眠れない夜の言葉遊び

折句、短歌、言葉遊び、アクロスティック、夢小説

赤と白

2012-02-29 20:25:03 | ショートピース
先生は潔白だったが、気がつくのが遅かった。長く苦労を共にし千枚にも及ぶ傑作を書き上げたペンはずっと逆さだった。最後の一行を書き終えた時、すべては真っ白だった。「何も書けていないくらいでよかったですね」編集者が慰めた。もしもペンがナイフなら、先生は赤く染まっていた。#twnovel


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