今日のネットで拾った面白写真 - ワニ芸
またまたAさんのエピソード。
あまり気乗りしなかったが、Aさんと赤坂にある取引会社に打ち合わせに行った。
応接室の通され、相手の課長さん、部長さんと、いつもの不得意な日本語で、打ち合わせをすすめるAさん。
と、急に「うっ」とAさんの会話が止まった。
ちょうど、価格に関して話していたときなので、自分はてっきりAさんが話しかけていた数字を忘れたのだと思ったが、すぐ助け舟をだすとAさんの立場も悪くなるので、少し黙っていた。
相手のお二人もAさんの次の言葉を待っている。
あまりにも間があきすぎなので、何とかフォローをしようとAさんを見ると、何か表情が苦しそうだ。
そして「う~」と本格的に苦しみだし、応接イスの下にうずくまりだした。
どうもお腹か、わき腹か、背中が痛いらしい。(あまりどこが痛いのか、正直分らなかった)
部長さんが、「しばらくこの部屋で休んで下さい。私たちはもう一つの会議室に移動しますから」と、Aさんを応接イスに横たわらせ、別室に移った。
仕方がないので、Aさん抜きで打ち合わせをすすめた。10分も経ったかどうかという時、会社の方が会議室に入ってきて、「あのお連れの方が苦しいと言っています」と言った。
急いで応接室にむかうと、Aさんがまさに応接室から這い出して来るところだった。その情景は、映画「リング」の貞子のようだ。
ただ事ではないので、救急車を呼んでもらう。(この会社の受付の人も、まさか仕事で救急車を呼ぶとは思っていなかったろう)
しばらくすると、救急車到着。
すぐに担架を押して、救急隊員が上がってくる。
Aさんに話しかける救急隊員。
息遣いがとても荒く、ゼー、ゼーしながら、ここが痛い、あそこが痛いと説明するAさん。
するとその救急隊員は「過呼吸症候群ですね。何か紙袋ありませんか?」と回りに尋ねた。
すぐに買いもの様の紙袋が差し出されると、救急隊員はAさんの頭にすっぽりとかぶせた。
紙袋をかぶってひたすら苦しむAさん。
絵的にすごく怖い。
救急隊員曰く、呼吸が多くなりすぎると血液中の二酸化炭素がへり、頭痛や動機、手足のしびれなどが起き、失神する事もあるという。
でも、ちょっとおかしい。
Aさんは過呼吸になって、どこかが痛くなったのではなく、どこかが痛くて苦しんで呼吸が荒くなったのだ。
「どうですか? 楽になりましたか?」救急隊員が尋ねるが、楽になるはずもない。
Aさんは、呼吸が荒くなったのはここが痛くなったからと力説している。
袋をかぶったままの力説なので、表情が読み取れない。
救急隊員「じゃあ、胆のうかな? 胆石かもしれませんね」
Aさん「そんなわけありません」
そんな事をしているうち、いよいよAさんは担架に乗せられて、救急車に運ばれる。
当然、自分も乗せられた。
後にも先にも、救急車に乗ったのは、この一回だけだ。
救急車のなかでは、先ほどの続きが行われている。
救急隊員「胆石だと思いますよ」
Aさん「そんな事絶対ないです。胆のうはもう取っているんだから、胆石の筈があるわけないじゃないですか~」
Aさん、救急車の中で喧嘩を始めた。
そんな漫才の様な会話を聞いているうちに、救急病院に着き、すぐに治療室に運ばれた。
その後、Aさんは治療室で1時間近く眠ったらしい。
多少ぐったりはしていたが、痛みは引いて元に戻っていた。
数日後、精密検査に行ったが、全く異常なし。
未だに、何が原因だったのか分っていない。
今日の一言
真剣な時間があれば、その反動として遊びほうける時が必要である。
遊びは仕事の影である。
(米長 邦雄)
管理人: 大賛成
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またまたAさんのエピソード。
あまり気乗りしなかったが、Aさんと赤坂にある取引会社に打ち合わせに行った。
応接室の通され、相手の課長さん、部長さんと、いつもの不得意な日本語で、打ち合わせをすすめるAさん。
と、急に「うっ」とAさんの会話が止まった。
ちょうど、価格に関して話していたときなので、自分はてっきりAさんが話しかけていた数字を忘れたのだと思ったが、すぐ助け舟をだすとAさんの立場も悪くなるので、少し黙っていた。
相手のお二人もAさんの次の言葉を待っている。
あまりにも間があきすぎなので、何とかフォローをしようとAさんを見ると、何か表情が苦しそうだ。
そして「う~」と本格的に苦しみだし、応接イスの下にうずくまりだした。
どうもお腹か、わき腹か、背中が痛いらしい。(あまりどこが痛いのか、正直分らなかった)
部長さんが、「しばらくこの部屋で休んで下さい。私たちはもう一つの会議室に移動しますから」と、Aさんを応接イスに横たわらせ、別室に移った。
仕方がないので、Aさん抜きで打ち合わせをすすめた。10分も経ったかどうかという時、会社の方が会議室に入ってきて、「あのお連れの方が苦しいと言っています」と言った。
急いで応接室にむかうと、Aさんがまさに応接室から這い出して来るところだった。その情景は、映画「リング」の貞子のようだ。
ただ事ではないので、救急車を呼んでもらう。(この会社の受付の人も、まさか仕事で救急車を呼ぶとは思っていなかったろう)
しばらくすると、救急車到着。
すぐに担架を押して、救急隊員が上がってくる。
Aさんに話しかける救急隊員。
息遣いがとても荒く、ゼー、ゼーしながら、ここが痛い、あそこが痛いと説明するAさん。
するとその救急隊員は「過呼吸症候群ですね。何か紙袋ありませんか?」と回りに尋ねた。
すぐに買いもの様の紙袋が差し出されると、救急隊員はAさんの頭にすっぽりとかぶせた。
紙袋をかぶってひたすら苦しむAさん。
絵的にすごく怖い。
救急隊員曰く、呼吸が多くなりすぎると血液中の二酸化炭素がへり、頭痛や動機、手足のしびれなどが起き、失神する事もあるという。
でも、ちょっとおかしい。
Aさんは過呼吸になって、どこかが痛くなったのではなく、どこかが痛くて苦しんで呼吸が荒くなったのだ。
「どうですか? 楽になりましたか?」救急隊員が尋ねるが、楽になるはずもない。
Aさんは、呼吸が荒くなったのはここが痛くなったからと力説している。
袋をかぶったままの力説なので、表情が読み取れない。
救急隊員「じゃあ、胆のうかな? 胆石かもしれませんね」
Aさん「そんなわけありません」
そんな事をしているうち、いよいよAさんは担架に乗せられて、救急車に運ばれる。
当然、自分も乗せられた。
後にも先にも、救急車に乗ったのは、この一回だけだ。
救急車のなかでは、先ほどの続きが行われている。
救急隊員「胆石だと思いますよ」
Aさん「そんな事絶対ないです。胆のうはもう取っているんだから、胆石の筈があるわけないじゃないですか~」
Aさん、救急車の中で喧嘩を始めた。
そんな漫才の様な会話を聞いているうちに、救急病院に着き、すぐに治療室に運ばれた。
その後、Aさんは治療室で1時間近く眠ったらしい。
多少ぐったりはしていたが、痛みは引いて元に戻っていた。
数日後、精密検査に行ったが、全く異常なし。
未だに、何が原因だったのか分っていない。
今日の一言
真剣な時間があれば、その反動として遊びほうける時が必要である。
遊びは仕事の影である。
(米長 邦雄)
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