27日、富岡市の事業仕分けに参加してきました。富岡市の「事業仕分け」は、構想日本の全面協力のもと行われていました。
群馬県はこのたび、「事業見直し」を行うと発表し、9月中に行うという。
両者とも大きな前進とともに改良すべき課題はもちろんあります。
しかし、富岡市と群馬県のそれの決定的な違いは、誰が誰のために行うかが決定的に違うことだと思います。
「富岡市は、市民が市民のために行う事業仕分け」で「群馬県は県庁の職員が県庁の予算編成のために行う事業見直し」となっていると私は考えます。
「仕分け」と「見直し」という言葉に全てが表現されていると思います。
県民の参加と公開という根本思想を県がわかっていない。つまりトップ(知事)が県民の参加と公開の意味がわかっていないので、職員任せになるため、視点が県民ではなく職員目線になってしまう。
ただ、改革は少しずつでも進んでいくのが大事です。県の「事業仕分け」が前進するように具体的な改善点を提言していきます。
「事業仕分けの基本原則」を明示しておきます。(構想日本より)
①予算項目(事務事業レベル)での議論
抽象的な議論や結論で終わらせないために、できる限り細かなレベルの事業を対象に議論する。
②「そもそも論」
過去の経緯や制度に捉われることなく、住民、国民にとってそもそも必要かどうか、必要ならばどの主体が行うか(官か民か、国か自治体か)、ゼロベースから議論をする。
③外部の視点
現場の事業内容や予算の使われ方など自治体行政を熟知した外部の識者、経験者が、仕分け人(評価者)として参加することで、従来の行政内部での議論では出てこなかった論点が生まれる。
④全面公開
誰もが事業仕分けを傍聴できるよう全面公開で行う。住民に開かれた場で議論することにより、議論の緊張感、結論への責任感が生まれる。また傍聴する住民の側も、事業内容や予算の使われ方を知ることで行政に対する的を射た批判や信頼感の醸成、そして主体的参画のきっかけとなる。
⑤「事業シート」の作成
事業の目的や事業内容・成果目標などが具体的かつ端的に記載され、統一フォーマットで行政の事業を比較できる「事業シート」を作成する。事業シートの出来如何が深い議論ができるかどうかの鍵となる。
⑥明確な結論
最終的に一定の結論に仕分けていく。
公開の場で一定時間内に結論を出すことで、改革すべき内容が住民、国民にとって明らかにあり、その実現に直結する。また、結論を入り口として、その後の内部での議論を喚起することにもつながる。
⑦事業仕分けの準備における第三者機関(事業仕分けの経験があり、利害関係を有しない機関)の参画
仕分け人の選定や公開の在り方、事業の選定を行政のみで行うと、意識的かどうかは別として「お手盛り」になる可能性が高くなる。第三者が入ることによって準備段階から緊張感が生まれ、それが事業仕分けの成功の基盤になる。
「事業仕分け」では、“原則”をしっかり守って進めることが重要
昨日は倫理法人会、あいさつまわり、県道期成同盟。