南会津流半農半スキー 和泉屋AK.T

夏は南郷トマト農家、冬はテレマークスクール&ガイドの和泉屋AK.T~~
南会津流半農半スキーのブログでーす!

4月27日 今日の畑

2022-04-28 19:00:16 | テレマーク

4月下旬の南会津は晴れたり雨が降ったり交互に天気が入れ替わります。

27日の今日は雨。

畑から見える尾白山のブナの芽吹きは、標高1,100m付近まで登っています。

今年は残雪が多いので白と緑が良く映えています。

畑のお隣にある老後施設のソメイヨシノは、昨年より4日遅い満開となりました!

去年は鳥に食べられすっかすかの咲き具合でしたが、今年は密々の満開です。

さて、畑ではポットの土入れ作業が始まりました。

今年も東京営業部長が来場し、土入れ作業を手伝ってくれました。

専務との部長の作業掛け合いは、息がぴったりです。

本畑での屋根ビニール張りも同時進行です。さあ、トマト苗がそろそろやって来ます。それまでどんどん準備を進めます!

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4月22日 今日の畑

2022-04-23 18:42:10 | 里山の暮らし

さて、春熊猟ばかりに心血注いでるわけではありません。

畑の雪もすっかり解け、スズメノカタビラが緑の芝生のようになって来ました。

昨年のトマトのモダ樹もからからに乾いています。

モダ樹を集めて火入れの準備です。

消防署に揚炎の申請をし、燃やします。燃えた灰は土つくりの材料になり、病害の消毒にもなります。

今年は雪解けも遅く、乾燥があまいため燃えが悪いな…。

モダ燃やしが終わったら、今度は南会津マウンテンブルーイングMMtB関根くんからもらった麦芽カスを撒きます。

この麦芽カスを土に混ぜ込み、育ったトマトはクラフトビール「トマトセゾン」へと生まれ変わります。

地元のトマトを使ったトマトのクラフトビール、またこの夏も楽しみだ!

 

畑から見上げる尾白山では、ブナの芽吹きがどんどんと駆け上がっています。

畑に行く途中の用水路際には、カタクリが咲いていました。

そろそろ桜も満開です。

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4月17日 春の熊狩り その2

2022-04-18 17:10:53 | 里山の暮らし

17日の日曜日。2回目の熊狩りへ。

今回も4人で猟場へ向かいました。前回と同じ山域ですが、アプローチを変えて向かいました。

氷点下まで下がった今朝は雪面もガリガリで硬く、足跡はつきません。

陽当たりの悪い杉林の中は、まだ1m近く雪が残っています。

途中にある木ヤスに寄ってみた。木ヤスとは樹にある熊穴のこと。

試しに叩いて居るかどうかやってみたが、やはり熊は出てこない…。

数年に一度、この穴で熊が冬眠するらしいがこの春は空家のようだ。

さて、今日の勝負場所についた。

この尾根から先は熊が付いている巻き場だ。小声で作戦会議が始まる。

親方、「いいか、この曽根から下に必ず熊がいるはずだ。」「マヂコは○○と△△でやれ。○○はこの沢降りて、滝の下の方で立ってろ。△△はここから少し下がった曽根で立ってろよ。」

「俺と阿久津はセコだ。俺は本沢まで下がっから、阿久津は途中の曽根から横ば切って追え。」

内心、(あーまたセコかあ。急斜のトラバースはきついんだよな~)と。ま、一番動けるやつが一番キツイ役目をやるこはしょうがない。これも修行と自分を納得させる。

親方、「よし、行ぐべ!」

移動の途中、陽当たりのいい尾根にイワナシが咲いていた。

ここまでは、余裕の春山散策だった…。

配置につく途中、ブナ木立の下方に動くものを見た。

阿久津、「親方、あれ?なんかいるな…。ほらあそこ。」

親方、「…。ん、熊だ。」

約70~80m先だと思う。これは!と思い、カメラで撮り始めた。

と、親方はこちらを振り向き、「おめえ!カメラなんか撮ってる場合じゃねえべ!弾込めろ!」

慌てたぼくはカメラを引っ込め、慌てふためき銃に弾を装填するが熊は気配を察し急ぎ足で下っていった。

うわーやっちまったー…汗

親方、「よし、急ぐぞ!」と小走りに藪をこぎ、配置場所へ向かう。ぼくは配置場所で待ち、親方はさらに本沢へ下っていった。無線でマヂコ、セコの配置を確認し猟開始の合図が出た。

「おーい!ほーい!おらぁー!…」とセコ声を張り上げ、残雪と下向きの藪がまだらになった急斜面をトラバースしていく。

背負った鉄砲は引っかかるわ、地に這ったササ竹に滑り転ぶわ、どう頑張ったってゆっくりとしか進めない斜面を横に進んで行く。

だんだんとマヂコが立っているエリアに近づいたころ、親方から慌てた無線が入る。「今、俺の方から阿久津の方へ熊が上がっていったの見えたぞ!阿久津!おめ、声出さねでじっとしてろ。俺が追い上げっから。」「阿久津の方か、マヂコの方に確実に行くがら、仕留めろよ!」

この無線を聞いて、誰が緊張せずにいられるか…汗。

内心。「やっべー、俺の方に来んなよ~」と、祈りながら弾を込めた…。

山の神様は、有り難いような意地悪のようなチャンスをぼくに与えてくれた。

ぼっほぼっほ!と、黒光りした巨体が100m近く斜め下から駆け上がって来るのが見えてしまった。「マジか…!汗」

熊はそのまま上がれば、ぼくの50mほど横を上に逃げていく。その時に狙うしかないか…。と銃を構えた。

と、思ったら!熊は90度方向を変えぼくの下方を通るように向かった。え!と思い下方50mほどに近づいた時引き金を引いた。が、安全装置が入ったままでカチャカチャと引き金が引けない!コントでもあるまいし…。装置を解除する間に熊はブナと藪の間で見通しが悪くなった。それでも、その隙間を狙ってパーン!1発放つが熊は逃げて姿が見えない。

どこ行った?と考える間もなく、なんと熊はガサガサとぼくの真下20mまでに上がって来るではないか!

2発目を放つ。ここで熊はぼくの存在を認め左下へと方向を変える。動きが鈍い。たぶん何処かに命中したようだ。さらに急所をめがけて3発目を放った。

熊は雪と落ち葉のまだらな斜面を転げ落ちる。動きが止まり、もぞもぞと苦しんでいるようだ。写真中央に黒いものが見える。

親方から無線が入る。「どうだ?」。

返す。「あ、当たったみてえだ。まだ動いてる。」、親方「早く止め刺ししろ。」

反撃を食らわないよう恐る恐る近づき、頭部をめがけて放った…。

3日前、セコの役目で初めて熊を獲ったのに、とうとう今日自分が熊を仕留めることとなった。

体長は120㎝、体重は80キロの雄熊だった。

今、やっと冷静な気持ちで昨日の顛末を書いている。未だにそれでも嬉しさというよりも、本当にこんな自分でよかったのか?とまだ腑に落ちない。昨年、初めてのイノシシ。今年になって初めてのシカ。そして今回初めての熊。

噂を聞きつけたベテラン先輩猟師たちからおめでとうの連絡が入るが、まだちょっと実感が湧かない。

昨夜、父親に解体した部位を持参し、酒を呑んだ。おやじは大喜びもせず、淡々としていた。

鉄砲を潔く辞めた父親から譲ってもらった自動銃レミントン1100 での初めての獲物がこの熊だった。

今朝、集落の神社に報告と感謝のお参りをした。

自分でさばき、自分で調理。まずは熊汁とホルモン汁を味わった。美味しかった…。

1月の初鹿の角と、今回の初熊の爪。一生大事にとっておきたい…。

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4月14日 春の熊狩り

2022-04-14 20:55:28 | 里山の暮らし

ここ数日の暖かさ、というか暑さで畑の雪は一気に解けました!

畑ではトマト苗栽培に向けて着々と準備を進めております。

さて、冬眠から覚めた熊がいよいよ歩き出していると報告が集まりました。役場からも許可がおり、今日は今年初の春熊猟です。

まずは朝、親方宅に集合し作戦会議です。

「この曽根に親子が居るはずだ。マヂコは二人、○○と○○がここにはれ。阿久津と俺はセコ。この尾根挟んでカッチに詰め上げろ…」

4人での巻狩りです。

狩猟を始めて5年目。何度か熊狩りには行っているがまだ授かってはいない。今年はどうなるか…。

旧道の残雪を踏みしめ、猟場へと向かう。

ここ数日暑かったとはいえ、いつもより雪は多く残っている。

目指すは奥に見える山の、さらに左奥だ。

猟場へは急登、トラバースも多い。バックカントリースキーでも鉄砲ぶちでも、南会津ではこの最初の急登がつきものだ。

急登が終わって尾根に出ると、決まってこの美しいブナ平が現れる。

この辺りはすでに熊のエリアだ。

新しい足跡があった。穴から出たばかりの熊が足慣らしに徘徊している。

大きな声は出せない。みなそれぞれ無線のイヤホンで小声でやりとりする。

マヂコとセコの配置を確認。ここは親方の一任。長年の経験でこの4人を効率よく配置する。

さて、阿久津はここからセコを始めることに。左の黒木まじりのブナ林に親子の熊がいるとみている。

マヂコは最奥部の尾根にいる。

無線連絡の合図とともに、「ほーい!ほーい!…」と大声で叫びながら詰め上がる。

途中、マンサクが咲いていた。ぴろぴろとした花びら。まんずはやぐ咲ぐ花…まんさく。

花に気を取られている場合ではない。潜んでいるであろう熊を、追い上げる。

沢のカッチまでだいぶセコ上げてきた。直登しながらの大声は息が切れる。

ここまで来てマヂメからは何の反応も無い。一昨年もだめ、去年も失敗…。今回もだめかあ…と諦めかけていたその時。

パーン!パーン!パーン!…とちょうど上部にいるマヂコが発砲したようだ。

そして、数秒後。ガサガサガサー!と音がしたかと思えば、上部の崖から熊が転がり落ちて来たではないか!

ドスンっ!と鈍い音とともに雪の上に落ち、下からは姿が見えなくなった。

ちょうど上部のマヂコから無線が入る。「打ったが逃げらっちゃー!」

直ぐに無線を返す。「阿久津の上に落ちて来た!ただ、周囲に逃げた気配ない。用心しながら確認する…」

親方から忠告が入る。「半矢かもしれねから、下から近づくとやられるっぞ!回り込んで上から近づけ!」

熊は雪の窪でうずくまっていた…。長い木の枝でつついても目を開いて反応なし。首に命中し絶命していた。

若い母熊だった。山の神に感謝し、少し下った緩斜面で解体することにした。

自分で撃ったわけではないが、この4人でそれぞれの役目を果たしての組織猟の獲物。すべてをきっちり4等分した。

毛皮、頭、内臓、肉…。これを4等分してもかなりの重量だった。やっとのことで沢を下り集落へ。夕方6時近くになっていた…。

久しぶりの熊を前に、狩猟歴30~50年の大ベテランの先輩たちと、5年目のわたし。

正直ドキドキした。今までのイノシシやシカとはまた違った緊張感だった。こうして熊と鉄砲ぶちが危険と背中合わせに駆け引きしながら猟をする。そして、ほとんど残すことなく頂く。

まだ興奮しているので適切な言葉が出てこないが、南会津・奥会津で暮らすってこういうことなんでしょうね…。

このブログ書いてる最中、足がつった!緊張と脱水…。

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4月10日 今日の畑

2022-04-10 17:07:50 | トマト

4月10日の朝で積雪30㎝を切りました。この暖かさ、というか暑さで我が家のまわりの雪は今日もぐいぐい解けています!

畑の雪もだいぶ薄くなっていました。今年もいよいよトマト事業始まりますよ~!

一度雪を飛ばし炭を撒いた育苗ハウスの雪はすっかり解けていました。さーて、トマト育苗にむけて準備を始めます。

解けきれないサイドの雪を片付ければ、いよいよ屋根ビニールを張ることが出来ますね。

晴れた日の午前中は風も無く絶好の屋根ビニール日和。基本一人での作業なので、無風時間帯の見極めは大事です。

まずは育苗ハウスの屋根ビニールを張ってしまうと一安心。あとは妻面やサイド裾などのビニールを張り仕上げていきます。

この時期はまだまだ半スキーから半農への心身ともに移行期間。徐々に気持ちと身体を農業へ傾けていきます。

畑の川向うにある久川城跡の土手には、もうフクジュソウが咲き始めていました。

このフクジュソウをはじめ、カタクリやキクザキイチゲなどの春季植物の戦略にはいつも感心する。この時期に花を咲かせて受粉&葉を広げて光合成すれば、子孫繁栄&栄養確保の独り占め。夏は寝て休んで暮らすだけ。なんか上手く稼いでいるトマト農家にも似ているな…。こうなりたいものだ。

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