やっと長いトンネルを抜けた感じがします。1ヶ月続いた長雨低温に終わりが見えてきました。
今朝は久しぶりの眩しい太陽光です。
朝の日差しを受けた尾白山は、よく見ると疲れ切った緑色。まさしく今のぼくです…。
今まで経験のない(といってもまだ11年目ですが…)夏の収穫最盛期に梅雨のような秋雨のような雨季が重なりました。収穫に追われ、長雨病気対策に追われ管理作業に追われ、一日10~11時間は畑で作業をしておりました。
そして今日は朝の収穫を終え、久しぶりの休養日。やっとブログを更新する気持ちの余裕ができたところです。
今日は一ヶ月ぶりの田島の街へ行ってきました。専務と部長の三人でジーママカフェでゆっくり美味しい時間を楽しみましたよ~
この夏の低温長雨はほんと大変です。短い梅雨がいったん明けたと思ったら、2回目の梅雨と秋雨がいっしょに来てしまった感じでしょうか。
通常、収穫と芽欠きや誘引などの作業で8月中旬以降は忙しいものです。ところがそこに例年なら9月の秋雨に特有の低温多湿被害がドキングしてしまいました。
生理障害で葉先が枯れ、そこから発生する灰色カビ病が早い段階で蔓延しました。
葉っぱからトマトの実へと被害が広がります。
このカビ病は定期的な農薬防除では治まらない、強烈な病気。となると、最後の手段は「テデトール防除」。
そう、とにかく人の手で取り除くしかないのです!
薄暗くなるまでひたすらカビた葉っぱを取り、カビやすい花カスを取り、カビたガクを取り除くなど一玉を死守すべく取り組んでいます。南郷トマト生産者全体が出荷量を減らさないよう同じように頑張っています。
(9月14日早朝)
早朝畑に戻ると、ハウスの通路にはそれでもぼたぼたと病気に罹ったトマトが落ちています。辛いですよ…。
そんな毎日です。家に帰ればゆっくりパソコンに向かう余裕もなく、風呂入ってビール飲んで寝るだけです…。
今、野菜の値段が高いです。これだけ苦労して市場に出荷する野菜農家にしてみれば当たり前です。が、単に各産地の野菜の出荷量が少ないだけで、出荷量が多ければたとえこれほど手を掛けても値が下がってしまうのが農家の泣き所です。
さーて、終盤戦へ向けてあとはこのつやっつやのトマトを楽しみにされている皆さんへ、無事にお届けできるよう引き続きがんばりましょ!