ビッグ・アイズ / Big Eyes

2015-01-24 | 映画






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鬼才ティム・バートン監督の、1960年代に起きたゴーストライター(ぺインター)事件の実話。
主演は、エイミー・アダムスにクリストフ・ヴァルツの演技が上手い二人。
大きい目が印象的なポップな妻の絵を、自分の作品として世に売り出した、自称画家の顛末がコメディタッチに描かれている。
残念ながら、アカデミー賞のノミネーションには、全く引っかからなかったが、二人の演技はとっても良かった。

最初の夫との結婚に失敗したマーガレットは、一人娘を連れてサンフランシスコで暮らしはじめる。
大好きな絵を描く仕事に就きたいが、現実は厳しく、家具屋に勤めながら、週末のフリーマーケットで似顔絵を描く程度。
そのフリーマーケットで、ウォルターという風景画を売っている男に出会い再婚をする。
ウォルターは、口が上手く、自分の絵とマーガレットの絵をいろいろな手段を使って売り込むが、ひょんなことからマーガレットの目の大きなポップな絵が注目をあびてくる。
しかし、彼はそれを自分の作品として紹介し、マーガレットをゴーストライターとして、世間から隔離する。
ウォルターの商才で、マーガレットの絵は爆発的にヒットし二人は巨万の富を得るが、マーガレットは次第にウソをつき続けるウォルターに不信を抱く。
そして、彼のもう一つの秘密を見つけてしまう。 


実物のマーガレットのインタビュー

ザ・インタビュー / The Interview

2015-01-18 | 映画






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観る前から分かっていたけど、もう徹底的におバカ映画。
セス・ローガンのやりたい放題。
ジェームス・フランコも、こんな映画でなくてもいいのに、コメディとセスが好きなのかな。
「ディス・イズ・ジ・エンド 俺たちハリウッドスターの最凶最期の日」でも、彼と組んで、バカ騒ぎしてたし。
北朝鮮の脅迫やテロには、決して屈してはいけないけれど、オバマ大統領はじめ、アメリカ中で言論の自由で大きく議論された作品がこれだとは、ちょっとトホホ。
とは言うものの、僕はこの手のおバカ作品は大好きなので、観れて満足。
Phoenixで唯一上映を決めたテンピの映画館は超満員だった。
それにしても、これが僕の2014年締めくくりの作品になるとは。

ちょっと話はそれるが、ジェームス・フランコの出演作品を調べてたら、2014年に、「Child of God」、「Third Person」、「Palo Alto」と上映館が一桁で、興収も一億円が最高で、「Child of God」に至っては400万円と、全く売れてない作品が三作もあった。もう一作の「Maladies」は上映すらされてない。
ちなみに、彼が監督、脚本も兼ねた「Child of God」の予告篇をYoutube(クリック)で見てみると、これがとっても面白そう。
そして「Third Person」は、リーアム・ニーソン、ミラ・クニス、エイドリアン・ブロディ、キム・ベイシンガーの豪華は役者が出ている。
何か不思議。
そして、2013年にさかのぼると、やはり彼が監督もした「Sal」は70万円、監督、脚本も兼ねた「As I Lay Dying」は170万円の興収。(タイトルをクリックするとYoutubeにリンクする)
何なんだこの人は。
ちなみに彼の「ザ・インタビュー」でのギャラは6億5千万円。不思議な人だ。 


トリビア
ポスターの作品タイトルの上に書かれた韓国語は、「この馬鹿なアメリカ人を信じるな」

セス・ローガンのギャラは8億4千万円


セス・ローガンがトークショー出演

アメリカン・スナイパー / American Sniper

2015-01-17 | 映画






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また、クリント・イーストウッドがいい映画を作ってくれた。
イラン戦争の英雄、クリス・カイルが書いた回想録でベストセラーになった「ネイビー・シールズ最強の狙撃手(原題、American Sniper)」を元にした実話。

主演のブラッドリー・クーパーもいつも以上に本気だ。
プロデューサーとして原作の映画化の権利も獲得し、いつもスマートな体とはうって変わって20キロ近く体重を増やし、本物のクリス・カイルに近づいている。

物語は、イラク戦争のヒーローで、アルカイダからは悪魔と恐れられた、天才スナイパー、クリス・カイルの活躍の裏にある心の葛藤、戦争が人間に与える心のダメージ、そして、彼を待つ家族の苦悩を描いてる。
クリント・イーストウッドが、「硫黄島からの手紙」、「父親たちの星条旗」に続いて、愛国心に溢れる戦士、戦争が彼らと家族に与える痛みをじっくり映してる。
対照的に、戦闘シーン、狙撃シーンは、ドキドキ、ハラハラさせてくれてアクション作品としても、とっても楽しめる。
ブラッドリー・クーパーの演技が、とっても良く「世界にひとつのプレイブック」以上かも。やっぱり、彼の目の演技がいい。

僕の勝手な予想では、アカデミー賞の主演男優賞は、ベネディクト・カンバーバッチとの一騎打ちか?(あとの3作はまだ観てないから)
僕は、実話という前知識もないまま観に行ったので、その最後にはびっくり。
そして、あらためて、毎日、戦場であれ、日本であれ、アメリカであれ、この世で人間が毎日生きているということは、奇跡なんだっと考えさせられた。

満員だった映画館は、エンドロールがはじまると大拍手が起きた。
久々に見た光景だった。


トリビア
ブラッドリー・クーパーは、その体作りのために1日8000カロリー(一般男性は2400カロリー)を取って、4時間のトレーニングをした。

クリス・カイルは、シールズのトレーニングクラスで「ローン・サバイバー」のマーカス・ラトレルと知り合い、その後も友人として連絡を取り合っていた。

ブラッドリー・クーパーは、クリス・カイルと数分電話で話をしている。


撮影風景


ブラッドリー・クーパーのインタビュー


クリス・カイルのインテビュー