音楽祭のこぼれ話です。
今年度から事務局に勤務している若いSさん。巨体ですが物腰の柔らかい男性です。
音楽祭は初めてということもあって、音楽祭の2日目の後半、学年合唱をのぞきに行きました。ところが、いつまでたっても事務局に戻りません。実は彼は生徒の合唱に感動して最後のメドレーまで会場から出られなかったのだそうです。
今日、彼に音楽祭の感想を聞いてみました。
「ほんとに感動しました。僕、泣いちゃいましたもん。」
何に感動したの?
「合唱がすごい迫力で。あんなにみんなが歌うのを見たことがなかったので。」
「もし僕が親だったら立っていられなかったと思います。」
彼から「立っていられない」ということばが出るのはちょっと不釣合いでおかしかったのですが、でも、そう言わしめるほどの感動があったことは確かなようです。
僕にとってはこの話、一番の贈り物でした。
おにざわ