南会津流半農半スキー 和泉屋AK.T

夏は南郷トマト農家、冬はテレマークスクール&ガイドの和泉屋AK.T~~
南会津流半農半スキーのブログでーす!

3月28-29日 三岩岳

2013-03-29 22:17:55 | テレマーク

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また、三岩岳へ向かう。

先日のツアーの時に小屋を覗きこむと、中に雪が吹き込み小屋の中が雪まみれになっていた。その時、いくらかスコップで雪出しをしたのだが不十分で、ずっと気になっていたのだ。

あの雪解けると、板間がびたびたになっちまうべな…

農作業もまだ雪消し程度で、急ぐ作業はない。よし、それならば…、と向かった。

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マンサクが咲いていた。

まんず早く咲くから、マンサク。この黄色いピロピロ的な花が好きだ。

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朝のどんより曇りから、時々日が差してきた。三岩のブナ尾根は、会津駒や大戸沢のその尾根の中では一番好きだ。

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保太橋沢を挟んで窓開山(1,842m)が対峙する。

明日はあそこから滑り降りる、つもり。

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それにしても、しんどい!

小屋泊まりの装備と小細工作業の道具などで、ザックはずっしり膨らむ。

誰にも頼まれず、こんな辛い思いをして小屋に向かう自分。自宅の雪囲いや草刈りなど、尻を叩かれなければ動こうともしないのに。まったく困ったもんです…。

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登り出して4時間30分。小屋に到着。

空はすっかり晴れていた。

一休み後、さっそく作業開始。

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まずは、風圧で開いてしまう冬季出入り口の扉に、細引きで固定できるように細工。

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次に、中に吹き込んで積もっていた雪を外に出した。1階部分は外に出せなかったので出入り口付近に寄せて置いた。

そして、乾いた雑巾で板間の水分ふき取り。当初、寝場所に困るほど濡れていたが、荷を軽くして山頂へ滑りに行っている間、ある程度乾き、寝るには問題なし。

(ちなみに今回の作業は管理者の役場担当課には連絡済み)

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荷を軽くして山頂へ。今回は2,065m三角点よりもさらに高い2,070m地点まで行ってみた。

なんでこっちが山頂三角点にならなかったんだろう?

ま、それはさて置き、だいぶ陽が傾いて来た。

南方には大戸沢、会津駒へ続く稜線。雪庇がデカい。

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東側、下大戸沢への大斜面。滑ってみたい、がねぇ…。

沢をよく見ると、沢筋の樹木が幅広く灌木帯になっている。度々とてつもない雪崩が走り去る所以なのだ。

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北側を見ると、眼下に窓開山。

この斜面も惚れ惚れする。明日、滑る予定。

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そして北西に目を転ずると、憧れの坪入から高幽、梵天、丸山岳への遥かな尾根。

いつかは絶対行ってみよう…

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夕方の一滑りを終え、小屋へ。

板はすっかり乾き、快適だ。

ロウソクの灯りで、読書。ラジオを聴きながら、ペミカン豚汁でお腹は満たされた。が…。

あ~、やっぱり酒が欲しい~

酒は荷から削除するものではないと実感。

ああでもない、こうでもない、ぶつぶつ独り考えながら夜は更けた。

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翌朝、深夜に降っていた雨は止んでいた。

遅く拝んだ朝日の下に、薄っすら雲海。

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しかし、今日は弱い冬型。案の定、出発直前、西側から灰色のガスがやって来た。

窓開山滑降はまた次回の楽しみに。

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ガスを抜けると、滑りは快適。

振り返ると三岩岳はガスの中だ。

地元の名峰・三岩岳。なかなか遠い窓開山。また来年の楽しみです。



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雪消し、始まる

2013-03-26 17:33:21 | トマト

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我が家の積雪計はいよいよ80㎝を下回った。東京では桜が満開らしい。

さて、そろそろ今年の農作業が気になって来た!

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昨年の今頃はまだ1m以上の雪があったため、除雪機を使って雪を飛ばしたが、今年はそこまでする必要がなさそうだ。

とにかく、育苗ハウス2棟は早く雪を消しておきたいところ。

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炭を撒いて早めに雪を解かしてしまおう。

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さて、今年もいよいよ始まりますね~!

本格的な育苗準備まで、まだ時間があります。ま、それまでガイドの仕事をしっかりして、遊んで、体をリセットして、それから本格始動したいと思いまーす

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3月24日 三岩岳ツアー

2013-03-25 09:25:38 | テレマーク

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南会津の霊峰、三岩岳(2,065m)。標高は2,000mを越えるが、近くまで来ないとその山容は拝めない。どことなく畏れ多い山である。

さて、今回は埼玉から310さん、新潟津川からNさん、東京からHさん、長岡からKさんに来ていただきましたー

そして、ガイドに茨城筑西のHさんと私の、ヤル気満々・体力バンバンのオールメンズ

Img_2473奥会津の山の最初の試練は、いきなりの急登。スキーアイゼン必須の急登のあとは、板を担いで登る!

Img_2475上半期の試練のあとに広がる、優しいブナの森。

Img_2477濃い青空、そして気持ちの良いブナ森。奥会津の山の良さは、一試練の後に訪れるこの景色でもあります。

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三岩岳の全容が現れた。さて、次なる試練へと向かう!

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さて、下半期の試練。一気に400mアップの急登だ。

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三岩の霊峰は近づいては来るが、そのスピードは遅い。

何度も足を止め、呼吸を整えまた登る、登る

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いよいよ1,700mを過ぎると、緩やかなアオモリトドマツの尾根となり、小屋まではなんとは行けそうだ。

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登り出してから、ちょうど5時間、標高差約1,100mの三岩小屋に到着小屋は相変わらず雪に埋もれている。

滑り応えも十分の山なので、ここで温存し滑り出すことにする。まずは天気も良いし、ゆっくり休憩。

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トドマツの広い尾根、無木立のオープンバーン、そしてブナ森のツリーラン

登った分、なかなかの滑りごたえだ

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午後の日差しも傾きだし、影がだんだん伸びて来た。

苦労して登ってきた山を振り返る。

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最後の担ぎ、林間急斜をこなし、2時間の滑降&下山で無事到着。

みなさん、ホントによく頑張っていただきました

行動時間8時間の登り応え十分、滑り応え充分の三岩岳ツアー

みなさん、お越しいただきありがとうございました。

また来シーズンも遊びに来てくださいね
















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3月16日-20日 プライベート秋田ツアー

2013-03-23 16:42:59 | テレマーク

今年も行って来ました、プライベート秋田ツアー!

もともと私が岩手の雫石にいた頃からお世話になっている、阪本部長とその仲間のみなさん。

今年も声を掛けて頂き、通いなれた懐かしい山々を案内してまいりました~

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さて、初日は「ゆきむし」でもお馴染みの八幡平茶臼岳。

しかし、この日はたまに薄日が差すものの、びゅーびゅーカリンカリンの悪コンディション。

なつかしい旧八幡平スキー場から登るも、イナズマコース辺りからアイゼン必須の世界へ。

一先ず、登るコースを変えようとシールを外して一度下山。

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まずはランチタイムで天気待ち&気を取り直し、のはずが一向に収まらない。

早めに切り上げ、午後の残りの時間は小岩井農場周辺観光へ

Img_2369兵どもが夢の跡…。また挑戦したい、八幡平でした。

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田沢湖の宿への帰り道、私が以前お世話になっていた小岩井農場や近くのコーヒー風光舎、ジェラートの松ぼっくりへ寄り道。

ソフトクリーム、コーヒー、ジェラートのスイーツ探訪

以前の職場へ観光気分で訪れるのも不思議な気持ち。あらためてイイところでした~

(と、同じ頃。ツアー中お世話になる田沢湖の山の母さんの宿では、着々と今夜のSパーティーの準備が進められていたのでした!)

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夜はサプライズパーティー

阪本部長、おめでとうございます!サプライズ&感動のパーティーでした~

(私もトマト新人賞受賞、便乗させていただきありがとうございました!)

阪本部長とその素晴らしい仲間たち。わたしもそんな皆さんとお付き合い出来て、本当に感謝しています

Img_2373さて、2日目は乳頭山ツアーへ

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2日目は、今回の秋田ツアーで一番の素晴らしい天気

岩手滝沢から、強力な助っ人「ゆきむし」ライダーのK太が応援に駆け付けてくれました。

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前日の悪天候が、美しい樹氷を作り上げていました。

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頂上直下から滑降開始

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う~ん

オープンバーンといい、ブナの森といい、乳頭山は本当にいい山だね~

さーて、3日目…と行きたいところでしたが、悪天候やある事情のためみなさん休息の日という前提で過ごして頂きました

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さーて、4日目は秋田駒・男女岳の日。

やはり天候は回復せず。雪上車で秋田駒を目指そうと、八合目小屋まで来てみましたが氷の粒降るガスガスの天気。

小屋でお茶タイムしながら回復を待ちましたが、ここから滑降することに。

結局、麓のビジターセンターまでずっとガスの中でした。

一度宿に戻り、午後は旧乳頭スキー場へ。

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Img_2456旧乳頭スキー場の奥は、これまた素晴らしいブナの森。私も個人的に好きで通っていた森なんです。

ここで実は休息日の昨日、ストックリングを落とす事件が発生したらしい。

午後は、この森へリング捜索隊を編成し突入しました。

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手ぶらでは戻らない捜索隊。見事リング発見です

(名誉挽回のガイド)

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さて、いつもお世話になっている山の宿。今回のツアーも美味しい食事と暖まるランチ、夜のパーティーとたいへんお世話になりました

ガイドも個人的にお世話になりました~

Img_2459さて、5日目のツアー最終日はいにしえの道と巨木の森、旧仙岩峠へ!

Img_2467たかだか標高600~700mに広がる巨木の森。ブナ、ミズナラ、トチ、サワグルミの大木が林立する。

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旧仙岩峠にて。秋田駒がどーんと背後に鎮座。

盛岡・秋田を結ぶ軍事的、商業的に重要なルートだった仙岩峠。この峠でもいろいろなドラマが生まれていたに違いない。

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どんよりとした天気だが、やはり森の中は静かで気持ちがイイ。

ツアー最終日のランチここでも欠かさず恒例スイーツ争奪じゃんけん大会は続けられた

みなさん、じゃんけんは身も心も健康でなければ、勝てない、ことを学びましたね~

さて、阪本部長そして素晴らしい仲間たちのみなさん!

この度も声を掛けて頂き、本当にありがとうございました。

今回のツアーは、良いサプライズもあれば悪いサプライズもあり、気の抜けない5日間でしたね。

また来年も秋田の山、楽しみましょー

今回またお世話頂いた山の母さん、毎日ありがとうございました。そして、サポートのK太、どうもありがとう。

4月の会津駒、お待ちしておりまーす



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三岩岳(2,065m)

2013-03-12 17:27:09 | テレマーク

3月に入り天気が日ごとに変わる。このところ週末といえば悪天ばかりだった。

さて今日は好天の日

南会津伊南の霊峰、三岩岳へ向かった。今でこそ、この界隈で駒といば会津駒ヶ岳。

しかし、その昔伊南の人たちにとっては三岩岳を駒ヶ嶽と呼んでいた。そして信仰の山として崇めていたのである。

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三岩岳は標高2,000mを超えるも、ようやく白沢集落あたりから拝むことが出来る。

高畑スキー場を過ぎた頃には、林の向こうにシンボルの三岩がどーんとそびえる。

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小豆温泉のスノーシェルター手前に車を止め、沢を詰める。

今朝の気温は-11℃。気温が低いからこそこの沢を詰めたが、気温が上がればまず無理だろう。全層雪崩の巣だ。

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1,250mの広い尾根から、気持ちの良いブナの疎林となる。

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1,308m付近。神々しい三岩岳がどんどん迫って来た。

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1,300mからは地獄の急登。下顎を出してうつむきながら登るが、ふと顔を上げると青空をバックにブナの美しい疎林。

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対面のブナ森には、くっきりと影が落ちている。

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1,600m付近。三岩岳のデカさに圧倒!

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1,700m付近で急登は落ち着き、ここからはアオモリトドマツの疎林となる。

三岩がいよいよ近づいて来たぞ。

Img_2316ところで、この三岩の急登で威力を発揮したのがこの組み合わせ。G3の来期のシール「アルピニスト・ハイトラクション・クライミングスキン」とアッセントクランポンだ。ハイトラクションスキンは固い斜面にとにかく喰い付く。登り出しのイヤな急登以外はほぼ直登でここまで来れた。スゴイ!

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登り出してから4時間10分。三岩小屋に到着。妻面から出入り出来る。

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三岩岳山頂

登り出してからちょうど5時間。標高差1,300m。久々に応えた~

しかし山頂からは360度、ものすごいパノラマ!

写真後方は窓開山。遠くには飯豊連峰が。

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南の稜線上には大戸沢岳、そして会津駒・中門岳が続く。

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西の方には越後駒ヶ岳が。

日本海の海岸線や妙高の山々も見えるほどだった。

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さて、山頂よりいよいよ滑降。古茶けた雪や昨日までの新雪が入り交じり、かといってストップ雪でもなく快適に滑りを楽しむ。

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元来た尾根をロングダウンヒル

とイキたいところだったが、いっぱいいっぱいで-す

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帰りは陰影を楽しみ、休み休み安全滑降。

行動時間およそ7時間。

登り応え十分!滑り応え十分!の三岩岳でした-

今度のツアー、乞うご期待!

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山を下りて、30分で帰宅。

3月のこの陽気で我が家の積雪計は130㎝にまで下がった。

さーて、明日からは秋田出張。和泉屋シーズンも終盤です。

2012-13 テレマーク&ガイド和泉屋AK.T

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