シリア情勢、化学兵器を許せない、軍事予算は使いたくない、オバマ。議会に委ねてみたが、リーダーシップを問われるという苦しいところで、ロシアからの提案。私はこれに乗るべきと思います。
米国内務省は50兆からの軍事予算をこれ以上負担したくないと思っています。一方の国防総省はそうもいきません。オバマ自身は板挟み。今回のロシア提案に乗ることで多少の影響は出ると思いますが、イラクのときを考えれば毅然とこの選択に乗るべきではないかとも思います。
日本政府としては米国の方針に追随せねばならないというのは情けないのですが、これもそうせざるを得ないという現実。政治家の大決断のときですね。
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米政府、シリア化学兵器廃棄のロシア案を「綿密に検討」
ウォール・ストリート・ジャーナル 9月10日(火)11時17分配信
シリア政府は9日、同国が所有する化学兵器を破棄のため引き渡すとのロシアの提案を歓迎すると述べた。ただし、この提案に従うかどうかには言及しなかった。一方、シリアへの軍事攻撃反対派は、米国の対シリア軍事攻撃をさらに遅らせる機会になるとみている。
米政府はロシア政府案を「綿密に検討」すると述べた。しかし、アサド大統領が実際にそうするかどうか確信を持てないとも述べている。
ホワイトハウスのブリンケン次席補佐官(国家安全保障担当)は「シリアが化学兵器放棄を決定し、実行に移すなら、これを歓迎する」と述べた。しかし同時に、アサド大統領は長年、化学兵器保有すら認めておらず、化学兵器を国際社会に引き渡すことに米政府としてはほとんど希望を抱いていないとも述べた。オバマ政権は、アサド体制に引き続き圧力を掛けねばならないとの立場だ。
このような9日の各国の動きや反応は、ケリー米国務長官の発言がきっかけ。同長官はロンドンでの記者会見で、「米国の軍事攻撃を回避するためアサド大統領ができることはないか」との記者団の質問に、「アサド大統領が1週間以内に遅滞なく、保有する化学兵器をすべて国際社会に引き渡し、それを完全に検証するのを認めることだ。しかし、彼(アサド大統領)はそうするつもりはないし、それができないのは明白だ」と答えた。
アサド体制を強く支持している国の1つであるロシアのラブロフ外相は、ケリー長官のこうした呼び掛けに従うようシリアを促した。一方、国連の潘基文事務総長はシリア国内にある化学兵器の破壊監視で国連が助力できると語った。
ラブロフ外相は「われわれはシリア指導部に対し、化学兵器を国際管理下に置くことに同意するだけでなく、それを破棄するよう求めている。同様に、化学兵器禁止条約に完全に参加するようシリアに求めている」と語った。
これに対し、シリアのムアレム外相は、あいまいながら前向きの反応をみせた。同外相は「ロシアのイニシアチブを歓迎する。ロシア指導部がわが国の市民の生命と安全保障を憂慮していることが提案の動機となっている」と述べた。ロシアのインターファクス通信が伝えた。
ただしムアレム外相は、シリア政府がどう行動するか詳細を明かさず、化学兵器禁止条約への参加を求めたロシアの呼び掛けにも言及しなかった。同外相は、「ロシア案に対するシリアの立場は、われわれに対する米国の侵略を阻止しようと懸命に努力しているロシア指導部の英知に対するわれわれの信頼に基づいている」と述べた。
シリアがどう対処するか不透明ななかで、英国のキャメロン首相は、シリア政府がこの種の提案を陽動戦術として利用しようとするならば、国際社会は慎重にならざるを得ないだろうと警告した。
またホワイトハウスのカーニー報道官は、化学兵器引き渡し提案が浮上したのは、米国の軍事攻撃への恐怖から来たとの見方を示した。同報道官は「(米軍による)報復の威嚇に対する反応だ」と述べた。
一方、米国務省は、ケリー長官の発言は正式な提案ではなく、「修辞的で仮定的な性格だ」と述べた。
国務省とホワイトハウスはいずれも、ケリー長官の発言に伴い出てきたロシア案を米国が検討するだろうと述べた。しかし同時に、アサド政権はシリアの意図について「繰り返しウソをついてきた」と述べた。国務省のハーフ報道官は「われわれはロシア案を綿密に検討する」と述べた。
ハーフ報道官やその他米当局者は、シリアとロシア両国政府の反応の早さは、米国の圧力の結果であり、それは米国のシリア攻撃計画を支持する決議案を米議会が承認するべきもう1つの理由にもなると語った。
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米国内務省は50兆からの軍事予算をこれ以上負担したくないと思っています。一方の国防総省はそうもいきません。オバマ自身は板挟み。今回のロシア提案に乗ることで多少の影響は出ると思いますが、イラクのときを考えれば毅然とこの選択に乗るべきではないかとも思います。
日本政府としては米国の方針に追随せねばならないというのは情けないのですが、これもそうせざるを得ないという現実。政治家の大決断のときですね。
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米政府、シリア化学兵器廃棄のロシア案を「綿密に検討」
ウォール・ストリート・ジャーナル 9月10日(火)11時17分配信
シリア政府は9日、同国が所有する化学兵器を破棄のため引き渡すとのロシアの提案を歓迎すると述べた。ただし、この提案に従うかどうかには言及しなかった。一方、シリアへの軍事攻撃反対派は、米国の対シリア軍事攻撃をさらに遅らせる機会になるとみている。
米政府はロシア政府案を「綿密に検討」すると述べた。しかし、アサド大統領が実際にそうするかどうか確信を持てないとも述べている。
ホワイトハウスのブリンケン次席補佐官(国家安全保障担当)は「シリアが化学兵器放棄を決定し、実行に移すなら、これを歓迎する」と述べた。しかし同時に、アサド大統領は長年、化学兵器保有すら認めておらず、化学兵器を国際社会に引き渡すことに米政府としてはほとんど希望を抱いていないとも述べた。オバマ政権は、アサド体制に引き続き圧力を掛けねばならないとの立場だ。
このような9日の各国の動きや反応は、ケリー米国務長官の発言がきっかけ。同長官はロンドンでの記者会見で、「米国の軍事攻撃を回避するためアサド大統領ができることはないか」との記者団の質問に、「アサド大統領が1週間以内に遅滞なく、保有する化学兵器をすべて国際社会に引き渡し、それを完全に検証するのを認めることだ。しかし、彼(アサド大統領)はそうするつもりはないし、それができないのは明白だ」と答えた。
アサド体制を強く支持している国の1つであるロシアのラブロフ外相は、ケリー長官のこうした呼び掛けに従うようシリアを促した。一方、国連の潘基文事務総長はシリア国内にある化学兵器の破壊監視で国連が助力できると語った。
ラブロフ外相は「われわれはシリア指導部に対し、化学兵器を国際管理下に置くことに同意するだけでなく、それを破棄するよう求めている。同様に、化学兵器禁止条約に完全に参加するようシリアに求めている」と語った。
これに対し、シリアのムアレム外相は、あいまいながら前向きの反応をみせた。同外相は「ロシアのイニシアチブを歓迎する。ロシア指導部がわが国の市民の生命と安全保障を憂慮していることが提案の動機となっている」と述べた。ロシアのインターファクス通信が伝えた。
ただしムアレム外相は、シリア政府がどう行動するか詳細を明かさず、化学兵器禁止条約への参加を求めたロシアの呼び掛けにも言及しなかった。同外相は、「ロシア案に対するシリアの立場は、われわれに対する米国の侵略を阻止しようと懸命に努力しているロシア指導部の英知に対するわれわれの信頼に基づいている」と述べた。
シリアがどう対処するか不透明ななかで、英国のキャメロン首相は、シリア政府がこの種の提案を陽動戦術として利用しようとするならば、国際社会は慎重にならざるを得ないだろうと警告した。
またホワイトハウスのカーニー報道官は、化学兵器引き渡し提案が浮上したのは、米国の軍事攻撃への恐怖から来たとの見方を示した。同報道官は「(米軍による)報復の威嚇に対する反応だ」と述べた。
一方、米国務省は、ケリー長官の発言は正式な提案ではなく、「修辞的で仮定的な性格だ」と述べた。
国務省とホワイトハウスはいずれも、ケリー長官の発言に伴い出てきたロシア案を米国が検討するだろうと述べた。しかし同時に、アサド政権はシリアの意図について「繰り返しウソをついてきた」と述べた。国務省のハーフ報道官は「われわれはロシア案を綿密に検討する」と述べた。
ハーフ報道官やその他米当局者は、シリアとロシア両国政府の反応の早さは、米国の圧力の結果であり、それは米国のシリア攻撃計画を支持する決議案を米議会が承認するべきもう1つの理由にもなると語った。
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結局シリアとロシアにだまされているではないか?
この状況は
空爆を避けるための延命工作だ。
シリアが化学平気を渡しても
次から次へと
ロシアから、兵器、技術者が空輸されている状況では
ナンセンスだ。
シリアに化学兵器を輸出した国も空爆すべきと
世界に向かって主張すべきだ。
如何