南会津流半農半スキー 和泉屋AK.T

夏は南郷トマト農家、冬はテレマークスクール&ガイドの和泉屋AK.T~~
南会津流半農半スキーのブログでーす!

11月28日 初猟

2023-11-29 21:53:33 | 里山の暮らし

11月15日から鳥獣の狩猟が解禁になってはいたが、畑の片付けがずるずると終わらず猟に行く気分でもなかった。

しかし、畑も終わり、初冬トレッキングも終わり、昨日やっと鉄砲担いで猟に出た。

まずはこの時期、山間の砂防ダムなどの沼にいるカモを狙う。

軽トラで林道を走り、いつものダムを巡るがどうも今年はカモが少ない、というか見られない。

伊南川本流にはそれなりにぷかぷか群れで浮いているのだが、周りには畑や田んぼ、道路なども見えるしどうも安全ではない気がして猟をする気にはなれない。

雨がぽつぽつ落ちてきた。ここでダメなら諦めようと、ある沢の上流部にあるダムへやって来た。

林道に車を止め、そろりそろりと林を下りる。

ダムの上からそおっと覗きこむと、小型のカモが三羽泳いでいた。どうやらコガモのようだ。

ここはわざとダムの上を堂々と歩き、危険を察知したカモを飛び立たせる。

でも、そこで焦ってはいけない。水面を飛び立ったカモは上流部上空へ飛んでいく。それを見送る。

すると決まってやつらはUターンしてくるのだ。そこを狙う。

堰堤上は狭く高所なので立ったまま上空に銃を構えると、ふっと平衡感覚を失うことがあり危ない。

弾を込め、腰を下ろし立ち膝で構えカモを狙う。

パーンッ!パーンッ! 2発目で一羽に命中。ふわ~っと一羽がダム堰堤の下流へ落ちていった。

目で追い、だいだいの目処をつけ山の斜面を下り川床へ。

あららら、どうやらテトラポットの中に入ってしまったようだ。が、すぐに浮いているところを見つけた。

今シーズンの初物はコガモでした!

その場ですぐに羽をむしり取り、内臓を出します。身体はこんなに小さいのです。

このカモを出汁にしてうどんかソバにしようと思いまーす。

帰り道、この沢の山の神様で頭を下げお礼と今シーズンの猟の安全をお願いしました。

さて、雪が降ったらヤマドリを狙いに行きましょう。

2023-24 テレマークスクール&スキーガイド和泉屋AK.T

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11月22日 初冬の奥日光トレッキング

2023-11-25 11:12:44 | 

さて、11月22日は本来であれば刈込・切込湖トレッキングでしたが、20日の冬型の天候で南会津やここ栃木北部も降雪がありました。前日の下見ではコース上部では10㎝から深いところでは膝下まで吹き溜まりがあり、今回はこのコースは断念…

ということで、今回は竜頭の滝から中禅寺湖西岸をたどり、戦場ヶ原を目指します。

今回は東京・神奈川からSさんMさんYさんにお越しいただきました。

菖蒲ヶ浜の入口からトレッキングコースへ。湖岸へ落ち込む山肌をトラバースするよう道をたどります。

樹林帯とはいえ明るく、樹冠の隙間からは景色もよく見えています。

ただこのコース、急斜面を横切る道なので踏み外さないよう注意が必要。

横長高気圧に覆われた今日は、雲も風もない小春日和。鏡のような湖面は黒檜岳や千手ヶ浜を映し出しています。

トラバースしてきた道は小さな砂浜のある「栃窪」へ緩やかに下りていきます。

この「栃窪」というエリア。名前だけあってトチやミズナラ、ハリギリの巨木が多く見応えがありますよ。

スケール感が狂ってしまうようです。

静かな湖畔で小休止。

静かに休む人、撮影に夢中になる人、大蛇のような流木と戯れる人…。ひとそれぞれです。

そんな中、ある小さな事件が…。

二羽のスズメくらいの小さな小鳥が湖面付近を仲良く飛んでいたかと思うと、一羽が着水しました。もう一羽は飛んで行ってしまいました。

小さな水鳥?それとも水面のエサを食べに?するとその小鳥は妙な動きをし始めました。まるで小さな亀が水面をぱたぱた泳いでいるような。そう、溺れていたのです。

数分後、動きが止まりました…。

以前、畑から飛び立ったキジが民家の壁に直撃して落下し死んだ事故を目撃しました。自由に安全そうに空を飛べる鳥もこのように事故を起こしてしまうこともあるのですね…。

さて気を取り直し我々は先へ進みます。

次の「熊窪」という同じような小さな砂浜から湖を離れ、北側の山にある峠に向かって登り出しました。

35分ほどの登りで、高山への分岐点となる標高1,480m峠に到着。

涼しい風が通り抜け、暑くなった身体を冷やしてくれます。ここからは北側に広がる平原の小田代原へ降りていきます。

北面にはさすがに2日前の雪が残っていました。みなさん久しぶりの雪を踏みしめます。

シカ侵入防止柵をくぐり、特別保護地区でもある小田代原、戦場ヶ原へ近づいていきます。

やはりここでもシカによる樹木や植物の食害が甚大のようですね…。

ハルニレやミズナラの中の気持ちの良いまっすぐな道。

美しいシラカバ林も現れ、思わず足を止めました。

同じような平原でも森の樹種が変化し景観も変わります。

さて、バス専用道路に出ました。ここから小田代原入口まで歩くのですが、今回のトレッキングで一番の難所?でした。

圧雪が氷となり、つるんつるん!気が抜けません。

つるんつるん歩道を終えると、一同ほっとします。

ここから小田代原へ。

湿地から陸地へと変化しつつある小田代原。冬枯れのこの時期、すれ違う人もほとんどいません。東側をたどり戦場ヶ原へとむかいます。

戦場ヶ原の西側入口付近でランチタイムとしました。定番となりつつある和泉屋トマト卵スープ。

身体も内部からぽかぽかです!

戦場ヶ原は男体山の西側に広がる平原です。大真名子、小真名子、太郎山などのきれいな形の火山にぐるっと囲まれた大きな盆地です。かつて男体山噴火の溶岩流が川を堰き止めできた湖だったとのこと。さらなる噴火で火砕流に覆われ湿地となったそうです。

ちなみに「戦場ヶ原」の由来は、

昔、男体山の神と赤城山の神が、美しい中禅寺湖を自分の領土にしようと、大蛇と大ムカデに姿を変え、激しい争奪戦を繰りひろげた。

しかし、なかなか決着がつかない戦いに業を煮やした男体山の神は、弓の名人である自分の子孫・猿麻呂に大ムカデの目を射抜かせ、ついにこれを討ち負かした。この戦いが繰りひろげられた広野原が、現在の戦場ヶ原なのだそう。(栃木県公式ホームページより)

広い景色あり、湯川沿いの森の景色ありの約1時間の木道トレッキングです。

戦場ヶ原を貫く湯川を辿り歩くと、最後に現れたのがこの竜頭の滝です。

今日のトレッキングの最後を飾りました。ここまで来ると観光客も多く、普通の観光地を感じました。

湖と巨木の森と戦場ヶ原を巡る約5時間の奥日光トレッキングでした。

SさんMさんYさん、お越しいただきありがとうございました!

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11月19日 今日の畑

2023-11-25 10:27:44 | トマト

10月下旬から本格的に進められてきた畑片付け作業。

11月7日の最後の出荷以降、馬車馬のようにごうごうと作業を進めて来ました。

国連事務総長が地球温暖化どころではない、地球沸騰化だ!なんて言うもんだから、冬の訪れは遅いんだろうなぁなんて作業スピードもダウンしていた。が、今年は去年よりも冬の訪れが早いではないか!

紅葉の期間はあっという間に過ぎ去り、尾白山の冠雪がどんどん下に降りてきた。

尻を叩かれながら作業を進めます。

11月19日。こまごました片付けはまだありますが、ほぼ畑片付けは終了しました~!

今シーズンはトマトはもとより全国の野菜農家には苦難のシーズンでした。いや、農家だけではなく消費者のみなさんこそが野菜の品不足と高騰で苦難のシーズンだったと思います。

我が和泉屋トマト農園は、三年前から見様見真似で始めた高温障害対策がやっと今シーズン実を結びました。

大きな花落ちも無く終盤まで安定した出荷が出来、昨年よりも収量がアップしました!

ただねえ、相変わらず実の割れやカビ病が多く秀品率はよくありませんでした。来年以降の課題として、令和6年アクションプランの最重要事項に「割れ対策」「ススカビ対策」を盛り込みたいと思います。

今シーズンもたくさんの農園作業のサポートをしてくださったS部長様をはじめ足を運んでくださった皆さんに深く感謝申し上げます。

そして、たくさんの跳ねだしトマト(ほんとはたくさん出してはいけないんだけど…汗)を購入してくださったサポーターのみなさんにも感謝申し上げます。

今シーズンもありがとうございました!m(__)m。

来シーズンもがんはるぜ~い。

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南会津バックカントリーの夕べ 2024 in MMtBビアフリッジ

2023-11-10 17:38:18 | テレマーク
トマト🍅の収穫も終了し、今は畑仕舞いの真っ最中です!気がついたらもう冬はそこまで…。
長期予報によると今年はスーパー・エルニーニョとか?予報ハズレてイッパイ・フルーニョにならないかなぁ~
 
さて今年も関根氏ビアフリッジのクラフトビアを片手にこの冬にむけて檜枝岐&南会津バックカントリーのことで盛り上がりませんか?
 
南会津バックカントリーの夕べ 2024in MMtBビアフリッジ
 
今年こそスキー場からバックカントリーへ飛び出したい!会津駒、中門、大戸沢、三ツ岩、窓明など檜枝岐&南会津の山を滑りたい!、バックカントリー滑りたいけどどんな準備が必要なの?、どんな危険があるの?、どういう時に南会津で雪崩が起きやすいの?などなど、これから始めたい人、もっと南会津の山を攻めたい人など、みなさんお気軽にどうぞ!
実際に使用しているギアを公開しながら地形図を広げながら、キャラバンサポートガイド&ライダーの阿久津、岩崎大がアテンドいたします。
 
協賛:(株)キャラバン(G3.RMU.SCOTT.22DESIGN)、ココヘリ(AUTHENTIC JAPAN㈱)
 
日時:2023年12月7日木曜日~12月9日土曜日のビアフリッジ営業時間内
18:00~21:30
場所:南会津マウンテンブルーイング/ビアフリッジ
申込み不要
風邪のような症状のある方や発熱など体調不良の方はお控えくださいませ。
みなさんのお越しをお待ちしておりまーす!
 
↓ 昨年の様子
 
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紅葉トレッキングガイド その3

2023-11-02 20:38:50 | 

10月28日。今日は東京からお越しいただいた東京トマト応援隊みなさんの紅葉トレッキング。

当初は浅草岳縦走コースを予定しておりましたが、天候悪化の予想や余裕時間を鑑み布沢恵みの森トレッキングに予定変更です。

スタート前に今日のコースの概要と注意事項をまじめに聞くみなさん。

かと思えば、イエーい!と話半分行ってしまうみなさん…。

浮かれた気持ちは、このうねる狭い橋でクールダウン。

長靴バシャバシャトレッキングのスタートです!

ほら、川底を見てください!

ペアリングしたイワナが産卵の準備をしています。

大きなブナの流木に、みなさん何か見つけました。

サワモダシ(ナラタケ)の群落です!みそ汁などにすると軽くぬめりが出て美味しいキノコですが、この森は採取禁止!写真を撮るだけにしましょう。

折り返し地点の中ノ滝に着きました!

今日のお昼は最近はやりの和泉屋卵トマトスープ。この紅葉のもとで食べるトマトスープも格別ですね!

さて、沢を離れ尾根道を登ります。

尾根コースもまた紅葉が素晴らしい!

あまりの森の明るさにテンションも上がります!

尾根道から沢筋へ急な下りです。ここを下れば元のコースに合流。

約4時間30分の沢と森歩きの紅葉トレッキングでした!

さて、車でおよそ30分の大塩温泉で汗を流しましょう。赤くしょっぱい温泉でした。

そして最後に恒例の玉梨豆腐茶屋。夕方ぎりぎりの到着です。

青ばと寄せ豆腐、厚揚げ、おからドーナツ、そして豆ソフトクリーム。ここに来たらやっぱりこれでしょ。

居眠り運転に気を付けながら南郷の宿に戻りました…。

みなさんこの度もお越しいただきありがとうございました!

そうそう、帰宅する途中なにげに耳付近を触ったらなにやらくっついています。

帰宅後、妻によく見てもらうと…。なんとダニでした。ピンセットでちぎれない様に慎重に取ってもらいました。マダニ類に刺されるのはこれで三回目です。どうやら黒足マダニという吸血性のダニらしく、細菌性のライム病という厄介な病気を伝染させるダニらしいです。僕みたいに藪好きな人間がよく刺されるようですよ。山に入るみなさん、どうぞお気を付けください。登山のあとは必ずおうちで全身を確認してくださいね。

2023-24 テレマークスクール&スキーガイド和泉屋AK.T

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