宮城県美術館で「ストラスブール美術館展」を観た感想を超サクッと
「ストラスブール近現代美術館の多彩な作品によって、印象派の画家から20世紀美術の開拓者まで、近現代美術の流れを辿ります。」(公式サイト)
https://www.khb-tv.co.jp/s001/010/strasbourg/index.html#sec01
ということで、まぁ、日本人になじみのある印象派以降の近現代作品中心の展覧会ではあったが、やはり興味深かったのは地元アルザスゆかりの画家たち作品で、ハンス(ジャン)・アルプがストラスブール出身だったことも初めて知った。
で、今回の展覧会で私的に特に目を惹かれた作品は、ポスター(上記画像)にも扱われているポール・ゴーギャン《ドラクロワのエスキースのある静物》(1887年頃)である。後方壁に掛けてあるドラクロワはアダムとエヴァの《楽園追放》であり、前方テーブルには南国の果物や野菜が鮮やかに描かれている。マルティニーク島に渡ったばかりのゴーギャンの「楽園」感が表現されているようで面白い。南の島は楽園だろうか?ゴーギャンは楽園を追放されたのだろうか??
が、実はそれ以上に興味深かったのは、見方を変えると後方エスキースが窓のようであり、まるで「宗教場面と静物」という、静物画成立の歴史を想起させることである。果たしてゴーギャンはそれを意識していたのだろうか??。だとしたら面白いのになぁ。
さて、会場ではストラスブールを紹介する映像が流れていた。ストラスブールには2003年に訪れたことがあるが、パレ・ロアン(Palais Rohan)の「Musee des Beaux-Arts」(古典絵画中心)しか見ていなかった。現在どうなっているのか調べてみたら、なんと公式サイトには日本語版まであった。ストラスブール美術館はなかなかに侮れないかも
https://int.musees.strasbourg.eu/ja/strasbourg-museums
ちなみに、2003年当時のストラスブール訪問記を下記↓にリンクするが、美術知識が薄過ぎて赤面してしまう。美術ド素人なので許してね
http://pure.cool-rock.com/caravag/report16.htm