経営コンサルタント田上康朗の雑感帳

経営コンサルタント田上康朗が、気ままに本音で記す雑感帳です。書く日もあれば書かないときもあります。

存在感

2010年03月17日 | Weblog
他の人の場合がどうかはわかりませんが、
文章を書くときには、たいてい相手を先において書いている。
それが不特定であったり特定であったり一人であったり複数であったり、
個人であったり事業所であったり対象物、ぶっつける相手がいる。
実際にいないときも想定して書いている。

その対象者の中に自分自身がいる。そのことに気が付いた。
それもしばしば。時には単独出演、時には他の人との共演だったりです。
それも最初から自分ということではなく 対象に向かって書いているのが、
実は自分への問いかけ、自分の脳への刻印であるのではと
気が付くといったことが多いように思います。

かっこいい言い方として「自分を見つめるために書く」といいますが、
それではたとえば良い子の自分を意識しながら書いた子供の頃の日記。
母が盗み読みしていることを知っていて、
母が驚くようなことを書く。あれです。

そうした邪気、恣意性は大人になりすぎた今でもちらちら頭をかすめますが、
毎日欠かさず書き続けているうちに薄れてくるのではと期待しています。
その点楽観視しています。
そうした形で、自分が少しずつ晒され浄化されたらと思っています。

ところで、一昨日まで長崎・平戸市にいました。
離島を結んで、いくつかの町が合併されできた市です。
鹿児島から遠い遠い。町と町の間も遠い遠い。
そこで、完全ゼミ方式の経営革新ゼミを行いました。
夜19時から2時間、5回です

その間は、やることもありません。
オランダやキリシタンに関係する歴史的史跡などたくさんあるのです。
が、それらを積極的に見に行くという意欲が沸きません。
ホテルにはIT設備がない。持ってきた本は皆読み終えた。
温泉は朝9時から15時まで入れない。
で、ただひたすらぼーっとして過ごしました。
この多忙期に、と少し焦る気持ちもありました。
しかしそのお陰で、その分溜まったエネルギーを
ゼミ受講生5人に全力、すべてを注ぎ込むことができた。

この人たちにこの寒村の将来(さき)を託する思いで、
マンツーマンで、私の持つすべてを伝えることができました。
これはこうした私の力みをきちんと受け止めて、
熱心に応えて下さった受講生のお陰。

まさにこのこれまでにない充実感は、まさに受講生のおかげ。
その私の想いは働きがいを超えた生き甲斐を感じた。

対象あってこその自分の存在の実感。
忘れられない旅でした。