長尾たかしの・・・未来へのメッセージ

自民党衆議院議員長尾たかしのブログ。平成11年からネット上で情報発信を継続。サラリーマン生活を経て政界へ。

希薄なコミュニケーションを強いられるインターネット社会

2007-10-15 09:56:19 | 社会
昨日の市民スポーツ祭、ある会場で「あっ、長尾たかしさんだっ」と女子高校生から声を掛けられた。ご家族と会場に来ていたらしく、また父親が長尾たかしのファンで父親を驚かせたいからと、ご家族のが陣取る観戦席まで同行する。一頻りご挨拶を済ませるや、政局談義となり暫くご意見を頂く。娘さんが次の競技に参加するというので席をはずす。すると、子供達の携帯メールの話となる。

「長尾さん、゛即レス゛って言葉知ってます?」
「携帯メールの゛即返事する゛ですよね」

子供の世界ではこの即レスの掟を破ると大変な虐めの対象になる確立が高いらしい。

一日20人位のメル友からメールが来ると、即レスする。相手も即レス。結局そんな対象が20人いれば、ひっきりなしに携帯メールを打っていなくてはならなくなる。絵文字の数が少ないと゛キレテルの?゛とか、いろいろと伝わり方のニュアンスが違うようで、断片的な単語の羅列、少なくとも文章ではないものの、返信にはそれなりに気を使うようだ。で、そのメル友というのが、本当に友達といえる対象ばかりなのかといえば、どうもそうでもないらしい。子供の世界は大人の想像を超えて異次元空間化しているようだ。

メル友とは「友達」なのだろうか。人と面と向かって会話することを嫌い、メールという本来「ツール」として世に出現した技術の利用方法を誤り、相手の顔を見て気持ちを汲み取ったり、自分の意思を伝えたりすることなく、希薄なコミュニケーションが主体的になる。相手が「ウザク」なれば、付き合わなければそれでいい。どうせ顔も名前もあまり知らない人たちばかりだから、、、。心の通った友達づきあいは、メールのみで完成されることはない。

「うちの娘は゛即レス゛が遅いといわれて虐めにあったことがあるんです。今は携帯メールなんか大っ嫌いというんですが、常識ツールを使わずに友達づきあいが出来るとは思わない。文明の矛盾ですかねぇ。インターネット社会、政治が良い規制をかけてくれてももう遅いんですかねぇ」と、遠くで娘の綱引きを見ながらつぶやく父親。

返す言葉が見つからなかった。インターネット社会にあって、メールというツールと付き合わないわけにはいかない。そもそもコミュニケーションを円滑にするために開発された技術によって、「希薄なコミュニケーション」を強いられるとは誰も予想しなかっただろう。
コメント (1)
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