

来週から、RinNonは日本の小学校に体験入学。
去年とは違う、おととしと同じ学校に入学することになった。
夏休みまで約2週間。
今日はそのオリエンテーションで教頭先生と打ち合わせ。
会社は午後出社にして、学校が指定の10時前に向かう。
新興住宅街だけれど田舎にあるせいか、あるいは土地柄の問題なのか
小学校はまだ新しい造りでありながら、外観は明治風な感じでしっくりする
玄関に広々とした前庭。
時間内は閉門しているので、車を降りてインターホンを押すと、中に駐車
してくださいと丁寧な応答をいただいた。


1年前は、義父母の住む登美ケ丘の学校だった。すごく丁寧な応対だった
けれど、まだこういう海外に住んでいた子どもの臨時受け入れには、不慣れ
なんだなあという応対だった。でもそのぶんすごく真摯な応対をしてくれて
満足だったのだけれど。
ちょうど授業中のせいか、しーんと静かな校内にRinNonと3人で入る。
今回は2人の意志でこの学校にしたいと言っていたそうだ。
そのせいか少ししっかりして見える。


職員室横の教室で待っていると、麦茶をもって教頭先生がやってきた。

教頭先生のお話。
このあたりは企業の研修所や研究施設が多く、外国人や海外赴任していた
日本人がたくさん住んでいる。その関係か、この学校でもRinNonのような
臨時受け入れが現時点で4組目とのこと。
てきぱきとこなしてくれる。
パタパタとスリッパの音がして、男女2人の先生が入ってきた。
RinNon2人はそれぞれ別のクラスで勉強することになったようだ。
担任してくれることになった先生と、教頭先生がカリキュラムと過ごし方の
説明をしてくれる。
驚いたのはRinNonがきちんと「よろしくお願いします

ことだった。
ああ、少しずつ2人は大人になっている

ぼくは2人がきちんとかしこまって、先生の話をそれぞれ聞くのをみていて
なぜだか、そんなことにすごく感動していた。
義父や義母が、きちんと挨拶しないって、ぷりぷり怒っていたけれど
ぜんぜんそんなことはないのだ。
たしかに全体からすれば声も小さいし、もっと話せばいいのにとか思うかも
しれないけれど、ぼくは小5のときにそんなことはできなかったのだ

11歳のぼくができなかったことを、彼女たちは彼女たちのできる範囲で
ちゃんとやっている。



ぼくは、だから、充分がんばっている2人にすごく、褒めてあげたくなっていた。