南会津流半農半スキー 和泉屋AK.T

夏は南郷トマト農家、冬はテレマークスクール&ガイドの和泉屋AK.T~~
南会津流半農半スキーのブログでーす!

ケモノには、獣で…。

2019-07-31 21:34:10 | 里山の暮らし

梅雨が明け、トマトの収穫量も日に日に増してきた。全国的に猛暑傾向となり、尾白山も蒸し暑いもやに包まれている。

あの鬱陶しい日照不足の日々を思うと、日が照るということは有り難いことだ。

しかし、我が和泉屋トマト農園では今度は有り難くない来訪者に頭を抱えていた…。

毎日、食われ続けているトマト。

そして、ぎったぎたにやられ続けている受粉用バチの巣箱。このしつこさと荒くれ具合は、どうやらマミ(穴熊)だろう。

省力化と品質向上のためには欠かせない受粉用のクロマルハナバチ君。我々トマト農家にとっては、高価ではあるがそれ以上の効果をもたらしてくれる重要なパートナーなのだ。そのバチ君の巣を荒らすとは…、ぎったぎったにしてやるぞ!

入口に置いているヘビ太郎は、ハクセキレイやムクドリには効果があるがケモノには効果なし…。

巣箱の位置を高くしたり、周りに鮎漁に使う刺網で囲ったりと、ヤラレては別な対策を施すがまるでイタチごっこだった。

毎晩、気になって気になって目が覚めてしまい、眠りが浅くなっていった。

そんな矢先、魚屋マタギの父親から連絡が入る。新鮮な熊の生毛皮が手に入ったから直ぐ取りに来いと…。

今でこそ電気柵や光音声装置など畑を荒らすケモノ対策用品はたくさんあるが、昔の農家はこの熊の生毛皮を切り取って畑にぶら下げておくことで、悪さをするケモノを追い払っていたという。

確かに、クマ臭がすごい。

さっそくナイフで適当な大きさに切り取る。

そうこうしているうち、毛の茂みからマダニが次から次へと這い出して来るではないか!

一度刺されたことはあるが、幸い皮下に潜り込むまえに取り除けたのでかゆみだけで済んだが、潜り込まれると厄介な危険生物だ。

それだけ、この毛皮は生の証拠。

そして、このように畑にある4か所の巣箱すべてに毛皮をぶら下げてみた。

ほんとにこんなもので効果があるのか?逆に生肉臭でマミたちをおびき寄せることにならないか?

などなど、負の効果予想が優勢のまま布団に入る。眠りが浅いまま…。

翌朝、畑に向かい恐る恐る巣箱に近づく…。なんと、無傷でしたー!食われているトマトも有りませんでしたよ。

熊の効果ってすごいわ~。これでやっとぐっすり眠れます。

ケモノには、獣で。

これでまた一難が去りました。次の一難は、日照不足障害のトマト収穫期です。どれだけ収穫量が落ちるのか…。心配です。

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南郷トマト、収穫始まりましたー!

2019-07-26 20:47:09 | トマト

逆光で眩しい尾白山…。そう、いつもならガスに包まれている尾白山も、今日は午後になっても山は日差しを浴びております。

そうです、本日7月26日はここ和泉屋トマト農園も梅雨明けしましたー!

東北南部はまだ梅雨明けしていませんが、いつも通り農園主が勝手に宣言いたします。

そして、4月から育ててきたトマトがやっと色づき始めました!

いよいよトマト収穫の始まりです。なにが嬉しいかって?

それは、4月からずっと無かった現金収入が入るんです!手塩にかけたトマトがやっと実った…。そりゃ嬉しい。

でも、農業を生業にして生活費、車のローン、家のローン、教育ローンを抱えながら勤しむ農家にとっては、キレイごと抜きにやはり「収穫」というのは現金収入なんです。

今年は前代未聞の日照不足障害がじわじわと影響して来るさなか、こんな事にも悩まされています。

受粉用の蜂の巣箱が、獣によってぎったぎったにされました。修復して対策しても翌朝にはまたやられている…。まさしくイタチごっこです。

受粉バチ(けっこう高価なんですよね~)は大切な仕事仲間なんですよ。彼女らにはどれほど助けられていることか…。ぶっ散らかされた蜂の巣とそれにしがみついていたハチたちを丁寧にかき集め、箱を直し元に戻すとけなげにもまた残されたハチたちは働き始めるのです。涙が出そうでしたよ…。

日照不足障害、獣被害、とにかく一難去って(去ってないけど…)また一難。

これらの小さな困難をクリアして、この秋にはみんなで笑いあいたいですね。この夏もとにかくがんばるよ~!

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前代未聞の日照不足…

2019-07-19 19:06:45 | トマト

畑から見る尾白山は、今日もガスと霧雨に包まれている。

とうとう和泉屋トマト農園にも、日照不足の実害が出始めた。

ガク枯れ&花落ち

果実のばっくり割れ

穴あき…

ここまで酷い日照不足は初めてだ。

農園から、笑顔は消えた…。

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