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Pのlog ( 大阪と上海のChouChou)

通称P。shushu(照れちゃう)ような稚拙きわまりない文面で、上海や大阪のchouchouを綴ります。よしなに。

可以、可以(できます、できます)

2005年06月13日 | 仕事だし。

 中国人スタッフと仕事をするとよく言われるのがこの言葉です。
「○○な内容になっているけど、ここは○○までできるんじゃないの?」
「ここはこうしたほうがいいじゃない」
 こういった問いかけをすると、よくこの回答が来ます。(できないときも
言うわけではないです。あくまで実現可能な場合では、という意味
です)このとき、いつも「ああ、できるって言ってほしいのではないのだ
けれど」と思ってしまいます。

 「なぜ、そうなのですか」「私はこう思うのですが」という意見が出る
ことがないのです。多面的な議論がしたい、あるいは現地スタッフと
しての観点の貴重さ、こういったことを掬い上げていくのが企画の
ポイントだと思っているのですが、まだまだここは難しいところです。
 また「営業の○○さんが言うからです」「○○さんの意見によれば・・・」
という意見も耳にします。彼らはなぜその要望・意見を出すのか、
そこをもう少し突っ込んでみればいいものがでるのに、と思います。

 業務要件の集中検討がはじまり、仮説による推進をしながらも、
現状の運用確認をする/される場面が多くなってきています。こういう
指摘をする自分でも「こうなっているからこうなんだ」という思いこみが
でてきています。
 たった一年でも恐ろしいものです。もう一度自分を掘り起こす意味
でも、「まだ、中国の商習慣をよくわかっていない自分」を再認識し
たいと思います。

  


重慶の紹介

2005年04月14日 | 仕事だし。

最後に重慶の紹介です。
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   ◆紹介
  …………………………………………
  1997年に中国の4番目の中央直轄市に指定された四川省
 最大の商工業都市。川の合流点のため秋から春は霧が発生
 しやすく別名「霧都」と呼ばれています。今回の訪問でも郊外
 は霧で見えない状態でした。直轄の市としては九州より巨大
 な「市」ですが、中にいろんな市と少数民族の自治県を含んで
 います。人口約3000万。
  重慶は太平洋戦争中に国民党の臨時政府がおかれるなど
 現代史によく登場することもあり、日本人をよく思わない人が
 多いと言われ、昨年のサッカーアジアカップでも日本の試合
 は荒れたことで有名です。
 その後も暴動騒ぎがおこるなど、あまりいいイメージをもって
 いない日本人が多く、私も現在の反日抗議行動の激しい状況
 から考えて、今回最も緊張した街でした。
  市街地はきれいな街で、当初のイメージとはかなり違います。
 人の集積する繁華街は山の両端に2つ、いずれも新宿・渋谷
 を想起させる買い物の街という印象です。山にある街のため
 (重慶は別名「山城」)この2つの繁華街の間は橋と坂ばかりで、
 中国には珍しく自転車をほとんど見かけません。(橋が多い
 ことが、きれいな街という印象を与える理由かもしれません。)
  ただ、このためか今回の市場見学は午前中であったにも
 関わらず渋滞がひどく、これも特徴のひとつだと思われます。

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   ◆現地説明会
  …………………………………………
  重慶市内(直轄市内部の小さな方の市の内部)にほぼ
 大部分の店があり、販促員は重慶全体で80余名。今回はまだ
 説明会を受けていなかった新人あるいは報告率の悪い15名
 (男8、女7)を召集。
  携帯電話所持は8名、他には販社よりフォロー実施予定。
  重慶は分公司として昨年独立したものの、まだ事務所も
 小さく管理担当を配置できない状態。今後も成都の管理担当
 の範囲として推進。(心配)
   …………………………………………
   ◆市場見学
  …………………………………………
   今回は午前中の見学。ピーク時をはずしてしまったことで
  販促員の出勤してない店舗もあり。昼間はこういう事態は
  発生し得る。この場合は店員で販売することになる)
   また、水曜日・木曜日は販促員が休日設定している場合
  もあった。
  (土日にいかに集中しているかの表れ)

 ■①重慶百貨(CBEST)
   ⇒電子レンジ・・・最近売場を確保したものの、贈品数で苦戦
   ⇒PDP・・・販促員は毎日売上報告とのこと。
 ■②蘇寧
   ⇒冷蔵庫・・・部品一覧と、どこで生産したかが記載された紙を
           前面に貼っている。
           無錫製造と書いていても部品は海外、特に日本で
           生産されていることが明らかであれば売れ行きが
           よくなるらしい。(富裕層対策か)
   ⇒贈品・・・ここもふんだんにあるが、これは蘇寧自身がつけて
          いる贈品もあるからだとの解説。

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   ◆その他
  …………………………………………
   物流は成都倉庫から翌日着荷が基本的にできており、問題は
  ないとのこと。
   商品配置という点で昆明・貴陽ほど顕著ではないが、地域営業
  本部の店に対して商品・贈品とも不足が目立ち、成都の営業
  企画担当の差がでているのではとの印象を受けました。


貴陽(貴州省)の紹介

2005年04月13日 | 仕事だし。

今度は貴陽。。
   …………………………………………
   ◆紹介
  …………………………………………
  貴州省の省都。雲南省の東北側に位置する山間の省です。主な
 名産はマオタイ酒。工業化は進んでおらず中国で最も貧しい省と
 いわれています。
  昆明から飛行機で1時間弱で着くにも関わらず、気温は10度と
 非常に寒く、貴陽の街までの道のりはさびしい家並みが続きます。
 帰りの空港までの道のりは何故か運転手が高速を使用しなかった
 ため、同行してくれた成都のSA管理担当の女性が気分を悪くして
 しまうほどの悪路でした。
  貴陽の街は、日本の地方都市のimageです。気候的には仙台・
 山形と似ていますが、いったん路地に入ると古いというよりぼろい
 建物が並び、他の街と比較してもかなり貧しい家も見られます。
  
   …………………………………………
   ◆現地説明会
  …………………………………………
  貴州省内部の交通の問題もあり、貴陽に集結するのは事実上
 不可能とのことで、説明会はなし。一応今後成都の管理担当と
 貴陽の間で連携をとってもらうこととしました。本当に現場スタッ
 フ全員に説明しようとするとこの省なんて半月くらいかけて巡回
 しないと無理ですね。

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   ◆市場見学
  …………………………………………
 ■①地域量販(国鼎電器)
  ⇒電子レンジ・・・販促員1名。毎日報告している。棚は3段ある
           ものの3段目に商品なし。セールスマンに理由を
           確認すると「成都の営業企画にずっと依頼して
           いるが動きなし」とのこと。
           贈品も不足しており、他社商品と比較して明らかに
           差が見られる。

  ⇒冷蔵庫・・・)販促員は毎日の売上報告は失敗していた。
            (現地で管理担当から方法を指導)。
           面白いのは輸入品の冷蔵庫が高価にも関わらず
           3台も売れていること。
           貴陽でも富裕層は確実に存在し、彼らは高価品を
           選んで購入するとのこと。high-endとlow-endの2極
           分化をもっと顕著にしたほうがよいのではないかと
                       感じた。
                 (これは重慶でも同じ感想)
         )贈品の不足が他社と比べて明らかに大きく、セール
           スマンの嘆きが非常に大きい。
           店の人間が着服してしまう課題もあり、商品とは
           別にいったん連絡たん(営業所)に配置したいとの
           こと。(このあたりはお国柄。難しい・・・
  ⇒PDP、VPS・・・売場の前にTC-60(VPS)の不良品がドンと
           置いてある。画像が映らないとのこと。不良品発生
           率が10%あるということだが、それであればかなり
           品質がよくない。
           店内にエレベータなくエスカレータで運搬。底のパッ
                       キンを厚くしているが、大型TVの場合故障の原因
                       になるかなあという感想。
 ■②国美
   まだopen前。本格的なopenは18日以降とのこと。
   貴陽に初の本格的な量販の進出か。
   但し、中国特有のsoft open方式で1Fはまだ業者が入って
   工事中でかつ2F以降も各メーカーの売場が内装中、商品
   未陳列である状態であっても準備完了した売場・メーカーから
   営業を開始している。
   他の国・地域と違い、商品の品揃えのタイミングはもっと前倒
   しにして準備を開始しないと出遅れてしまうな。販売開始日を
   どう設定するかによってIT準備を含むprocessに大きな影響
   あり。難しい!
   
  ⇒贈品・・・開店前の品揃えがうまくできたのか、ふんだんに贈品
        があり同行してくれた地域営業担当のセールスマン
        から不満の声。(なんで僕は・・・)
         電子レンジの贈品に扇風機、但し製造は当社では
         ないのにも関わらず当社のロゴ。ブランド政策上問題
         があると感じる。(不良品でたらどうすんだろ・・・)
         冷蔵庫の贈品には炊飯器(これは当社製品)

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   ◆その他
  ………………………………………… 
   店の内部構造にも問題はあるが不良品発生率の高いのが
  気がかり。運搬方式については考慮が必要か、但し貴州・昆明
  は道路事情も問題なのかもしれない。
   返品時には、売上配送のトラックとは別便で取りに来てもらっ
  ているとのこと。輸配送効率上本当にそうしているのか確認が
  必要。 


昆明(雲南省)紹介

2005年04月12日 | 仕事だし。

今回は昆明の紹介です。。 
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   ◆紹介
  …………………………………………
  雲南省の省都。人口約400万人とかなりの大都市で、ベトナム・
 ラオスまで約180km以内に位置します。ネットで検索すると東南
 アジアに位置づけている資料が多く、空港としてもバンコク・ホーチ
 ミンに並ぶハブとされています。
  雲南省自体は約56の少数民族を抱え、貧しい省の中に数えら
 れていますが、昆明自体は非常に大きな街で活気があり発展性
 を感じます。
  気候は「春城」「花城」と言われるように常春で花が非常に多く
 また安価です。非常にきれいな街という印象です。夏でも30度に
 達することは稀だそうですが、私の訪問時は非常に暑く4月なの
 に25から27度あったように思います。朝ホテルの窓から見ると、
 ほぼ全ての建物に太陽熱発電の装置がありました。政府の斡旋
 でもあるのでしょうか?日照時間の多さかあるいはを示していると
 思われます。
  標高は1800~2000mで空気はやや薄く、女子マラソンの渋井
 陽子さんが合宿していることでも有名です。山間にあることは
 当然物流面でのbehindになっています。
 でもすごくあったかくていいところでした。また行きたいところです

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   ◆現地説明会
  …………………………………………
  以前雲南は広州の担当地区、昨年の当社の営業改革で成都
 地区に位置づけられたことにより、現場組織間の連携がない
 弊害で、雲南には誰も導入説明会が実施されていませんでした。
 (それもなんですが、そういうことは縦割り社会の中国では日常
 茶飯事です)今回、広州・成都双方の管理担当を参画させ、引継
 ぎも同時に実施しました。
  説明会には40数名の販促員のうち、遠隔地を除く36名が参加。
 人数の関係でほぼ全員に練習含めた操作練習を実施。
 携帯所有者は21名。想定したほど所有率が悪いわけじゃなかった
 です。

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   ◆市場見学
  …………………………………………
  国美、蘇寧、および百貨店の計3店を見学。平日夕方のため、
 客はどこもまばら。国美・蘇寧については店構え・接客などは
 他省市の店と同様で、統一感を感じます。
  百貨店で実際に冷蔵庫の接客状況に立ち会うことができま
 した。お客様のご夫婦は、当社の製品に傾きかけていましたが、
 最後の決定条件は「買うことでどんな贈品をつけてくれるか?」
 というものでした。中国の商売における贈品の重要性を感じます。
 何をつけてくれるかがキーなんですね。時間の関係でご夫婦の
 商品決定まで立ち会うことはできませんでしたが、最終ご成約
 いただけたのでしょうか?ちなみに贈品は急須・湯呑セットでした。


出張!

2005年04月11日 | 仕事だし。

 今週はまたまた仕事で出張。今度は、昆明(雲南省)、貴陽
(貴州省)、重慶の3箇所に出張しておりました。
 今回は、その際の出張報告というか感想です。長いよ・・

◆国美の進出

  3/28付人民網(ネット)を見ると、今年の国美の進出予定は
 366店、これにより500店舗に到達し、2008年には国内シェア
 10%をめざすとしています。香港だけでなくついにシンガポール
 まで進出予定とのことですが、ここで注目したいのは店数です。

  一年で3.7倍に膨れ上がることになります。たとえば販売高を
 想定しようとしても3.7倍に膨れ上がる法人の販売高は、従来
 の定点観測の意味からは正常な数値表現とはいえなくなり
 ます。違った観点が必要になってきます。

  今回の出張でも、量販店のなかった貴州省についに国美が
 出店していました。在庫レスを進め、軽い経営形態でどんどん
 大きくなる国美とそれに続く蘇寧・永楽の方向性検証と販売高
 の想定は販売部門だけでなく製造部門も協力しないとそう簡単
 に当たらないってことになりそうです。
  
◆富裕層の存在⇒2極分化の深化
  
  最貧と言われる貴州でも、富裕層は確かに存在します。
 これはびっくりでした。そんなにいるなんて現地に行かないと
 わからないですよね。
 「安い値段では買わない」「国産の商品は絶対に買わない」と
 いう人たちです。輸入品の冷蔵庫でも売れる、機能がゴテゴテ
 ついた商品の方がいい(噂では若者は携帯電話を購入後、
 全機能を必ずチェックするそうですが)といった考えの人たちが
 いるということです。

  昨年来の自動車の値段急落もあり、価格下落について目が
 いきがちですが、このあたりも分析する視点が必要な気がしま
 す。
  ITを作ろうとすると、たとえば品番のcategory設定基準はどう
 なっているか、あたりの運用も考えていくべきかと思います。
 (現在はまだ、うちの会社は商品の形態でのcategoryだけだと
  思いますがよく考えないといけないなあ) 

◆取引開始日とは・・・?

  日本では、店頭での販売開始日を起点に品揃え日程・入荷
 日・商談・・・と逆算していけば在庫確保のタイミングも明らかに
 なってくるはずです。
  ところが、今回のopen前の店舗での販売状況から考えれば、
 「開店前でも売場内装、商品陳列ができれば完了開始」になる
 ということです。
  この場合、最初の起点(新店舗open情報の取得からメーカー
 側が決裁・出荷決定)がいったいいつになっているのか興味
 深いところです。
  現場からも「社内決裁が遅く、新店舗開店ぎりぎりになる」と
 いうクレーム・課題提起もきています。

  出張し市場の見学をおこなうことでさまざまなことが見えて
 きます。業務推進の許容範囲がありますが、できるだけたくさん
 の現場を見るようにしていきたいと思います。
  でも個人経営と違ってIT担当してると機会がとれなくて苦しい
 ですね。。中国に限らずだけど、ここは特に難しいから現地を
 見て勉強しないといけないんだけどね・・


ねいほー(こんにちわ)

2005年03月20日 | 仕事だし。

 さて、広州に出張しました。今回で4回目になります。
以前のブログにも書きましたが、広東地区の人は普通語を話し
ますが広東語の訛りがきつく、現地のスタッフを上海から連れて
行ってもわからないときがあります。
今回はそれなりに自分でも準備をしたつもりで挨拶くらいは・・・
と思って勉強はしたのですが、広東語はさっぱり通じませんでし
た。微妙な巻き舌の加減がだめみたい・・

 あとで聞くと10年住む他の地区からきた中国の人が未だに
広東語が話せないと嘆くそうですから、付け焼刃ではうまくいか
ないのは当然かもしれません。

 昨年からの温家宝首相の農業優遇政策のあおりを受けて、
都市への人口流入が減り、発展スピードの打撃を受けたのは
広州・深センを代表とする珠江デルタ地帯だという記事が、数
日前の「中国競争力の高い都市ranking」としてネットに掲載され
ていた記事には記載されていました。
 確かに、以前と比べてタクシーは「メーターを出さない、領収書
をきらない」などガラが悪くなっていました。(治安の悪さは相変
わらずのようですが、前より深くなった気がしました)

 ただ、仕事においてはうまくできたように思います。もともと広州
地区は、営業面でも物流面でもうまく進めていると感じられる地区
でしたが、あらためてその理由を見た気がします。
 まず、他の地区と違う点は、新しいしくみ・プロセスの導入に
対していろいろ否定的な意見もでますが、最後に導入を主体的に
決めてくれた点です。「まずは使ってみよう」という意志がありまし
た。「仕事のやり方も変えてみよう」まではまだありませんでした
が、すごくありがたく思いました。現地のトップが違うと仕事もうまく
いくんだなと感心しきり。まだ紆余曲折はあるでしょうけど、とりあえ
ず「むこーい(ありがとう)」というところでしょうか。

 通じないんだよなあ・・・


辞めちゃうってこと

2004年11月22日 | 仕事だし。

 今回は「辞める」ということについて。  
先日、サッカーのワールドカップの一次予選がありました。
日本は順当に勝ち上がりましたが、中国はよもやの予選敗退
となりました。しかも最終戦は香港に7-0と大勝しながらクウェ
ートに次いでの2位となり、涙をのみました。
 翌日私のみたCHINA DAILY紙は、泣いている女の子の大きな
写真とともに監督のアリ・ハーンとその戦術システム、さらには
選手の高齢化にまでふれ、批判めいた論調でした。
 結局、アリ・ハーン監督は今年アジアカップの日本戦とW杯
予選のクウェート戦の2敗だけでしたが、どちらも致命的な試合
だったため辞任となりました。前任のボラ・ミルティノビッチ(率いる
国が常にW杯出場⇒決勝トーナメントに進出することで有名。
中国は出場まででしたが)と比較するのは、確かにかわいそうな
気はしました。中国はまだ日韓と比較すると距離があるように
思うからです。
 さて、サッカーはやむなくの辞任ですが、中国人は自分のstep up
の一環として会社のjob hoppingをします。赴任前からそのことに
ついては聞いていたのですが、先日ついに影響がでました。
 担当のシステム導入に強力な推進力をもってひっぱってくれて
いた総公司の企画課長が今月いっぱいで辞めてしまうことになった
のです。ITだけでなく、さまざまな業務・テーマ推進に影響をもち、
よい意味で現地スタッフの柱であったので、大きな痛手という言葉
だけでは表現しきれないほど、呆然としています。
 認識はしていても、まさかこんな主力メンバーが・・・という思いです。
まだまだこれから導入があり始まったばかりという状況のなか、
後任の育成・動機付けをしながら推進していくというのは、本当に
日本ではありえなかった困惑する作業です。
 今回私が特に原因となるものはないように思えます。転職先の
明らかにcompetitorの企業の名前と役職を聞くと、やはりjob hopping
といえます。今後、自分としてテーマ推進において、どう気をつけて
いくのか、明確な答えは持っていません。 主力メンバーの欠如が
ありえることとして推進するのは勇気がいるし、リスクのとりすぎとも
思えます。やはり日ごろの自分のまわりの担当者に対する意識付け
の仕方、あるいはローカルスタッフのモチベーション維持にむけ、
自分は何ができうるか考えることくらいかと悩んでいるところです。


*後記
 実は彼は愛着があったのだけれど、日本人スタッフとも軋轢で
 辞めてしまったという話でした。上記の話が決して誤っているとは
 思いませんが、普通に日本人と同様の考え方を持っている人
 だってちゃんといるってことです。なんたって13億人いるんだから
 当然かもしれないけど。。


やっと導入だ

2004年11月08日 | 仕事だし。

 担当していたシステムが先週月曜日より本番となり
ました。初めての中国でのシステム導入、また中国産の
パッケージの活用は 自分でも初めてだけに非常に予測しづ
らい導入推進でした。
  結果としては、本番稼働後、一週間・金曜日になんとか
安定着地したと判断できる成果となりました。ただまだ2つの
分公司に導入しただけであり、予断は許さないのですが。また
今回携帯電話でデータ伝送することにしたのですが、通信
方式の関係かIPカード会社のうち一部で接続できないという
事象も発生し、量販店舗にいる全販促員のうちの80%の
導入に留まっています。収集率はさらにその80%強です。
まだ充分な成果とは言えないかもしれません。
  今週以降、総公司と連携して推進していきます。
  今回の導入で感じたことは 
①「プロジェクトマネジメント」の実施レベルにまだまだ差があること
    ・スケジュール作成と管理    
    ・それに基づいた各項目の実施推進・フォロー
    ・課題の提起・報告   
  ここまでしかないことです。
    ・進捗遅れの原因究明と対策立案・提案
    ・課題の解決案・実現プロセスの提示
    ・解決の見極め   
  といった点がまだ不充分です。
②現場(業務・情報部門)にまだ「やらされている意識」がある
    ・仕事の目的があいまいになっており、量で判断する
    ・課題の提示はするが横の連携意識が弱く解決への
     意思が薄い⇒解決責任をあいまいにする
  といったところです。
 毎週のブログのようにこれを中国人の特性と言うつもりは
ないのです。ここは慣れの問題があるように思います。上記の
ような問題を重要視する環境になかったことが課題であり、
ここを意識して事前にこういう仕事の重要性に慣れてもらわな
かったことを反省しようと思います。
 とはいえ、確かにすごいと感じる部分もあったのです。日々の
問合せ件数を少人数でこなす能力や、課題解決案の提示後の
販社内の通達の伝送スピード、あるいは販促員のメール入力の
適応力などです。  

 新人に導入推進を任せていること、さらには現地の販促員管理
者も 20代前半であることから来る甘さに振り回される苦労も確か
に多々ありましたが、自分として上記についてどう意識付けして
いくか、その手法が一番頭の痛いところです。

 まあでもうまくいったことは自分の中ではよしとしているんだけど。
これって上海の他の会社でも通用するって思うので・・

 なんだか今日は冷泉彰彦さん口調でした。すみません


苦労すること

2004年10月18日 | 仕事だし。
 先週は、導入説明会のため広州に3日間いました。その際
の出来事です。中国にきて初めてでしたが、現地スタッフの反対の中
一人だけ自説を主張する事態になりました。まさに本場の四面楚歌
でした。マスタのコード運用についてです。商品の型番や得意先ごとに
コードをふろうというものです。「事業場との連携という意味がまだ
理解できない」「自部門が管理したくはないが、その程度はできるだろ
うという主張はする」ということが問題なのだと思います。

  中国の人はいざ決まれば細かい管理は日本人の数倍早くて
きれいです。個々人のその資質が逆に「僕はやらないが、できるだろ
うさ」 「自分がうまくできればよい、つないでどうなるかは想像不可
能」という考えに至っている気がしてなりません。

  他の日本人スタッフがコードの運営部門で非常に苦労してます。
型番コードの運用管理部門がどこか決める、あるいは運用ルールを
決める。このことだけでも苦労してるのに、簡略化したものを紐つけ
して現場に徹底 するのはできるという。これは明らかに矛盾です。
  また、会議中にコードの運用ルール、あるいは付与基準を広州
ではどうしているのか質問をしたときに、それはIT部門がやること
だからそっちで決めてくれと言われました。ルール、運用、プロセス
・・・言葉はこの国でも飛び交いますが、実際のところ現場はその
程度の認識なのだということがよくわかりました。  
 それを責めるわけではありません。データを集め活用するのは、
事業場までつないでやっと充分条件になるのだという課題認識を
コンセンサスとするには、根気と努力が10年前の日本くらいは必要
ということです。 我々が覚悟しないといけません。   

 説明会当日、(総公司企画課長が欠席ということもあって)日本人
だからでしょうか、販促員100名を前にして挨拶せよということになり
ました。 「メーカー主導で実需を収集しようと試みても、どこの国でも
成功していない。中国で実現できれば世界初なのです。それは皆さん
のご協力にかかっているのです」中国は世界一が好きだからアドバ
ルーンをあげてみました。目の錯覚もしくは通訳間違いでなければ
(すみません。不勉強で最初の挨拶のみ 中国語、ましてや広東語
は無理でした)、現場の販促員は確かに食いついてくれたように
感じましたが、さて結果はどうでしょうか・・・  
早くこの問題を片付けて、順調な導入にこぎつけようと思います。

出張で感じたこと

2004年09月13日 | 仕事だし。
 広州に再び出張してきました。 今回は、「必要機能の確定」
「活用機能のヒアリング」の2点がポイントでした。いろいろ貴重
な意見を聞くことができました。活用機能については正直まだ
よく見えない点があります。ただ、担当が若く(平均22,3歳です)
積極的なので非常に明るいのが助かります。 
 ひとつ感じたのが、営業でも業務担当でもヒアリングをしたときに
たいてい、「私は○○と思います。でも上司が意見が異なればそれ
に従います」ということでした。冗談ではなくそう言ってるのを聞いて
不思議な感覚にとらわれました。国民性なのでしょうか?
 私のまわりの中国人スタッフはそうでない方もおられますが・・・ 
中国でのガバナンスについては政治の世界でも見られるように
欧米とは非常に異なった方式がしっくりきているようです。中央に
大きな力をおいてその方向を向かせつづけ、実際の内容は民主
主義という方式です。歩調をあわせるのには便利ですが、貴重な
意見を持ち上げるには少しそぐわないかもしれません。  
 日本・欧米で仕事した中国人の方は、まったくそうではありません。
そういう意味では、日系企業に勤務する中国人との仕事の進め方、
その中で企画業務を推進するときの現地ヒアリングというのは
日本よりもっと上手に進めないといけないのだと強く感じました。
  広東語と普通語のあまりの違いに愕然とし、そのショックで普通語
まで聞き取れなくなった中で感じた広州出張の出来事でした。