南会津流半農半スキー 和泉屋AK.T

夏は南郷トマト農家、冬はテレマークスクール&ガイドの和泉屋AK.T~~
南会津流半農半スキーのブログでーす!

9月30日 今日の畑

2021-09-30 20:12:05 | 里山の暮らし

燃えるような朝もあれば、(9月28日の早朝)

洗濯板のような朝もある今日この頃。29日の朝の気温はとうとう9.7℃と一桁になりました。

収穫はもう終盤ですよ。トマトもなかなか赤く成らなくなってきました。って、早口言葉みたいです…

今はまさしく秋味トマト。朝の低温、そして少ない潅水でトマトの味が濃厚になっています!

さて、舞茸をとってから10日経ちました。そろそろ次の株が出てないかな~と仕事も手に付きません。

また仕事放棄して山へ!

うーむ、山に来て見ると10日前から季節が進んだ感がない…。

ミズナラの古木には、熊がドングリを食べ漁った跡もない…。なんか山が静かなんだよね。

前回とはまた違ったナラを巡る巡る。が、まったくキノコの気配もない。

実はこのところまとまった雨が降っていない。山の地面はからからに乾いていました。

これでは舞茸も出ないはず。

うーむ。お天気というのは難しいものですねえ。雨が続けば野菜は不作。晴れが続けばキノコが不作。

帰り路、沢を覗くと産卵間近の岩魚が浅瀬にたたずんでおりました。

さらに秋は深まりますねぇ…

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9月20日 今日の畑

2021-09-20 21:09:33 | 里山の暮らし

今朝の気温は10.3℃。秋のお彼岸近くになると、山の端から朝日が差すのは6時50分ごろだ。

収穫の手もかじかんでくる。

お隣の田んぼの稲はすっかり実りの秋を迎えている。今年のお米も美味しいのだろうなあ。

なのに、今年の米価は暴落のようだ。農家が苦しむ国ってどうなの?

農業はモノ作り商人の原点。植物学、土壌学、気象学、化学、昆虫学、数学、経営、営業…など頭使い&身体使いの総合職人だ。こんな奥の深い面白い職業はない!(世間知らずで他にたくさんあると思うけど…)

と、毎日カビトマト拾いをしながらもやもやとしていた。

はあ、そろそろ舞茸だなあ。山にいこ。

畑作業を放り投げ、専務と部長の冷たい視線を背中に感じながら、山に逃げる。

ふう~、やっぱ山はええのぉ。

午後も2時を過ぎているので、ぼーっとせせらぎの癒しに浸ってはいられない。日陰となったブナ山を駆け上がる。

斜面には、初夏ごろあの透き通った瑞々しいギンリョウソウが、すすけた顔して伸びきってだらしなく立っていた。

まるで今の僕のようだ…。

おや!ブナの木立の向こうに老け切った鹿が!

いやいや、枯れ木だ。見るものすべて疲れ切って老け切って見える。いかんいかん!

舞茸さがそ。

ミズナラの老木。かなり枯れが入っている。梢もだいぶ透けており、先は長くないように見える老木。

その根元に…

ありましたー! 舞茸です。

根元には5,6株が乱舞しておりました。おそらく最後の花咲かせなのかもしれません。

カキ房の舞茸です。カキ房は香りが強く、料理としては舞茸ご飯や出汁としてすごくいいんですよ。

さて、畑に戻りましょう。

これで文句は言われないでしょう…。

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9月16日 今日の畑

2021-09-16 21:18:22 | トマト

今は朝5時10分ごろ畑に出勤するが、晴れていてもこのようにまだ薄暗い。

カメラを持って周りをうろついてみると、いつの間にか田んぼの稲は首を垂れているではないか!ほんとじっくり周りの景色を見る余裕もなかったのだ。

秋は着実に近づいている。

今朝の気温は10.7℃。吐く息が白い…。

今朝の尾白山をよく見てみると、吹き上がる風は頂上付近で常にガスになっている。

朝から南東の風が吹き、湿っていることがわかる。

今、東シナ海の台風が北東へ動き始めた。天気予報でも土日は雨になるとのこと。

またこの雨でカビ病が酷くなるぞ…。

ということで、消毒作業をやることにした!

予防の殺菌剤を散布。

品質の良いトマトを安定して出荷するにはやはりこのように薬剤散布が必要となる。生産者だれもが農薬を使いたいわけではない。やはり一番はなるべく農薬を使わないように耕種的防除(病気に強い品種や防虫ネットの活用)、テデトール防除(単純に病気の原因を手で取り除く)を行い、減農薬に努めている。

現在、南郷トマト生産者の多くはGAP(農業生産工程管理)に取り組んでおり、農薬使用においては厳しいチェック&管理をしている。やはり僕ら生産者も、農産物=食品という考えを第一に安全な農産物出荷に取り組んでおりま~す!

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9月12日 今日の畑

2021-09-12 19:30:34 | トマト

やっと長いトンネルを抜けた感じがします。1ヶ月続いた長雨低温に終わりが見えてきました。

今朝は久しぶりの眩しい太陽光です。

朝の日差しを受けた尾白山は、よく見ると疲れ切った緑色。まさしく今のぼくです…。

今まで経験のない(といってもまだ11年目ですが…)夏の収穫最盛期に梅雨のような秋雨のような雨季が重なりました。収穫に追われ、長雨病気対策に追われ管理作業に追われ、一日10~11時間は畑で作業をしておりました。

そして今日は朝の収穫を終え、久しぶりの休養日。やっとブログを更新する気持ちの余裕ができたところです。

今日は一ヶ月ぶりの田島の街へ行ってきました。専務と部長の三人でジーママカフェでゆっくり美味しい時間を楽しみましたよ~

この夏の低温長雨はほんと大変です。短い梅雨がいったん明けたと思ったら、2回目の梅雨と秋雨がいっしょに来てしまった感じでしょうか。

通常、収穫と芽欠きや誘引などの作業で8月中旬以降は忙しいものです。ところがそこに例年なら9月の秋雨に特有の低温多湿被害がドキングしてしまいました。

生理障害で葉先が枯れ、そこから発生する灰色カビ病が早い段階で蔓延しました。

葉っぱからトマトの実へと被害が広がります。

このカビ病は定期的な農薬防除では治まらない、強烈な病気。となると、最後の手段は「テデトール防除」。

そう、とにかく人の手で取り除くしかないのです!

薄暗くなるまでひたすらカビた葉っぱを取り、カビやすい花カスを取り、カビたガクを取り除くなど一玉を死守すべく取り組んでいます。南郷トマト生産者全体が出荷量を減らさないよう同じように頑張っています。

(9月14日早朝)

早朝畑に戻ると、ハウスの通路にはそれでもぼたぼたと病気に罹ったトマトが落ちています。辛いですよ…。

そんな毎日です。家に帰ればゆっくりパソコンに向かう余裕もなく、風呂入ってビール飲んで寝るだけです…。

今、野菜の値段が高いです。これだけ苦労して市場に出荷する野菜農家にしてみれば当たり前です。が、単に各産地の野菜の出荷量が少ないだけで、出荷量が多ければたとえこれほど手を掛けても値が下がってしまうのが農家の泣き所です。

さーて、終盤戦へ向けてあとはこのつやっつやのトマトを楽しみにされている皆さんへ、無事にお届けできるよう引き続きがんばりましょ!

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