スペクタキュラー ナウ(原題) / The Spectacular Now

2013-11-12 | 映画






高校三年生のカップルの甘く切ない青春を描いた作品。
初めて演技を見たけど、主演のマイルズ・テラーの演技がとっても自然でいい。
「フットルース」のリメイクの主演だったようだが、見逃した。
共演は、シェイリーン・ウッドリー。
彼女は、「ファミリー・ツリー」で、思春期の微妙な感情にゆれるティーンエイジの演技がとてもよかった。
この映画でも、初めての恋愛に戸惑いながら、心が成長していく、可愛い女性を上手く演じている。

高校の卒業を控えたサッターは、ひょうきんな人気者だが、これといった将来の目標もなく、成績も悪く、パーティとガールフレンドに溺れる毎日を送っている。
ある日、彼に嫌気がさしたガールフレンドが、彼の元を去っていく。
そんな彼の前に、クラスでは全く目立たないエイミーが現れる。
元のガールフレンドと違い、控えめで、母親のバイトの手伝いに精を出すエイミーにだんだん惹かれていくサッター。
全くタイプの違う二人は、自分にないものを求めるように結ばれていった。
エイミーをパーティに連れ出し、酒を覚えさせるが、彼女は以前と変わらず母親思いの優しい女性だった。
サッターは、母親に縛られているエイミーに、自立するように勧めながら、自分も幼い頃分かれた父親へ憧れを持っていた。
ひょうきんで、すべてを茶化して生きているような彼の中にも、毎日母親から悪口を聞かされる父親を信じる思いが強く残っていた。
ある日、思いっ切ってエイミーを連れ出して、何時間もかけて、父親に会いに出かけた。
そこで見た父親は、はるばるやって来た、何年ぶりに再会した自分の息子より、女と酒に溺れる最低の男だった。
母親の言うことが正しかったのだ。
全てに絶望したサッターは、優しく慰めてくれるエイミーにも辛くあたりはじめる...


トリビア
25日間で撮影された。

当初、シアーシャ・ローナンがエイミー役にオファーされていた。