サンドラ・ブロックとジョージ・クルーニー主演の宇宙映画。
3Dで見たが、先ず宇宙の映像がすごい。
宇宙の闇と青い地球、地球の向こうに鮮やかなサンセットとサンライズ。
とってもきれいで、見事な宇宙の映像が、全編にわたって続く。
そして、タイトルになっている無重力のイライラ感もこの作品の特徴。
まあ、よくも全編にわたって完璧な無重力世界を作ったものだと、感心した。
涙と血が球状になって、自然に浮遊するんだ。
撮影、大変だったんだろうな。
そして、無重力でのハラハラストーリー。
スペースシャトル船外で、作業中のライアン・ストーン博士(サンドラ・ブロック)と、ベテラン宇宙飛行士マット・コワルスキー(ジョージ・クルーニー)に、NASAから作業中止の緊急連絡が入る。
宇宙ゴミになった人工衛星の残骸が迫っているという。
急いで、シャトルに戻ろうとするが、まだ彼らが船外にいるうちに、猛スピードで宇宙船の破片がシャトルを襲う。
ストーン博士は、宇宙の闇に放り出されてしまう。
コワルスキーが何とか助けに来るが、すでにシャトルは大破し、2人を除く乗組員は全員死亡していた。
2人は、細いロープの命綱で結ばれて、近くのロシアの無人衛星に向かう。
何とか、人工衛星の近くにたどり着いたが、上手く衛星を捉えることが出来ず、唯一ストーン博士から出ているロープに足を絡ませて、衛星から離れるのを食い止めた。
コワルスキーと繋がれた命綱を断ち切らないと、2人ともまた宇宙に放り出されることになる...
最初は、宇宙服を着たサンドラ・ブロックとジョージ・クルーニーの宇宙を彷徨いながらの二人芝居。
そして、途中からは無重力と一人の人間の戦いで、何とも不思議な映画だった。
トリビア
アンジェリナ・ジョリー、レイチェル・ワイズ、ナオミ・ワッツ、ナタリー・ポートマン他、多数の女優が候補に挙がった。
今、日本で公開中の「ウルヴァリン: SAMURAI」のヒュー・ジャックマンが、子供を誘拐された父親を演じている。
事件を捜査する刑事役にジェイク・ギレンホールが共演している。
2人の演技はもちろんよかったが、地味だけれどベテラン、若手の脇役陣が、とってもいい演技を見せてくれた。
ジャックマンの妻に「ヒストリー・オブ・バイオレンス」マリア・ベロ。
ジャックマンの友人で、やはり子供を誘拐された男に「クラッシュ」のテレンス・ハワード。
彼の妻に「ダウト〜あるカトリック学校で〜」のヴィオラ・デイヴィス。「ダウト」でも見せてくれた、彼女の泣きの演技に注目。
そして若手だが、とても演技力の高いポール・ダノ。彼は「リトル・ミス・サンシャイン」で引きこもりの長男が印象的。
今回も知的障碍者で、誘拐の容疑者で、拷問を受けまくる、数奇な青年を好演してる。
ポール・ダノの義母に、「ザ・ファイター」で強烈な母親役だったリッサ・レオ。この人はカメレオンみたいな女優だ。
サンクスギビングの日、2家族の幼い娘が、何者かに誘拐される。
近所に駐車していた怪しいキャンピングカーから、一人の容疑者が逮捕される。
彼は知的障害の青年で、知能指数は10歳程度で、会話も満足にできない。
青年は証拠不十分で釈放されるが、被害者の父親は、彼の言動から彼が犯人だと確信し、監禁して拷問にかける。
一方、その青年の釈放には、反対していた刑事が、新しい容疑者を見つける。
その男の家から、血の付いた誘拐された子供たちの衣服が発見される、がその血は豚のものだった...
最後まで、謎が深くてハラハラドキドキの作品でした。
謎めいたエンディングもよかった。
トリビア
レオナルド・ディカプリオ、マーク・ウォールバーグ、クリスチャン・ベールが、候補にあがっていた。