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ジェイエスピー社員が綴る日替わりブログ

すみません、教えて下さい

2011-02-03 14:26:14 | 日記
 一卵性の双生児であっても外界の刺激に対して異なった反応をするのだから、それぞれ異なる親のもとに生まれた私たちがてんでばらばらな対応を取るのはあたりまえの話ではある。そこを社会のルールが何とか縛りを与えていると言うことだろう。

 朝、顔を見たら「おはよう」と言い、帰るときは「さよなら」と言う。あたりまえの話だが、これを積み重ねて何とかバラバラにならずに生きている。
 ところが中には、このあたりまえのルールを無視する者もいる。または、無視しているわけではなくても、声に出せない。周囲は彼の中で何が起きているのか、理解できない。

 特に始末が悪いのは、道を聞くことができないタイプだ。行き先も行き方も誰に尋ねることもなくズンズン進むのでまったく問題なく到着するだろうと思って見ていると、だんだん道を外れて行く。しまいには急に飲み屋に飛び込んで人生について語り出したりする。

 そもそも行き先を聞いた時点で良くわかっていなかったのに、「わからない」と言えない。自分は「わかっているタイプ」だと人に思われている、と勝手に思い込んでいて、そのイメージを壊すことが怖い。何となく理解した行先にわかったような顔をして進んで行く。進み始めてしまったからには、もう後戻りできない。行けるところまで行ってみよう。感覚的には前向きであるように思えるが、彼は決して目的地に達しない。もし目的地にたどり着いたように見えたことがあったとしたら、それは誰か別の人が彼に正しい目的地を噛んで含んで伝えたからに他ならない。

 こういう人をリーダーにして、直ぐ後ろを歩かなければならないとしたら、後ろをついて行く人は、かなり苦労する。何らかの理由でチームを解散することが出来にくい場合、こういうリーダーをどうリードするべきか一緒に歩く人は悩みに悩むに違いない。リーダー自身が変わってくれることを神に願うしかないかもしれない。「どうか、せめて、自分たちがどこに向かっているのか、誰かに聞く勇気を持って下さい」と。
 多くの場合、願いはすぐにかなうことがない。彼はいつまでたっても行き先を知る努力をしないし、誰かに相談することもできない。誰かが助けてくれるのを待つしかない。
 わからないことがあれば、ちょっと聞いてみる習慣さえ身に付いていれば、何の問題もない他愛のないことなのである。「すみません、そこ、もう一度お願いできますか?ちょっと聞き取りにくかったものですから」、何のことはない、これだけだ。そして行き先さえわかってしまえば「すみません、××はどうやって行けば良いですか?」と気軽に誰にでも聞きまくってしまえばいい。そうすれば必ず目的地に着くことが出来るだろう。
 人に物を尋ねるという行為は、小さな子供の時から、コツコツと練習すべき大事な事柄であるように思える。当然、人に物を尋ねるためには、まず挨拶を交わすという、ごくあたりまえのルールを実行しなければならない。自分ひとり、勝手に生きていく事などできないということがわかった時から訓練を実施しても遅くない。挨拶をして道を尋ねる。人はそれが出来るようになるだけで、大きく変る事ができると思う。


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株式会社ジェイエスピー
  横浜に拠点を置くソフトウェア開発・システム開発・
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