最後に重慶の紹介です。
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◆紹介
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1997年に中国の4番目の中央直轄市に指定された四川省
最大の商工業都市。川の合流点のため秋から春は霧が発生
しやすく別名「霧都」と呼ばれています。今回の訪問でも郊外
は霧で見えない状態でした。直轄の市としては九州より巨大
な「市」ですが、中にいろんな市と少数民族の自治県を含んで
います。人口約3000万。
重慶は太平洋戦争中に国民党の臨時政府がおかれるなど
現代史によく登場することもあり、日本人をよく思わない人が
多いと言われ、昨年のサッカーアジアカップでも日本の試合
は荒れたことで有名です。
その後も暴動騒ぎがおこるなど、あまりいいイメージをもって
いない日本人が多く、私も現在の反日抗議行動の激しい状況
から考えて、今回最も緊張した街でした。
市街地はきれいな街で、当初のイメージとはかなり違います。
人の集積する繁華街は山の両端に2つ、いずれも新宿・渋谷
を想起させる買い物の街という印象です。山にある街のため
(重慶は別名「山城」)この2つの繁華街の間は橋と坂ばかりで、
中国には珍しく自転車をほとんど見かけません。(橋が多い
ことが、きれいな街という印象を与える理由かもしれません。)
ただ、このためか今回の市場見学は午前中であったにも
関わらず渋滞がひどく、これも特徴のひとつだと思われます。
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◆現地説明会
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重慶市内(直轄市内部の小さな方の市の内部)にほぼ
大部分の店があり、販促員は重慶全体で80余名。今回はまだ
説明会を受けていなかった新人あるいは報告率の悪い15名
(男8、女7)を召集。
携帯電話所持は8名、他には販社よりフォロー実施予定。
重慶は分公司として昨年独立したものの、まだ事務所も
小さく管理担当を配置できない状態。今後も成都の管理担当
の範囲として推進。(心配)
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◆市場見学
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今回は午前中の見学。ピーク時をはずしてしまったことで
販促員の出勤してない店舗もあり。昼間はこういう事態は
発生し得る。この場合は店員で販売することになる)
また、水曜日・木曜日は販促員が休日設定している場合
もあった。
(土日にいかに集中しているかの表れ)
■①重慶百貨(CBEST)
⇒電子レンジ・・・最近売場を確保したものの、贈品数で苦戦
⇒PDP・・・販促員は毎日売上報告とのこと。
■②蘇寧
⇒冷蔵庫・・・部品一覧と、どこで生産したかが記載された紙を
前面に貼っている。
無錫製造と書いていても部品は海外、特に日本で
生産されていることが明らかであれば売れ行きが
よくなるらしい。(富裕層対策か)
⇒贈品・・・ここもふんだんにあるが、これは蘇寧自身がつけて
いる贈品もあるからだとの解説。
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◆その他
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物流は成都倉庫から翌日着荷が基本的にできており、問題は
ないとのこと。
商品配置という点で昆明・貴陽ほど顕著ではないが、地域営業
本部の店に対して商品・贈品とも不足が目立ち、成都の営業
企画担当の差がでているのではとの印象を受けました。