かどくら邦良@高崎市議会議員 ブログ

思いをブログに綴ります。

2008.8.31 上野村で北関東ユニオンネット    夏期合宿 「目に見えないつながりがある。」

2008-08-31 20:03:53 | インポート
        

8月30、31日、上野村 国民宿舎やまびこ荘で北関東ユニオンネット夏期合宿が行われ、私も参加しました。

北関東ユニオンは、群馬、埼玉、栃木で中小企業、未組織、労働者、パート、外国人労働者を組織としている労働組合(ユニオン)のネットワークです。私の推薦団体でもあります。

        

テーマの一つは「メンタルとハラスメント」。このところ労働現場では激しい競争、長時間の労働によって職場が荒廃し、精神疾患が多発している実態が報告されました。

労働相談の5割が「メンタルとハラスメント」になっているという。

多発する精神疾患の背景は、正規社員に於いては競争主義を背景に、余裕のない労務管理と排除の論理。(合理化のため中間管理職がいなくなっている。)

入社直後から即戦力と位置づけ非正規社員と比較したり、孤立無援状態の職場実態。異常な過重労働と長時間労働(違法なサービス残業)が行われている。


非正規職員は、低賃金、生活困窮と将来展望の欠如。

秋葉原通り魔事件は、その象徴的事件。さらに驚くべきは20~30代の死亡原因は病気・事故ではなく自殺がもっとも多くなっているという。


さらに日本全体では、現状の精神障がい者実態は、厚生労働省によると約300万人。予備軍は約1,000万人。

自殺者は毎年約34,000人。すべてが労働問題から発生したものではないが、10人に1人は「病んでいる」ということになります。

今、いちばん患者が多いのは精神疾患だという説もあります。深刻です。

対策については、
① ユニオンへの相談、加入により後ろ盾になる「安心感」をつくる。
② 信頼できる医師の選択と治療。
③ 労働組合による経営の競争主義の規制効果をつくる。
などがあげられました。

今、グローバル経済、市場経済の中、各企業、各産業の現場では、激しい競争の中で生き残りをかけた厳しい労働、経営が強いられています。

先ごろ上野村で「新たな多数派をめざすシンポジウム」が行われましたが、多数派とは中山間地域で暮らす人々、厳しい状況にある一次産業従事者、中小・大企業を問わず、激しい競争の中で働く労働者(パート、非正規、正規労働者)と経営者、安心の老後を送れない高齢者と生活に苦しむ人々である。

「目に見えないつながりが全世界、日本を覆っています。」

この「つながり」をいかにして可視化し、政治化できるかが私たち政治にかかわる者の力量となります。

一部のマスコミや政治にかかわる人々の中に、未だに「保守」か「革新」か、「保守系」か「労組系」か、「自民党」か「民主党」かなどと言って55年体制以前のようなことを言っている人たちがいる。こういうことをしたり、顔で語る人たちはもっと地域を地道に歩いたらどうかと思います。


今の住民の生活実態にふれ、しっかりと現状をおさえていれば、政治が今、何をしなければならないのかは、わかるはずです。

そしてこうした住民の気持ちになって活動し、政策を実現し訴える議員や政党こそが必ず支持されるはずです。「対話と現場主義」をモットーに私もがんばります。

北関東ユニオンのみなさん、私の選挙区上野村での合宿開催ありがとうございました。今後とも上野村、神流町をよろしくお願いします。


2008.8.30 ダンスシアター             バレエ ノア(Ballet Noah)の紙ひこうき。

2008-08-30 23:15:08 | インポート


ダンスシアター。バレエノアの「紙ひこうき」を見させていただきながら、学生時代に読んだ詩人の吉本隆明の「芸術的抵抗と挫折」を思い出しました。

          

吉本は、芸術家たちの戦争責任、政治と文学などをこの評論文の中で論じている。

芸術とは何か、戦時下における権力への抵抗とは何か。そして、権力への屈服と挫折など。

学生当時、文学青年もどきであった私は、大真面目に考えたものでした。

この舞台を通して、戦前、戦中の芸術的抵抗と挫折と、現代という豊かな時代の中での閉塞感、女子高校生の日常の中での管理と秩序への抵抗と解放がオーバーラップしました。

8月29日夜、東京世田谷、三軒茶屋の世田谷パブリックシアターでバレエ ノアの「紙ひこうき」が、群馬県の14歳から26歳の女性たちによって500人の観客を前に見事に演じられた。

主催団体の、Ballet Noah(バレエ ノア)は、瀬山紀子さんが主宰する <高崎沼田バレエスタヂオ> を任意団体として発足しNPO法人へ。

この法人の理事長は、私が群馬県でもっとも尊敬する女性である元沼田市議会議員の真下淑恵さん。ダンサーには吉井町在住の中村皇子さんの娘さんの、中村恵莉さんも。

紙ひこうきは、フランス人ファビアン・プリオヴィユ(ダンサー、振付家)が演出したダンスシアターという新しいジャンルで、ダンス、演劇、映像が組みあわせられ、女子高校生たちの息苦しい学校や日常生活を表現し、表現することがそのまま観る者と演じる者の解放の連帯とでもいうべき不思議な空間を形作った。

紹介パンフレットの中で、尼ケ崎 杉 学習院女子大学教授は、「紙ひこうきガールのゆくえ」という一文の中で、この舞台を絶賛しつつ、こう指摘している。

『「紙ひこうき」はノアが生徒たちの世界であることだ。プリオヴィユは彼女たちと話しあい、その一人の話を全員に投げかけて共通の出発点としたという。そして「私は学校がすっごい嫌い」という言葉に始まる作品が生まれた。ダンスと小芝居、ユーモラスなシーンと不可解な光景などとコラージュする構成はピナ・パウシュに似ている。』と、さらに『「紙ひこうき」は三つの意味で重要である。第一に作品そのものがすばらしいこと。第二に未熟なダンサーがプロを圧倒する舞台を見せたこと。第三にピナ・バウシュの手法が彼女以外によっても成功しうる普遍的な方法であることを証明したことである。』と述べている。

        
                会場の世田谷パブリックシアター

バレエ ノアの『「紙ひこうき」は11月にドイツで公演することが決定したとのことです。群馬の若い女性たちの、世界への芸術的発信に期待します。

昨日は国会にて八ッ場ダムに係わる生活再建支援法制定、八ッ場ダムの是非について臨時国会で取り上げてもらうため、菅直人さん、大河原雅子参議院議員などの事務所まわりを行いました。

菅直人民主党代表代行とは、9月3日に八ッ場ダム1都5県議員幹事会として正式にお会いし、八ッ場ダム関連について要請することが決定しました。


2008.8.28 伊藤和也さん、アフガニスタンでの悲しすぎる死。

2008-08-28 13:39:42 | インポート
非政府組織「ぺシャワールの会」に所属し、アフガニスタンで農業技術支援をしていた伊藤和也さんの死亡が確認された。

アフガニスタンの貧困を克服し、真の自立化に向けて活動を行っていた、31歳の若者の尊い命が失われた。あまりにも不条理で悲しすぎる死。

ニューヨークで起きた2001年9・11自爆テロを受けて、アメリカのアフガニスタンへの報復戦争への日本の支援策で、テロ対策特別措置法の是非が問われた時に国会での勉強会でペシャワールの会の代表である中村哲医師は静かに、そして断固とした口調でこう語ったのを覚えています。

「テロの温床はアフガニスタンの貧困、そして未来への絶望感。軍事力では何も解決しない。非軍事での国際協力こそが日本の責務。自衛隊の派遣はしてはならない。」
と。

アフガニスタンの現状は、まさに中村哲医師が心配した通りになっています。そして伊藤さんの死。

ペシャワールの会の支援活動はアフガニスタンの文化や習慣を最優先に尊重した活動です。タリバンも信頼を寄せるペシャワールの会のメンバーの拉致、殺害に当のタリバンが関わったとは。

中村哲医師はこの事態を受けて現地でこうも語ったという。「対日本感情が悪化している。」

テロ対策特別措置法の延長が臨時国会で大きな争点となっている。

日本の国際協力の在り方が問われています。真にアフガニスタン、イラクの人々のための支援、協力とは何か。日本の同盟国であってもアメリカのための支援・協力策であってはならない。

国境を越え、民族を越え支援、協力をした若者の悲しすぎる死。伊藤さんは死を前にして、どのような気持ちで現場にいたのか。涙が止まりませんでした。心からの哀悼の意を表します。

         

昨日は「JAたのふじ」におじゃまし、ごあいさつと資料配布。

午後からは「国道254号整備促進期成同盟会」総会に参加。

今年度中に甘楽工区が完成し、来年度から吉井工区の工事に一部入るとの報告がありました。一刻も早い完成にむけ全力をあげます。



夜は高崎で、「BEE Japan」と考える環境問題の集いに参加しました。「BEE Japanぐんま応援隊」の代表は、吉井町在住の山本 寛さん。

「BEE Japan」の活動は、自転車で日本を縦断しながら、若い外国人英語教師のみなさんが環境問題を訴えるキャンペーン。

         

キャンペーン内容は、

BEE 2008 Teamの誓い
1.交通手段は自転車を使用
2. 地域経済の支援のため、なるべく自動販売機・コンビニエンスストアーや、チェーンストアーでの商品購入は行わず地域の人達との触れ合いを大切にする
3.ベジタリアンに徹底する(その野菜もできる限り有機栽培のものを選ぶ)
4.使い捨ての容器、ビニール袋などは使用しない
5.環境の世紀へ変えようキャンペーンの京都議定書の同意署名活動をする

アメリカ人の若い女性の教師の方が「みなさんの力は小さいけれど、無限の可能性がある。」とのお話が印象的でした。



2008.8.27 吉井町 写団「0(ゼロ)」写真展。    県庁にて政策要望、調整、陳情。

2008-08-27 16:10:06 | インポート
       

昨日は午前中、産業文化会館小ホールで展示されている写団「0(ゼロ)」のみなさんの、すばらしい写真を拝見させていただきました。

写真展は8月24日~8月31日までです。

午後は県議会で、地元要望、陳情について処理。9月議会に向けて質問調整の準備。

午後6時より群馬銀行吉井支店「群和会」の懇談会に参加。

群銀のみなさま、地元企業のみなさまと懇談をさせていただきました。

厳しい企業運営の実態を拝聴しました。

中小企業を支援する群馬県条例制定についても、研究に着手していくことを決めました。

終了後、町内企業、住民の別の懇談会に参加し、高崎合併について突っ込んだ意見交換。合併にむけて具体的な行動のヒントをいただきました。





2008.8.26 「日本のふるさと」               奥多野へ行こう! 上野村編①

2008-08-26 15:34:30 | インポート
私の選挙区の奥多野・神流町、上野村は「日本のふるさと」というべき「原日本の風景とくらし」が残る地域。ぜひみなさん一度訪れて見てください。

不定期で神流町、上野村の「観光スポット」「風景」「くらし」をご報告させていただきます。本日は上野村編①

   



天空回廊 ― 上野スカイブリッジ

上野村川和地区に長さ225m、高さ90mの壮大なスケールの吊り橋。美しい森と渓谷が一望できます。

新緑、紅葉の季節はもとより、フルシーズン大自然を満喫できます。

      

「コテージ まほーば」、「川和自然公園宿泊施設」

上野スカイブリッジをはさんで、森の小屋風の2つの宿泊施設は、子供、若い人たちだけではなく、年配の方も宿泊できるようになっている清潔な施設です。ナチュラルライフを楽しめます。

     



鍾乳洞 不二洞

関東一の鍾乳洞 不二洞。入口に入ったとたん14度のヒンヤリとした空気が、夏にはピッタリ。涼をえられます。奇観な柱がそびえたつその姿を見るたびに「探検気分」になれます。



ウッディー上野村、上野村クラフトマンショップこかげ、銘木工芸館

キャイーンの天野君が聞いたら喜びそうな、「ウッディー上野村」。

上野村の銘木工芸センターで作られた素晴らしい木工品の数々。思わず手に取りたくなり、使いたくなる逸品の数々です。



上野村在住の名工たちの工房の作品が展示されている「こかげ」。

Iターンで上野村に住み、くらし始めた方もいらっしゃいます。芸術的な作品は、くらしの中で自然が溢れていきます。