眠れない夜の言葉遊び

折句、短歌、言葉遊び、アクロスティック、夢小説

受け子犬

2014-10-05 23:11:23 | ショートピース
札束を受け取りにきた犬を、おばあさんは強く抱きしめた。頬を寄せながら何度も祈るように。タカシをよろしくね、どうかよろしくね。警戒中の犬たちが現場を囲む。「自分のしていることがわかっているのか?」逃げ場はない。僕は人の役に立ちたかっただけさ。犬は鳴きながら訴えた。 #twnovel
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泣く力

2014-10-05 20:47:35 | 折れた左とフリックの夏
かなしい詩を書かせるために
昨日かなしみがあたえられた

かなしみを帯びた詩が
誰かのかなしみに向いて
小さく何かを働きかけるだろう

泣いたってかまいません
それだって
人間の力ですから
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自動スリープ

2014-10-05 14:19:47 | 折れた左とフリックの夏
pomeraを置いてノートを開いた

右手一本で書くなら
ペンというのはとてもよくできたツールだった
ノートに向かって君にまつわる詩を書いた

人が近づいてきて、少し照れた

pomeraは少し離れたところで
今、眠りに落ちた

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