ペルーイキトスよりアマゾン河横断ブラジル、ベレンへの旅その13
上野さんが自然公園へドライブへお連れくださいました。車がスリップして横向きになってしまい私は降りて押そうとしましたらおじさんが“いいよ”と云ってアクセルを踏んでハンドルをさばきだしました。山道が凍っていた為に車がスリップして半回転したようで、おまけにスノータイヤにしていないことを乗車する前に聞いておりましたので道路の脇はガケになっていて私の足はガタガタ震えています、上野さんのハンドルさばきは見事だったけど私の心臓は破裂寸前でした。上野さんの横顔を見て“この人怪物?”気持ちが引き締まったでしょう“と大笑いされました。ウシュワイアの山と海の景色は人間に触らせない厳しさと優雅さを見せ付けてくれます。縄文時代の高い霊性があったその光景を上野さんご夫妻に当てはめると絵になるとおもった。ペンション上野の思い出日記を読ませてもらい若い人の熱い想いに感動しました。私の息子位の年で、自分の年をゆっくり数えてみました。55歳、もうこんな旅は今回で終わりにしようと考えました。若者達の親は日本の地で子を安否しているでしょう。私は反対で子供達が心配していると思いました。上野夫妻は今も青春していて行きすがりの旅人に感動を与えてくれています。
とうとう来てしまったウシュワイア島!を後にして次ぎは南極へ行こうかと考えている自分にあきれています。