眠れない夜の言葉遊び

折句、短歌、言葉遊び、アクロスティック、夢小説

人間の扉

2017-11-01 02:58:20 | 気ままなキーボード
「行くんじゃない! そこを潜ったら元には戻れないぞ」
「大丈夫。僕は大丈夫」
「駄目だ。絶対に。そうはならない」
「どうしてわかる? 君にわかるはずがない」
「お前にだってわかるはずがない。わかるか?」
「何がだ?」
「その扉を抜けたら人間になってしまうんだ。そして一度でも人間になったものは、もう再び元の自分に戻ることはできないんだ」
「僕は違う! すぐに元に戻ってみせる」
「自惚れるな! お前は何もわかっちゃいない」
「わかりたくないね。そうやって怖じ気付いてずっと眺めているだけの存在に成り下がるくらいなら、何もわかりたくないね」
「向こう見ずなだけでは破滅の近道を渡るだけさ。他者の忠告は聞くべきだ。特に私のような者の忠告は」
「嫌だね。僕の心はもう既にあの扉の向こうにあるんだから。それもずっとずっと以前からね」
「まだ肉体がこちら側にあることが救いだ。それにまだ私と話せている」
「話すことなんてない! もう心は揺るぎないほど決まっている」
「まあ待て。落ち着いてここにかけなさい」
「待つもんか。一秒だって待つものか。放せ!」
「一秒を急いで何になる。それが破滅へ向かう一秒だというのに」
「急いでなんかいない。ただ一秒だって無駄にしたくないだけだよ」
「お前は人間になることの意味を知らないんだろう」
「知る必要はない。人間になんてならないんだから。僕はずっと僕のままだ。今もこれから先も僕は僕のままだ」
「そう言っていられるのも今の内だけさ。あの扉を潜ったが最後、誰だって人間になることを拒むことはできない」
「君の話は今までの話にすぎないじゃないか。僕がそれを変えてみせる」
「無理だ。どうしても行くと言うのなら……」
「どうして無理と決めつける?」
「私にはわかる」
「僕にはわからないね」
「それでも行くなら、私もつれていけ」
「嫌だね! 人間に怯えた君をつれていくわけにはいかないね」
「お前だけで行くのか」
「そうだ。僕だけで行く。そして、すぐに戻ってみせる」
「戻ったとしてもその時はもう人間になっている」
「僕は僕のままだ! 自分を守ってみせる」
「いいや。人間になって、あっさりと私を殺してしまうだろう」
「馬鹿な……」
「今にわかるよ。だいたいお前は、何をしに行くんだ?」
「肝試しさ」
「馬鹿な真似はよせ」
「利口ぶっている君よりはましさ」
「やめろ。本当に、本当に人間になっちまうぞ」
「人間人間うるせーんだよ」

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椎茸は太陽の下で

2017-10-25 00:31:07 | 気ままなキーボード
「言葉というのは常に舌足らずなものですから、必ずそれを補う必要があります。そのために必要なのは何でしょう? さあどんどん意見してください。はい、君」
「雨です」
「その根拠は何ですか?」
「……」
「ないんですか。適当に言ってみたのか。確かに雨は情緒があります。耳を傾けてみたくなる時もあります。でも、だんだん強くなってきますね。傘をさしていても手に負えないような、強い雨。もう、何も聞こえなくなって、みんなかき消してしまう。雨には抑揚が足りません。えっ、椎茸?」
「いい出汁が出ます」
「そうですね。椎茸は非常にいい出汁が出ます。だけど、ちょっと考えよう。言葉を補うには個性がありすぎる。それが大問題。子供が逃げていきます。あなた椎茸が好きなの。へー。はい、次は」
「ギター」
「そうですね。音楽は大きな力を持っています。認めます。ギターが喜怒哀楽を表せるということも知っています。それでもそれは人を選びます。好きな人の胸には深く響くとしても、そうでない人にとっては全く響きません。むしろノイズです。あなたギター弾けるの」
「今、練習中です。日に2時間くらい」
「へー、そう。それで、車?」
「車。どこ行くんですか? 逃げるんですか?」
「口車に乗るとか言うし」
「それはもう悪い方に向かっています」
「電気自動車」
「ちょっとどうでしょうか。何かどんどん離れていっているように感じますが……」
「銃で補います」
「みんな消してしまえって? それはもうあきらめでしょう。デリートキーを連射するようなものです。誰ですか? 今の意見は。帰った? はい。銃では言葉は補えません」
「タヌキ」
「どうしてタヌキだ! どうしたらそうなりますか。騙されますよ。藪をつついて蛇を出すようなもんだ。悪い蛇ばっかりじゃない? 蛇にいいも悪いもありません。人とは違うんです。タヌキは論外!」
「キタキツネ」
「はい。他には?」
「言葉です。言葉で補います」
「そう。その言葉を待っていました。言葉は言葉によって補うもの」
「ラムネ」
「トランプ」
「クマのプーさん」
「チョコバット」

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ここだけにいない

2017-10-18 02:01:01 | 気ままなキーボード
言葉は君の胸の中をさまよっていた。声にしてしまえば、形をつけて外に吐き出すことは、その気があれば容易だった。誰かを傷つけてしまうほどの、一瞬の光を持って放ってしまえば、楽になれただろう。君は少しも吐き出そうとはしなかった。ありもしない出口を探して何度も胸の中を巡った後、肩から腕、腕から手首まで下りていく。手の甲から指先を伝わって、ゆっくりと未知の世界へ放出されていく。「その方が遠くまで行けるから」幼い日よりの経験が、いつも回り道を選択させる。苦くても、時間はかかっても、君にはずっと行きたい場所があった。
 それは不意に君を落とした。
 少し前まで冗談だった、友人だった、穏やかな道だった。突然、深い溝が生まれたように見える。本当は何もない平地だったとしても、一度見えてしまうと信じることは難しい。溝の中に心が落ちる。一度、落ちてしまうと疑うことは難しい。続いて落ちる。落ちるべき場所があるように、続いて落ちる。落ちて、落ちて、落ち続けて、とめどなく落ち続けていく。君以外の人々が、平気な顔をして通り過ぎていく。笑顔さえ浮かべる人もいる。自分だけが、特別におかしな存在であるように思え始める。尋常でなく、人並みから逸脱した何か。(まだ人だろうか)落ちるに従って、いつまでが人であろうかと君は考える。
 それは不意に君を助けた。棘だったものが毛布に変わった。悪魔に見えていたものが子犬になった。果てしない暗黒だったものが、街の空となって両手の中に収まりそうになった。同じ顔をしながら、相反する二つの面を持ち、可能にも不可能にもみえ、幸福にも不幸にも思えた。落ちていく中で、突如持ち上げられる。上昇していく中で、急激に落ちた。天使は扉が閉まる瞬間、地獄のような表情になった。(天使と悪魔が手を取って君を引き裂こうとしていた)それは心の波だった。「馬鹿じゃないの」誰かがまた君を責めている。動くことを許されない場所でいつの間に標的になったのだろう。「何の役にも立たない」あるいは君に似た者に対してやむことのない声は、大勢を占めるコーラス隊に押されて歯止めもない。「いなくても一緒」その場にいるだけで君は自分を失っていく。君たらしめていたものが一つ一つ差し引かれて、引き千切られていく。「頭おかしいんじゃないの」その場に留まっているというだけで、君は自身を失っていく。失われた君も君に含まれた君の一部であるかもしれないが、君は失われることを恐れながら、必死で君自身にしがみつく方法を模索している。もう一つの君を何より恐れているのが、君自身であるということを誰よりも君はよく知っている。
 窓の外に視線を逃がす。ここではないところに、心を少し逃がしてあげる。ささやかな距離にささやかな他者。それからもっと遠くへ、徐々に自分を運んでいけるように努める。おかしな雑音に心を閉ざして、好きだった歌に、熱いオニオンリングに、弾むボールに、強情な子犬に、夕日に、雪に、ガジェットに、トンネルに、コーヒーに、思いをはせる。はせるに従って「今」は色あせていく。言葉にせよ、記憶にせよ、風景にせよ、絵にせよ、楽曲にせよ、雨にせよ、恋にせよ、故郷にせよ、はせればはせるほどに今よりも遠いところへ向かうことができた。ここにいるものみんなが仮死化している間に、ここにはないものばかりが向こうの世界からあふれ出していく。君は細いトンネルを抜けて、強情な犬をしつける。お湯を注いで3分待つ。はせるほどに空腹になる。現れるのは白い息。スープは完成しない。カップはどこへ行っただろう。さっきまで触れていたのは……。脇見をさせる光。吸い込まれていく、秋と新しい生地の匂い。寝静まった森のような調和の中に迷い込んで、触れる。指先が繊細な生地を知る。大丈夫。触れている限り、大丈夫。魅惑的なデザインに吸い寄せられて、伸びた指の先で、何かが動く。百年もの間、いつかの訪問者を待ち続けていた食虫植物のように。「ひっ」。おばあさんは奇妙な声を発した。飾られた洋服の中に、おばあさんは穏やかに溶け込んでいた。他人の肩に触れてしまうなんて。「色違いはないのかな」つまらない言い訳を置いて、君は逃げていく。逃げている内に細くひねくれた観念の迷路の中に迷い込む。抜け出せない迷路の中で、君は密かにほくそ笑んでもいる。迷っているのは途中だから。(生きている)迷いを資質に置き換えて、停滞は進行中だ。どこにでも行ける。(今に目を伏せれば)ドキュメントは素敵な色だけに塗り替えることができる。よかったことだけを取り出して、闇の中で再生して、しばらくの間ループさせていた。未体験の未来もまた、美しい景色ばかりに展開させることができた。思いのままに、思う限りは、君は好きなところに身を置くことができた。窓の向こうを魚たちが遊泳していく。竜の叫び。耳に手を当てて、退屈な大通りを逃れると顔のない人たち。列を成し、立ち尽くしたまま、泥棒になり、海賊になり、大工になり、芸人になり、猫になり、馬鹿になり、先生になり、逃亡者になり、役者になり、画家になり……。行間深く埋もれながら、自身を失っていく。(自分を消しにきた奴ばかり)交じりたくはない。
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死んでも忘れない

2017-10-16 21:57:39 | 気ままなキーボード
納豆をパックから開け器に移して、付属のからしとたれを入れる。それにしても疑問が湧いてくる。どうして納豆には最初から一緒にからしがついてくるのだろう。ネットを頼ればいつでも親切な扉は開かれている。けれども、既に納豆を混ぜ始めていた。一旦混ぜ出したらもう手を止めることは許されない。そんなことをしたらみんなきれいさっぱり忘れてしまうかもしれない。最初に湧いた疑問は何だったのか。今から食べなければならないご飯のこと。今日まで生きてこの場所にたどり着いたことの意味。手を止めればみんな吹き飛んでしまう恐れがあった。おでんの大根を食べるなら、からしはなくてはならない。納豆にからしがある場合とない場合とではどれくらいの差が生じるのだろう。休むことなく混ぜるほどにねばりが増してくる。ねちゃりねちゃり、その内に器の中から何かが生まれてきそうな気配があった。それにしても……。
 どうしてあいつはあんな酷いこと言ってくるのか。最も酷い時には「死ね」などと書かれたメッセージを机の上に見つけることができた。嫌いと言うなら、どうして何も触れずに放っておいてくれなかったのか。それならどれだけ幸せな時間を送ることができたか。長い時間。どうして存在を根底から否定するような真似をしたのだろう。
どうして、どうして、どうして……
 憎しみの源はどこに眠っているのだろう。それはいつどこで生まれたのだろう。あるいは、本当に憎しみなんてあったのだろうか。必然性のない矛先がこちら側に向いていたとしたらどうなんだ。ぶれずに混ぜているはずなのにいつしか疑問の方向が歪んでいく。答えのない方に掘り下げていくことが自らの望みなのか。どうして人は繰り返すのでしょう。どうして、どうして、どうして……。嫌いなもののことを考えることは苦しいだろうに。眠くなる。時計回りに高速で回る箸の運動を見つめている内に、徐々に睡魔に引き込まれてしまいそうになる。食か、眠りか、どちらが最初か、今はそのどちらが自分にとって本当に必要なものなのか……。香る。
 そうだ。からしの問題だ。今、大切なのは唯一からしのことだ。ほのかに香りながら、豆に色をつけて練り込まれていく。どこまで行けば混ぜるという作業は終わりを迎えることができるのだろう。
「犬だったらどうなんだ?」
 泡立った豆が出し抜けに口を開いた。犬だと?
「それは困るよ」
 そんなのおかしいじゃないか。納豆に犬がついてくるなんて……。
「そうやろうが」
 勝ち誇ったように豆は言った。
 もういいや。今はむしろトンカツの方が食べたくなった。
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カレーの他になかったからだ

2017-10-12 03:38:15 | 気ままなキーボード

 時々カレーを作りたくなる。適当な肉と玉葱、それに人参と何かのキノコでもあれば申し分ない。その時は袋に3本入った人参の内の2本だけを使い、残りの1本は冷蔵庫に戻した。鍋が大きくて余裕があったら、そんなことをせず、全部使い切りたいところだが、鍋は十分に大きくはなく、下手をするとあふれ返ってしまう。玉葱や人参は半分すり下ろし、残りをタジン鍋で煮込む。それから電子レンジを使い粉末のルーと一緒に加熱する。適当なところで出して混ぜてルーをとかし、もう一度加熱する。やはり自分で肉や野菜を入れて作ったカレーは、自分で作ったということもあって、レトルトよりも数段上手く感じられる。一度作れば、2、3日何も考えずに食べ続けられるのもよい。作ったカレーを全部食べきってしまう頃、間を置かずにカレーを作りたくなる場合もあるが、それはよほど脳がカレーモードになっている時だ。普通はそのようなことにはならず、いくらかの間が空くことになる。この前、カレーを作ったのは、いつだったか。1週間前か、10月のはじめだったような気もする。あるいは、9月のことだったかもしれない。日記をつけていれば、こんな時に日常の細かいことを振り返り思い出すこともできるのだが、そういうまめな習慣はなかった。
 日に何度も冷蔵庫を開ける。一番多く触れるのお茶やペットボトルのスポーツ飲料などで、一口飲んではすぐに戻す。カレーを作った日から、何度も冷蔵庫を開けて、肉や野菜等を取り出したり戻したりして、適当な食事を作った。決して整然としてはいない冷蔵庫の中から消費期限の決まっているものは、その日付に注意しながら消費していかなければならない。豆腐、納豆、ヨーグルト……。みんなそれぞれに期限が記されている。人参にはそれがなかった。
(人参なら大丈夫だろう)
 他の野菜に比べても、人参は大丈夫。どこかにそんな過信があったかもしれない。存在をまるで忘れていたというのとは違う。何かを取り出す度に、冷蔵庫の隅っこに横たわっている濃い色を一瞬認知することはあったのだ。カレー以外のアイデアが豊富だったら、眠らせたままにすることはなかっただろう。
 最後の1本は萎れ黒ずみ、人参らしい強情さは既に損なわれていた。
「ああ、悪かったね」
 人参はゴミ箱の底に沈み、何も言い返してはこなかった。
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アタッカー

2017-09-13 11:35:59 | 気ままなキーボード
身振り手振りとほうれん草を交えながら、こんにちは担当大臣は無気力試合の充実を訴えていた、それはガンマントークの間だった。
「くわえて申し上げることは」
そう言うとめぐみの時間が湧いてきてように猫が下りてきて、表の方へかけていった。ロイドはサイド・アタッカーだ。
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争いの種にしては最低だ

2017-09-13 06:42:38 | 気ままなキーボード
ゴミ箱戦争からは手を引いた
誰かの嫌いは、誰かの好き
少し離れてみればみえること

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きっとどこまでも行くつもりだった

2017-09-12 06:48:24 | 気ままなキーボード
父が置いていったのは靴下に筆記用具の山
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なくはないと思う人が

2017-09-11 10:30:08 | 気ままなキーボード
どこかでリスペクトを探している
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なる

2017-09-11 10:20:52 | 気ままなキーボード
シュートが目覚まし時計になる
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胸に手を

2016-12-20 05:53:17 | 気ままなキーボード
審判は胸に手を入れて
何かを取り出そうとしていた
何かが現れそうだ
皆は期待して見守った

鳩かな
名刺かな
良心かな

誰かが近づいて
耳元でささやいた
彼にしか聞こえない声

手は滑り落ちる
皆の期待は
ゆっくりと萎んでいった

審判の胸の中には
何があったのだろう
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骨を折る

2016-12-20 00:34:30 | 気ままなキーボード
久しぶりに骨を折った
何かの喩えではない
自ら好んで折ったのでもない

全く折ったことがないと
言う人もいるが
私は同じところがよく折れる

骨を折ると日常が少し変わる
よく通院する
包帯を巻く
フリック入力をする
ノートを開く
ペンを握る

走り出すまで時間がかかる

「左手でよかったね」
と誰かが言う
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2016-04-01 05:48:40 | 気ままなキーボード
落ち葉は風に舞いながら踊り始めた。ボランティアがほうきを手にかき集めているのは、人々が歩きながら落としていった肩だった。ここは失恋スクランブル。ある人のことを思い浮かべながら、僕は自分の肩を持った。

スピーカーからは aiko
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バトン

2016-03-29 05:13:24 | 気ままなキーボード
砂の上に突き刺したバトンは、風が吹いても倒れない。雨が降ればより強くかたまった。カブトムシが嗅ぎつけて上を目指した。「いいんだ。きみにあげるよ」もうおしまいだ。明日からは新しい僕になる。
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謎の番号札

2015-07-28 04:06:17 | 気ままなキーボード
151番らしい番号札を手にして待った。10分経っても130番から渋滞したままだった。「コピーでいいだろ!大きい字で書いておけ!」サングラスの女が切れている。5分して滑らかに流れた。140番を境にみんな行方をくらました。突然、290番が読み上げられる。私はもう一度、手の平を広げてみる。
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