南会津流半農半スキー 和泉屋AK.T

夏は南郷トマト農家、冬はテレマークスクール&ガイドの和泉屋AK.T~~
南会津流半農半スキーのブログでーす!

受粉作業の省力化

2010-06-28 22:22:23 | トマト

さて、トマト作業はこのほどホルモン処理、誘引、芽かき、を繰り返しながら進んでいます。

誘引作業や芽かき作業については、また後ほど説明することにして、この前紹介した花のホルモン処理作業について、さらに。

トマトの受粉・受精を植物ホルモンを使って人工的に促すこの作業は、やはり人手がかかることと、中身がすかすかな空洞果が出来やすくなってしまう欠点がある。

そこで活躍してくれるのが、在来種のクロマルハナバチ。

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この蜂が 開花した花に次々と訪花し、受粉を手伝ってくれる。働いている蜂を見掛けると、思わず「ご苦労様です!」と声を掛けたくなる。やはり受粉は昆虫にはかなわない。蜂が訪れた花には、ほとんど正常なトマトが成るのだ。

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ハウスの中に、段ボール箱で出来た簡単な人工巣箱を設置する。

蜂も暑いのは嫌うので暗幕を掛けてやる。

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ハウス周りはマルハナバチが逃げないように、すっかり目の細かいネットで覆う。一匹たりとも逃げられては困ります。なんせこの受粉助ッターのマルハナバチくんは1匹数百円!実は購入蜂なのです。

マルハナバチくん、いい仕事してくれよ。

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あの花の正体は…

2010-06-23 21:52:38 | 

三日前に湿原で見たあの花が気になり、本日の農作業終了後、また行って来た。

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梅雨の真っただ中。レンゲツツジの花やワタスゲもしっとりと濡れている。

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あったあった。空に向かって大きく口を開けたこの花の正体は…。

やっぱり、タテヤマリンドウでした!(ご指摘いただいた方々、ありがとうございました)

亜高山から高山に湿地に生えるリンドウの仲間で、花やつぼみはよく見掛けたことはあったのだけど、写真のように花後の果実が口を開いたところは初めてだったので、思わず違う植物かと思ってしまったのでした。

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周りをよーく見ると、薄いピンクの花がぽつぽつと咲いている。

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よく見ると、トキソウの花でした。

名前は鳥のトキの羽色からついたらしい。湿原に生えるランの仲間です。

さて、次回はどんな花が咲いてんのかな?

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ホルモン処理

2010-06-22 22:27:27 | トマト

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トマトの花に、植物ホルモンを噴霧。

ビニールハウス約40棟分のマルチ張りがようやく終わった頃、すでにトマト苗は一段目の花房から2段目の花房へと開花が進んでいた。

トマトの花は両性花で自家受粉する。しかし、ハウスの内部は高温になってしまうため受精しずらい環境条件になってしまう。このため、実を成らせるために人工的に受粉・受精させる処理をしなくてはいけない。これがホルモン処理という作業。

でも本当のところ、ホルモン処理というのは受粉・受精をしていないのに、したことにしてしまう処理のこと。トマトは本来受粉すると、オーキシンという植物ホルモンが活性化され、その影響で子房が肥大し果実となる。そこで、花に人工オーキシンを吹き付け受粉したことにしてしまい、着果促進させるということ。

なにか自然の摂理に手を加えて、人の都合のいいように…、という作業だが、人が作り上げたトマトという作物である以上、安定生産を図るには人の手を加えなくては作物が出来ない。

もちろん、この後はマルハナバチを使って蜂にも受粉を手伝ってもらうことになる。

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ホルモン処理にしても、これからの収穫にしても、作業は左手側にトマト、右手側に通路という作業体系になる。

実は、トマトの花房はずっと上の段まで同じ向きに出てくることになる。なので、苗を植える時には、花房の向きを通路側にすると、その後の管理が楽になるわけだ。

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よーく見ると、真ん中の支柱を境に、左側に花が咲き、右側には花が無いことが分る。

花を同じ方向に咲かせないと、以後の管理・収穫作業に大きな差が出てしまう。

この後の管理作業、まだまだ続きます!

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宮床湿原

2010-06-20 22:31:51 | 

今日は梅雨の晴れ間で、蒸し暑い一日だった。

夕方、家族で夕涼みにと近くの宮床湿原に行ってみた。

100620_002 登山口まで車で20分。駐車場は10台程のスペース。私たち以外は誰もいない。

ブナ、ミズナラ、クリ、ホオノキなどの雑木林の道を歩き出す。

100620_008 歩き出して約10分。森の中の気持ちの良い道から、ぽんっと山に囲まれた湿原に飛び出した。

むむ、あの白いものは…

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なんと、ワタスゲの大群落!

こんなに迫力のある大群落は初めて見た気がする。

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これには、最近疲れ気味の妻と暴れ気味の子供たちからも歓声が上がった。癒されたようです。

自分も小さかった頃、母親に同じ地域にある駒止湿原に連れて行ってもらったことを思い出す。ちなみに、駒止湿原も今年はワタスゲが見事だそうです。

100620_032 足元を良く見ると、モウセンゴケに混じって、ツルコケモモの花。

 

100620_033 そして、この花。

リンドウの仲間のようではあるが、いった何という植物でしょう?私も分りませんでした。誰か教えてください!

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あっ、いたいた!

日本一小さいトンボ、ハッチョウトンボの♂。移動範囲の小さい彼らは、ごく限られた地域に分布。開発などによる湿地の減少で、激減の一途です。小学校の頃、校庭脇の湿地にも当たり前にいたのだけど、今はもう見つけることはできませんでした。

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帰り道、ヒメサユリもちょうど見ごろでしたよ。

向こうには、村を流れる伊南川、そしてトマトハウスが西日を浴びて輝いていました。

夕涼みにまた来よう。

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老カディス

2010-06-19 23:53:22 | 釣り

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去年巻きあげたカディス。

もともと立派な羽をもった若々しいデカカディスであったが、去年の羅須地人クラブ夏合宿の八幡平大深沢で活躍し、樹にも引っ掛からず持ち続け、カディス腐敗事件からも難を逃れ、もう現役引退かと思われていた。

ところが今日、夕方の某小沢で大活躍!

新しい毛鉤を初っ端から樹に引っ掛け、しょうがなく御隠居中の退役軍人・老カディスを出役。羽の半分以上を失っている老カディスは、もちろん長く浮くことも出来ず沈んだ状態に。とところが、来る来る!

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小一時間でお持ち帰り6匹。久々に岩魚らしい顔つきに会うことが出来ました。

早速、晩御飯で胃袋へ。

あの沢、また行こ。

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