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ジェイエスピー社員が綴る日替わりブログ

「道具」の良し悪し

2011-02-01 08:56:51 | 日記
 大半の動物は不便なことがあると、時間をかけて自分の体を変化させ、不便さを克服してきた。足が細く長く、水の中の小さな魚をつつきやすいように体を変えた水鳥や、木や土の穴の奥深くに住むアリを食べ安いように尖った顔と舌を持ったアリクイなどがいい例だ。鳥が羽を持っているというのもその一つの例かもしれない。地面を歩く不便さを自分の腕を羽に変えることで克服してきたのだ。
 
 ところが自分の体は変化させず「道具」を使うことによって不便さを克服している動物もいる。例えば猿は、石や木の棒を「道具」として使う。その昔「2001年宇宙の旅」という映画があった。猿たちの群れがモノリスという黒い墓石みたいなものに触れると、急に動物の骨を武器に使うことを覚え、群れ同士の戦いで武器を使った群れが、素手で戦いを挑んできた群れを駆逐し、雄たけびを挙げながら歓喜のあまり武器として使った骨を空中高く放り投げる。と、空中にあったその骨が次のシーンで地球外に浮かぶ宇宙船になっている、という印象的な場面を思い出す。人間は、猿だった時代から長い時間をかけて体を変化させる代わりに「道具」を変化させてきた。
 
 道具の良し悪しばかり語っていないで道具を使って何をやろうとするのか、そのことをもっと考えろ、という論調の意見が数日前新聞に載っていた。しかし、長い間、人間がやってきたことの大半が、実は生活を向上させるための道具の改良だったことを考えると、やはり道具の良し悪しは、つい語りたくなるものなのである。
 しかも、私のここ数十年の仕事と言えば、まさしく仕事に役立つ「道具」を作ることだったのだからその良し悪しが気にならないはずがない。コンピュータとその上で動くソフトウェアは動物の骨から出発した猿の道具としては最も進化した形だろう。今やこの道具も事務所の作業効率化に貢献するだけでなく、国の体制を左右するところまで来ている。

 チュニジアで政変が起きたと思ったら、直ぐ後を追うようにエジプトが大変なことになっている。報道によればFacebook やTwitter の力が大きく関与したらしい。たかが「道具」ではあるが、使い勝手を考えながら進化したからこそ人を動かすことができたのだろう。エジプト政府は携帯電話を含むネット利用環境を停止する措置を取って、新しい「道具」を使った人々が政府批判を繰り返すのを妨害しているようだ。それほどこれらの「道具」が力を持っている、と言うことだろう。

 「道具」を進化させていくと、道具そのものがそもそも考えられていた用途を超えて力を持つことがある、という典型的な例を今、私たちは目にしている。アメリカが混迷し日本が凋落した後、中国の勃興と東アジアとインドの隆盛が確実になり、遅れてアフリカが目を覚ますという、ある程度年数のかかるはずだった変化の期間を、FacebookやTwitterが大幅に短縮してしまった。


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アンドロイドタブで入力してみた

2011-02-01 08:54:57 | 日記
 日本海側の雪は大変なものになっているようだ。車は止まる、列車は止まる。雪に埋もれた町に住おむ皆さんは春が来るのが恋しかろう。しかしただ待っているだけでは春は来ない。雪が重すぎて家がつぶれてしまうのだ。相当なお歳を召された方も屋根に上って雪降ろしをされている。無事に作業が終わればいいが、転落して怪我をしたり雪に埋もれて命を落とす方までいる。町に若者がいなくなり自分たちで何とかしなければならないという使命感が強いのだろう。除雪用の重機も老朽化していつ壊れてもおかしくない状態だという。子供も若者も女性も男性も多様に住んでいる町が地方には少なくなっている。老人ばかり暮らす町に自然の猛威が襲いかかる。

 新型インフルエンザで苦しむ宮崎にはさらに火山灰まで降り積もる。自然は人間の弱いところを知っているかのようだ。石灰をまいて消毒した所に火山灰が積もってしまったため、水をまいて火山灰を洗い流した後で石灰をまき直している養鶏場の映像をニュースで見た。「あきらめてしまったらおしまいなので、できることを全力でやっていくしかありません」と、その養鶏場の主人はインタビューに応えていた。すごい人はいるものだ。

 横浜で暮らしていると雪は積もらない火山灰は積もらない、なかなかのほほんとしたもので、危機に直面されている方々に対し申し訳ない気持ちにもなる。自然が抜け目ない奴なら、そう遠くないどこかで、どーんと何かありそうな感じさえしてくる。横浜辺りで怖いのは地震だ。起きないで欲しいが、周期的に見るともうそろそろ大きいのが起きてもおかしくないそうだ。こんな時なので少し用心しておいたほうが良いかもしれない。

 東京、神奈川は2月に入って急に昨日までの寒さが嘘のように暖かくなる、ということらしい。暖かくなってくれば、気持ちも高揚し、自然の猛威に対抗する元気も湧いてくるだろう。


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