1月13と14日に、南郷スキー場のふもとにて「雪崩講習会 冬の編2024」が開催されました。
主催者は茨城県山岳連盟、栃木県山岳・スポーツクライミング連盟、そしてぼくが所属する南東北雪崩研究会です。
まずは山に入る前、そして講習会に入る前にも必ずやる必要があるのは雪崩トランシーバー(ビーコン)のチェックです。
これ意外と軽んじている人が結構いるんじゃないかな。身に着けて満足…、結果、悲惨な目にあった方もいますので怠らず。
そして、雪崩事故が発生してからの雪崩トランシーバーによる捜索(エアポートアプローチ)。
この手法はトランシーバー各機の開発競争もありここ近年次々とアップデートされ、早く見つけるための時間的短縮がなされています。
2~3年前に受けた方は、再度受講する必要があります。
雪崩トランシーバーで見つけられない場合は、このような横隊を組んでプローブ捜索をする場面もあるでしょう。
特に消防・警察山岳救助隊や地元遭難対策協議会などに所属する方々が、このような団体捜索を行うことがあります。
最後に携帯スコップを使っての掘り出し作業。一連の雪崩捜索の流れでもっとも体力を使いさらにスピードを要求される作業です。
とにかく1秒でも早くたくさんの雪に埋もれた遭難者を、複数人ならではの機動力とチームワークで効率よく雪を移動させ救出する方法です。
また、今回参加された栃木県消防防災航空隊の方々には要救助者掘り出し後の一連の所作を実演して頂き、ご協力をいただく場面もありました。
午前中や夜は宿泊先で実技のための座学や、それ以前に雪崩事故を起こさないために何が必要かを考える座学も行いました。
本来ならもっと雪がたくさん積もっているはずの南会津南郷でしたが、雪が無く物足りない場面も多々あったとは思いますがどうかご容赦くださいませ。
また来年も南郷で開催する予定です。来年はまた掘り出し甲斐のあるたくさんの雪で講習が出来ることを祈っております!
2日間の講習会でしたが参加者のみなさんにはお越しいただき有り難うございました。またご協力いただいた南郷スキー場様、地権者様、民宿すがや様、山口屋旅館様には深く感謝申し上げます。
講師の皆さんもお疲れさまでした~
2月17日 南会津マウンテンツアー&ビア ⇒ 満席となり締め切りました!
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