かどくら邦良@高崎市議会議員 ブログ

思いをブログに綴ります。

2011.8.31 「事業仕分け」と「事業見直し」

2011-08-31 03:09:27 | インポート
        

27日、富岡市の事業仕分けに参加してきました。富岡市の「事業仕分け」は、構想日本の全面協力のもと行われていました。

群馬県はこのたび、「事業見直し」を行うと発表し、9月中に行うという。

両者とも大きな前進とともに改良すべき課題はもちろんあります。

しかし、富岡市と群馬県のそれの決定的な違いは、誰が誰のために行うかが決定的に違うことだと思います。

「富岡市は、市民が市民のために行う事業仕分け」で「群馬県は県庁の職員が県庁の予算編成のために行う事業見直し」となっていると私は考えます。

「仕分け」と「見直し」という言葉に全てが表現されていると思います。

県民の参加と公開という根本思想を県がわかっていない。つまりトップ(知事)が県民の参加と公開の意味がわかっていないので、職員任せになるため、視点が県民ではなく職員目線になってしまう。

ただ、改革は少しずつでも進んでいくのが大事です。県の「事業仕分け」が前進するように具体的な改善点を提言していきます。

「事業仕分けの基本原則」を明示しておきます。(構想日本より)

①予算項目(事務事業レベル)での議論
抽象的な議論や結論で終わらせないために、できる限り細かなレベルの事業を対象に議論する。


②「そもそも論」
過去の経緯や制度に捉われることなく、住民、国民にとってそもそも必要かどうか、必要ならばどの主体が行うか(官か民か、国か自治体か)、ゼロベースから議論をする。


③外部の視点
現場の事業内容や予算の使われ方など自治体行政を熟知した外部の識者、経験者が、仕分け人(評価者)として参加することで、従来の行政内部での議論では出てこなかった論点が生まれる。


④全面公開
誰もが事業仕分けを傍聴できるよう全面公開で行う。住民に開かれた場で議論することにより、議論の緊張感、結論への責任感が生まれる。また傍聴する住民の側も、事業内容や予算の使われ方を知ることで行政に対する的を射た批判や信頼感の醸成、そして主体的参画のきっかけとなる。


⑤「事業シート」の作成
事業の目的や事業内容・成果目標などが具体的かつ端的に記載され、統一フォーマットで行政の事業を比較できる「事業シート」を作成する。事業シートの出来如何が深い議論ができるかどうかの鍵となる。


⑥明確な結論
最終的に一定の結論に仕分けていく。
公開の場で一定時間内に結論を出すことで、改革すべき内容が住民、国民にとって明らかにあり、その実現に直結する。また、結論を入り口として、その後の内部での議論を喚起することにもつながる。


⑦事業仕分けの準備における第三者機関(事業仕分けの経験があり、利害関係を有しない機関)の参画
仕分け人の選定や公開の在り方、事業の選定を行政のみで行うと、意識的かどうかは別として「お手盛り」になる可能性が高くなる。第三者が入ることによって準備段階から緊張感が生まれ、それが事業仕分けの成功の基盤になる。


「事業仕分け」では、“原則”をしっかり守って進めることが重要

昨日は倫理法人会、あいさつまわり、県道期成同盟。


2011.8.30 新代表・総理誕生=百憂にならず「ホッと」

2011-08-30 02:12:05 | インポート
野田佳彦氏が民主党の新代表に選出された。民主党の代表イコール総理である。

今回の代表選、誰が代表、総理になっても一喜一憂しないと昨日のブログに書いたが、海江田万里氏が代表、総理になるのだけは勘弁してくれと内心考えていた。一憂ではなく百憂にならなくてよかった。

小沢一郎元代表が海江田万里氏を応援したからダメというのではない。

あの人では絶対、日本の総理は無理。私も東京1区の千代田区で、有権者として海江田氏に3回投票してきたが「決められない」「先送り」「強い方に流れる」「人情なし」。うちのかみさんには申し訳ないが、この人だけは何とか総理は避けて欲しかった。(国会議員であることを否定しているわけではありません)

野田氏と海江田氏の演説を聞けば、大抵の人は存在の重さと軽さは本当に一目瞭然なのですが、決選投票で177人が海江田と書いたのだから、やっぱり小沢一郎元代表の力と非主流におかれた国会議員のみなさんの怨念もあったのだろう。

いずれにしても民主党においては、小沢一郎元代表への拒否感は依然として強い。

しかし、この小沢一郎という人をどう扱うかは、野田新代表、総理にとっても頭の痛い問題である。

よりましな選択としての野田新代表、総理であった。百憂にならなくて本当によかった。

国交大臣と三役は誰になるか、八ッ場問題で注目です。

昨日はあいさつまわり、陳情処理。



2011.8.29 強いリーダー待望論の不毛

2011-08-29 01:23:12 | インポート
今日、民主党の新代表が決まる。その代表が日本の総理となる。

今日の代表選は、国民のみなさん誰もがワクワク感もドキドキ感もない。

国民目線でいえば、期待できない、どうせ変わらないというクールなものとなっている。政権交代後の期待感は幻滅になってきています。

私は、今日、誰が代表、総理になっても一喜一憂することなく、この民主党政権に私がやらせなければと考えている政策課題をやらせる。

そのために地方から、あるいは全国的な運動をつくり、政権に働きかけることです。

原発・放射能対応、八ッ場ダム反対など、やらせるべき課題はいっぱいあります。政治は、よりましな選択の連続と考えて耐えていきます。

その意味で中央公論9月号の御厨貴(東京大学先端科学技術研究センター教授)と牧原出(東北大学大学院法学研究科教授)の対談は参考になった。

「強いリーダー待望論の不毛」である。

先日、枝野幸男官房長官と相当突っ込んだ話をしてみて、私もこの対談と同じ感想を持ちました。

理念や理想を大げさに語るより、「一つの課題をつかまえてしばらくいっしょに走り、それが片付いたらまた新たなテーマをみつけて走る。」

現実に日々大問題や課題が発生しており、仕事をする中で、その日その日を乗りきるしかないということである。

「理念や理想より現実のさばき」が現代のリーダー論だとしたら、なんだか淋しい感じもするが、それが現実であるのだから、それを受け入れて粘り強く頑張るしかない。

昔、宮澤喜一元総理が、よく「政治はなにもしない状態で世の中まわっていれば、それがベター」みたいなことを言っていましたが、「強いリーダー」は危いことの方が多いのがこの世の常です。

自治を、民主主義を深化かつ進化させていく中で、この国を変えていくのが今の自分の仕事である。

昨日はあいさつまわり、福祉施設開所式。


2011.8.28 小さなことから積み重ねを!

2011-08-28 01:22:51 | インポート
あまりの自らの体の重さに、久々の散歩をしました。うれしいことがひとつ。

吉井町内の市道の補修があちこちで行われていること。

高崎と合併になっていいことないという声が聞こえてきますが、道路補修は今年、昨年と合併前と比べると格段に進んでいます。

2年位前から役場や支所に頼んでいて出来なかった補修が進んでいて、散歩中にお会いした住民のみなさんから御礼を言われると、素直にうれしくなってきます。

小さい取り組みを大切にしながら、今後の吉井町をどうしていくのか、グランドデザインを描いていくためにも、吉井町版政策フォーラムを立ち上げて、吉井から政策発信をしていく必要があります。

行政におまかせではなく、私たち1人1人が発信してこそ自治の前進であり、吉井町が良くなるのです。

高崎市という大きな土俵の中で、吉井町を前進させること。吉井地区の県議としてやらなければならないことです。

昨日はあいさつまわり、労組大会、富高同期集まり。


2011.8.27 知事公舎非公開理由

2011-08-27 02:21:51 | インポート
       

知事公舎の視察を求めたところ、県庁総務部管財課より、「今後の警備上の問題があるため」と回答がありました。

        

「警備上の問題」の理由が具体的でないため、今回は総務部長名での回答を求めたところ、24日に文書で「知事公舎については、現時点で存続又は廃止などの方向性が決定していないことから、公舎の間取りや警備の状況などが公になった場合、今後の公舎の警備上、支障が生じるため。」と回答がありました。

この回答を読んで笑わない県民はいないのではないでしょうか。

そんなに凄い「警備」をしているはずの知事公舎に、知事の知人女性が毎週毎週出入りしていたというのですからお笑いです。

さらには女性が出入りしていたことは、総務部長も秘書課長も知らなかったというのですから。(本当かどうかはわかりませんが)

こんなすごい「警備」をしている知事公舎は県議にも見せられないというのです。

この理由でいくと、知事公舎とはどんなものなのか見ることもなく知事公舎の存廃を決定するということになる。

総務部長名で回答をいただいたが、これは大沢知事に直接聞く以外ないということか。

群馬県庁とはこの程度なのかと笑うだけです。

昨日はあいさつまわり、農家訪問、陳情、労組あいさつ。