南会津流半農半スキー 和泉屋AK.T

夏は南郷トマト農家、冬はテレマークスクール&ガイドの和泉屋AK.T~~
南会津流半農半スキーのブログでーす!

7月25日 今日の畑

2024-07-25 19:52:26 | トマト

トマトが赤くなり始めましたー!

待ちに待った収穫の始まりです。トマトの栽培が始まった4月からこの7月下旬までは、我々南郷トマト農家は無収入なので現金収入となる収穫は有り難いのです。

まだ梅雨の明けない和泉屋トマト農園。このような雨の止み間の日差しも本当に貴重なんです。

さて、そんな梅雨の止み間に仙台から山エコ井戸さんが駆けつけてくれました!

ハウス内の草取りをしてもらったり、敷地の草刈りをやってもらいました。

さすがは農業経験のある井戸さん。草刈り機も自前。僕よりも丁寧な仕事ぶりは「出来る男」を想像させます。

ありがとうございました!

そして、東京からふたたび我が農園の営業部長。さっそく手際よく収穫に取り掛かってもらいました。

今年もたくさん販売しましょうね!

農園では常に従業員のみなさんが動き回っています。梅雨時期は雨の心配。明ければ熱中症の心配…。

これから4ケ月にわたる毎日のトマト収穫。どうかみなさんこの夏もがんばろうではありませんか!

先日、会津田島祇園祭に連日参加して来ました。夜遅くまでの屋台運行、翌早朝のトマト収穫。

まだ寝不足を引きづっています…。

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7月16日 今日の畑

2024-07-16 18:18:18 | トマト

今日も雨。昨日も雨。明日も雨。ずっと雨…。

尾白山もずっと霧の中です。

そしてとうとう…。

見てください。とうとうトマトの茎や花芽に日照不足障害が出てしまいました…泣。

こうなることは予想されたので、あらかじめアミノ酸入り木酢液を何度か散布してみたりしたのですがねえ。

いい調子で上がっていた茎が、突然首を絞められたように細くなり、次に咲くべき花房が不完全となっています。

メカニズムはよくわかっていませんが、日照不足で光合成が滞ってしまいこのような異常茎になってしまうようです。

この花房は6段目のトマトを生み出すつぼみですので、6段目のトマト収穫は少なくなることは確実です。

あ~あぁ…

にもかかわらず、

東京から販売・営業部長がやって来てくれて、淡々と草取りをやってもらいました!

いつもありがとうございます…m( _ _ )m

受粉バチも淡々と働いてくれています。

羽化したばかりのオニヤンマが、羽を乾かしていました。

そうですね、天候だけはどうにもならない。減収は上の段で取り戻すぞ。とにかくやるしかありません!

雨でしたが気晴らしに久しぶりに沢へ遊びに行ってきました。

2年ぶりの渓です。しっとりした山はいいものです。毛鉤を振ってみましたが当たりは無し。でも、清々しい気持ちになりますね。

やはりどんなに慌ただしくても、山に入る余裕は持つべきですね。あらためて思います。

1段目のトマトはだいぶ大きくなってきました。今週末か来週初めには初収穫になりそうですよ~

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7月4日 今日の畑

2024-07-04 18:46:52 | トマト

和泉屋トマト農園にも梅雨の季節がやって来ました。東北南部は6月23日に梅雨入りです。

それまでの南郷アメダスの降水量は平年の60%程度しかなく、トマトの活着に悪影響が出そうなくらい乾燥した状況でした。以前にも同じようなことがあったので、今年は定植前に株元の点滴潅水チューブの位置をずらして広く水分が行き渡るように対策したので、乾燥にも関わらず順調にトマトは育っていますよ。

土を湿らせた分、草はいつもより大変なことになっていますが…汗。

さて、今は芽欠きやら誘引やら摘果、草取りなどの作業に追われております。

摘果とは、ひと房に成らせるトマトを厳選して余計な果実を取り除く作業です。

よく見るとこのように穴が開いた玉や虫に刺された跡が残る玉などがあるので、このような最初から製品にならない玉は取ってしまいます。すべてがきれいな玉の場合は、将来麗しい玉になるものを見極めて3個だけ残すのです。

人事力・スカウト眼の疎いわたしでも、この玉の見極めだけは任せてください!この時ばかりは老眼も気になりません。

このように3個を厳選しました。あとは売られてゆくまでじっくりと育てるのです。

トマトの出荷が始まると、必ずトマト狙いの獣たちが畑に侵入して来ます。

そういう時にはこれ。熊ちゃんの生毛皮です。

今年は春の熊猟で獲物は授からなかったので、有害駆除で処分されたものをいただきました。

これを小分けにして、獣道の入り口や受粉バチの巣箱近くに置いておくと、タヌキ・アナグマ・ハクビシンなどの中型動物は原則寄らなくなるのです。野生動物界の序列とは本当にすごいものですね。

しかし、極まれに何者かが珍しがって毛皮をくわえて持って行ってしまうのです。おそらく、集落内で一生を過ごす山を知らない若い獣が珍しがって持って行ってしまうのだと…。わたしはそいつらを「アーバンタヌキ」とよんでいます。

我が集落ではタチアオイ(立葵)の花が下から順に盛んに咲いています。この花が一番上に達するころに梅雨が明けるといわれています。

何はともあれ、当たり障りのない梅雨であってほしいですね。

トマト農家にとって定植が終わり収穫が始まるまでは、ちょっと一息つける期間でもあります。今までは子供たちを連れて新潟の水族館や磯遊びに連れて行っていたのですが、この春みな進学や就職で家を離れました。

ただでさえ会話のキャッチボールの少ない我々はこれではいかんと、半日遠出をしました。午前中で畑作業を終え、あわただしく着替えて新潟ビックスワンスタジアムでの第108回日本陸上選手権を観戦してきました。

それにしても日本のトップアスリートの本物のパフォーマンスは本当に素晴らしかった。女子槍投げ北口榛花選手の群を抜いて伸びる投てきや、女子1,500m田中希実選手の外国人ペースメーカーも抜き去るような圧倒的な走りには鳥肌が立ち、予選通過できなかった選手やU20の若い選手の一生懸命のパフォーマンスは美しくもあり感動しっぱなしでした。

高校時代に少しだけ陸上をかじった私には、まるで夢のような半日だけの陸上日本選手権観戦でした!

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6月9日 今日の畑

2024-06-09 17:11:34 | トマト

本日、やっとトマトの定植が終わりました~

5月1日から毎日続いたトマト苗の温度と水管理は、今日で解放されました!

苗の温度&水管理はとても繊細なのです。

その日の天候&気温や、苗の生育ステージで朝の水やりの水量を変えなければならない。

今日は90㏄、今日は昨日より少ない80㏄、今日はたくさん100㏄…とか、毎朝空を見上げて、天気図を見て、予想気温みてその日の水量を計量カップで試してからポット苗に一つ一つ水やりするのです。

水が多過ぎると背高わがままボディに。少な過ぎると絞り過ぎの細マッチョに…。

苗つくり半作…、というくらいに苗の段階でトマト作柄の収量前半のカギを握るのですから。

このように我が和泉屋トマト学園では校則厳守・統制された健康優良性格苗を作るのです!

我が家の教育方針とは猛烈正反対ですが…。

今年は外部ファームからここにやって来る前の幼苗期になんらかのストレスがあったためか、花付きが遅かった。

例年より6日遅い育苗卒業となりました。

育苗ハウスを卒業した我がトマト学園の生徒たちは、軽トラ列車に揺られトマト生産工場へ集団就職…てな感じでしょうか。

あとは工場長としての私が、苗一人一人の健康を維持しながら、今後の天候を見極め良質で食味の高いトマト生産にどう采配を振るうかにかかっているのです。汗…。

阪本部長をはじめ、従業員の方たちの力を借りながら定植作業は無事に終了しました。みなさん、ありがとうございました!

ここでまずトマトシーズンの繁忙第一波が終了しました。(あとは猛烈収穫の夏の第二波。晩秋降雪前の一斉片づけ第三波があります。)

わたしもこの7月で52歳となります。歳とはほんとに分かりやすいもので、50代になってからあれれれれ~!というくらい老への変化が分かりやすく訪れました。

まずこの繁忙第一波は膝とプチぎっくり腰に悩まされました。今までは9月にやって来たものが、すでに6月にやってくるのです。

ただこれを単なる外科的に治療するのはどうかと思うので、膝や腰が痛くなる理由を突き止めその改善と予防に努めました。

その一つが、毎朝のストレッチと動かすべき部位・伸ばすべき部位を意識した軽い登山です。

作業の合間をぬって、尾白山の下部をゆっくり上り下り。今日の定植終了までには膝も腰も治りました。

そしてもう一つは、やはりどんなに忙しくてもどんなに働きたくても身体を休めることです。冬場のスキーガイドで身体を作っていても、やはり歳には勝てないことが分かりました。もう若くはないのです!

気づかずに無理するとケガします。遭難します。

これからはこの身体でどうパフォーマンスを維持するか、しっかり休養させるか、が大事なのですね。

5月下旬に植えられたお隣の稲は、

いつの間にか大きくなっていました。

トマト収穫は7月下旬の予定です。それまでハウス内の防草シートやトマト管理が始まって来ます。

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5月22日 今日の畑

2024-05-22 20:22:21 | トマト

今朝の最低気温は6.5℃。日中の最高気温は26℃…。この時期はまだ暑さにも慣れず、しかも気温差が20℃越えはさすがにキツいっす。

さて畑では、トマト苗の定植に向けて急ピッチで準備を進めている。

トマトシーズンには忙しい波が三波ある。その第一波がこの定植までの畑準備なのだ。

いつもなら尾白山を見上げながら、ああ山に行きてーなーなんて思うのだが、今はそんな心と身体の余裕はない。

畑では定植前の支柱立てが真っ最中。

メジャーテープの印に合わせ、きっちり均等に刺していく。

全20棟、合計5,400本。この時期、上半身は年甲斐になくムキムキになる。

この忙しい時期に合わせ、今年も東京から頼もしい助っ人がやって来てくれた。そうトマト応援隊リーダーの阪本部長だ。

東武鉄道や路線バスを乗り継ぎ自ら畑にやって来て、気になっていたハウス内のスギナ刈りを率先して取り組んでいる。

阪本部長は、我が和泉屋トマト農園の敏腕営業販売部長なのだ。南会津のような首都圏消費地から離れた産地では、生産者と消費者のつながりが薄いのが現状。しかしそういった難所に橋渡しをしてくれたのが彼女である。もともと冬季のテレマークスキーのゲストであったのだが、このように夏に畑にやって来てはトマトの生育具合や味を確かめ、和泉屋トマトファンを増やしていってくれた。そしていつしか彼女のお陰で和泉屋トマトファンが遠く首都圏から収穫や草取りの手伝いにやって来てくれるまでになったのだ。

植物学、肥料学、土壌学、気象学、数学、経営学、そして体力。総合力が試される。農業は究極のものづくりだ。

形だけでなく味も評価される。いや、むしろ味が優先して評価される。このように消費者と直接意見を交わせるのがまたトマト作りの励みになっている。

(ちなみに「和泉屋トマト」は南郷トマトの跳ねだしトマト(規格外品)でーす。)

(数年前の地元紙福島民報より)

毎朝の水管理には気を遣う。今のトマト苗はまだ8葉苗。あと10日で定植かなあ…。

その前に身体が悲鳴をあげ始めました…泣。

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