大地震発生から12日が経った。
大地震の被害、大津波の被害、そして原発の放射線問題…。
福島県や北関東ではすでに、農畜産物や水道水の放射能汚染、そして風評被害が始まってしまった。
役所の指示で、出荷を待っていた立派なホウレンソウや生乳を、もう捨てるしかないと途方に暮れる農家。しかも、放射線汚染が及んでない地域の農家まで…。
同じ農家として本当にやるせないです。
ここ南会津・南郷は、原発から直線距離で130km。南会津合同庁舎で観測している放射線量は、いたってほぼ平常通り。
しかし、同じ福島県として今後の風評被害は免れないだろうな。
しかも、いよいよ今年からトマト農家としてスタートだというのに…。
だからと言って、下を向いていてもしょうがない。
被災された方たちのためにも、大切な食料・食材の生産者として、正々堂々と美味しいトマトを作ります!
やるしかない!
夏には風評被害が落ち着くことを祈りつつ…。
震災後、粛々とトマトのための農作業を開始しました。
農作業といっても、畑はまだ1mの雪の中。
去年の秋に建てたハウスに、ビニールを張るための準備です。
ハウスのビニールは、かなり重い。引っ張るのが大変だし、泥で汚れると大切な日差しを妨げることにもなる。
でも、このようにしまり雪の時期にやると、引っ張るのも大変楽だし、汚れない。一人でも作業が出来る。
紐で束ねたビニールを、屋根の棟に仮固定する。
春、苗作り・畑作りが本格化するころに、このビニールを広げることになる。
今日からは冬型の天気。雪が降ったり止んだりの寒い日だ。
全部で12棟。がんばろう!