8月30、31日、上野村 国民宿舎やまびこ荘で北関東ユニオンネット夏期合宿が行われ、私も参加しました。
北関東ユニオンは、群馬、埼玉、栃木で中小企業、未組織、労働者、パート、外国人労働者を組織としている労働組合(ユニオン)のネットワークです。私の推薦団体でもあります。
テーマの一つは「メンタルとハラスメント」。このところ労働現場では激しい競争、長時間の労働によって職場が荒廃し、精神疾患が多発している実態が報告されました。
労働相談の5割が「メンタルとハラスメント」になっているという。
多発する精神疾患の背景は、正規社員に於いては競争主義を背景に、余裕のない労務管理と排除の論理。(合理化のため中間管理職がいなくなっている。)
入社直後から即戦力と位置づけ非正規社員と比較したり、孤立無援状態の職場実態。異常な過重労働と長時間労働(違法なサービス残業)が行われている。
非正規職員は、低賃金、生活困窮と将来展望の欠如。
秋葉原通り魔事件は、その象徴的事件。さらに驚くべきは20~30代の死亡原因は病気・事故ではなく自殺がもっとも多くなっているという。
さらに日本全体では、現状の精神障がい者実態は、厚生労働省によると約300万人。予備軍は約1,000万人。
自殺者は毎年約34,000人。すべてが労働問題から発生したものではないが、10人に1人は「病んでいる」ということになります。
今、いちばん患者が多いのは精神疾患だという説もあります。深刻です。
対策については、
① ユニオンへの相談、加入により後ろ盾になる「安心感」をつくる。
② 信頼できる医師の選択と治療。
③ 労働組合による経営の競争主義の規制効果をつくる。
などがあげられました。
今、グローバル経済、市場経済の中、各企業、各産業の現場では、激しい競争の中で生き残りをかけた厳しい労働、経営が強いられています。
先ごろ上野村で「新たな多数派をめざすシンポジウム」が行われましたが、多数派とは中山間地域で暮らす人々、厳しい状況にある一次産業従事者、中小・大企業を問わず、激しい競争の中で働く労働者(パート、非正規、正規労働者)と経営者、安心の老後を送れない高齢者と生活に苦しむ人々である。
「目に見えないつながりが全世界、日本を覆っています。」
この「つながり」をいかにして可視化し、政治化できるかが私たち政治にかかわる者の力量となります。
一部のマスコミや政治にかかわる人々の中に、未だに「保守」か「革新」か、「保守系」か「労組系」か、「自民党」か「民主党」かなどと言って55年体制以前のようなことを言っている人たちがいる。こういうことをしたり、顔で語る人たちはもっと地域を地道に歩いたらどうかと思います。
今の住民の生活実態にふれ、しっかりと現状をおさえていれば、政治が今、何をしなければならないのかは、わかるはずです。
そしてこうした住民の気持ちになって活動し、政策を実現し訴える議員や政党こそが必ず支持されるはずです。「対話と現場主義」をモットーに私もがんばります。
北関東ユニオンのみなさん、私の選挙区上野村での合宿開催ありがとうございました。今後とも上野村、神流町をよろしくお願いします。