今回は、初めて実物のアーノルド・シュワルツネッガー不在の「
Terminator Salvation ターミネーター4」
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2018年。地球上のあらゆる都市が、人類に反旗を翻した超高性能コンピューターネットワーク「スカイネット」による核攻撃を受けた「審判の日(ジャッジメント・デイ)」後の荒廃した世界。スカイネット率いる機械軍は、いよいよ人類に対する最後の総攻撃を仕掛けようとしていた。「審判の日」を生き延び、レジスタンスの部隊長となったジョン・コナーはスカイネット研究所での機械軍との抗戦のさなか、スカイネットが人々を生け捕りにし、生体細胞を複製しようとしている事実を掴む。スカイネットはついに、民間潜入型ターミネーター「T-800」の開発に着手していたのだ。
同じ頃レジスタンス本部では、アシュダウン将軍ら司令部がスカイネット総攻撃の計画を企てていた。ジョンはその目的がスカイネットが秘密裏に遂行しようとしている「暗殺リスト」の阻止にあると知るが、そのリストには自分の名前、そして最重要ターゲットとして「カイル・リース」の名前があったのだった。
一方、ロサンゼルス郊外の荒れ野原でひとりの男が目を覚ました。男の名はマーカス・ライト。目を覚ます前の記憶を一切を失っていたマーカスは荒れ果てた光景に驚きを隠せない。と、そこへ汎用殺人型ターミネーター「T-600」が来襲。マーカスは窮地に陥るが、その場に居合わせた孤児の少年に命を救われる。同じく孤児で口が利けない少女スターと共に、戦禍を生き延びてきた少年。彼こそが、スカイネットの最重要ターゲットにして、後にジョンの父となるカイル・リースだった。
彼らと行動を共にすることになったマーカスは、ある晩短波ラジオでレジスタンスの決起放送を耳にする。「君たちは決して孤独ではない」。そう呼びかけているのは、密かに人々の間で「救世主」として伝説となっているジョンの声だった。カイルに抵抗軍のことを聞いたマーカスは、カイルとスターを連れてジョンの元へと急ぐ。
果たして、ジョンはスカイネットに勝利することができるのか? マーカスの謎に満ちた正体とは? そして、ジョンはまだ見ぬ父カイルと出会うことができるのだろうか? 戦争の火蓋は切って落とされた
...(ウィキペディアより)
この人が主役だと思ったら、ちょっと肩透かしを食う。
この人が主役
無名のロシアの役者だが、ここのところ「スター・トレック」と大作に連続出演
あの、ロン・ハワード監督の娘さん。この人の顔は、ロボット役でも違和感なし。
何か中途半端な役柄だったかな。
この作品も4作目で、変わっていないのはスカイネットが自分の存在の脅威になる標的を過去にさかのぼって抹殺を試みて、ことごとく失敗するストーリーだけ。
他は、監督もキャストもオリジナルからは、かなり様変わりした。
この作品の生みの親のジェームズ・キャメロン監督は、前作の「
ターミネーター3 Rise of the Machines」から、すでに手を引いている。
そして、ミスター・ターミネーターのアーノルド・シュワルツネッガーも、今は政治家として忙しくて、CGでの登場のみとなってしまった。
変わって出てきたのが、「
バットマン」シリーズの英国俳優で私生活でも何かと話題のクリスチャン・ベール、ほとんど無名に近いオーストラリア人のサム・ワーシントン。
そして伝説のカイルを演じるロシア出身のアントン・イェルチン。
こうしてみると、アメリカ人俳優が出てないな。
女優人は、ロン・ハワードの娘で、M・ナイト・シャマランに気に入られ「
ヴィレッジ」や「
レディ・イン・ザ・ウォーター」で主役を演じた、ブライス・ダラス・ハワードと、韓国人の母親を持つ新人のムーン・ブラッドグッド。
ムーン・ブラッドグッドは、文字通り体を張って熱演しているが、そもそもこの役が、必要だったかが、ちょっと疑問。
てっきり男の子だと思ったが、この子は女の子だった。
こういう役か悪役がぴったり。
これと似たシーンが、シュワルツネッガーの「
トゥルーライズ」で見たことあるような.
これもどこかで観たことるよな。
この作品は、ジョン・コナー役のクリスチャン・ベールが主役というより、マーカス・ライト役のサム・ワーシントン主演、カイル・リースのアントン・イェルチン助演と言ったほうが、合っている気がする。
特にサム・ワーシントンは、その役柄と彼の表現力で、完全にクリスチャン・ベールをくってしまい、その存在感は大きかった。
すでに今年の暮れ公開のジェームズ・キャメロン監督「アバター」に主役にも抜擢され、今後が楽しみな役者だ。
「
ダークナイト」の時の、ヒース・レジャーといい、クリスチャン・ベールは共演者を引き立たせる何かがあるのかな?
ストーリーは、アクション作品のわりに、全体に暗めでジメッとしている。
作品の目玉であるCGで迫力のある映像が楽しめるが、シュワルツネッガーは、もう少し何とかしてほしかったな。
何か、ビデオゲームの映像みたいだったし。
あと、誰を何故、スカイネットが狙うかという動機も、以前は割りと単純だったが、今は時間と人間関係が入り組みすぎて、つじつまが合っているのかどうかも、よく分からない。
何しろ、ジョン・コナーが、若い頃の自分のお父さんを救助するストーリーなのだから。
写真や音声など、いろいろ小物を使ったりしたオリジナル作に対するオマージュが随所に見られ、古いファンに対するサービスは、「
チャーリーズ・エンジェル」でも見せてくれた、マックG監督お得意の技。
そして、最後の数十分はそのハラハラのストーリー自体がオリジナルへのリスペクトの表れとなっている気がする。
前作で少しこけた分も含めてがんばった作品だと思うが、もうこの辺で幕切れにして欲しい。
この終わり方から、もう一作は出ると思うが、それでおしまいにして欲しいな。
オリジナルのT-800で昔のファンにサービス。
これが「審判の日」の爪あと
自分がこんなことになっているのを知らなかったマーカス
CGの迫力は、さすが。
トリビア
ジョシュ・ブローリンにマーカス・ライト役がオファーされたが、彼が断った。
インターネット上で、クリスチャン・ベールがスタッフを怒鳴り散らす音声が流れたが、それはこの作品撮影中の出来事で、相手は撮影監督のシェーン・ハールバット。
カイルは、いくつかのシーンでナイキの靴を履いているが、それはオリジナルで履いていたナイキ・バンダルと同じもの。
オリジナルでカイルは警察官に“What day is it? What year”と尋ねるのが最初の台詞だが、今作では、マーカス・ライトの最初の台詞がやはり“What day is it? What year”