南会津流半農半スキー 和泉屋AK.T

夏は南郷トマト農家、冬はテレマークスクール&ガイドの和泉屋AK.T~~
南会津流半農半スキーのブログでーす!

8月20日 今日の畑

2024-08-20 18:25:56 | トマト

前回、「8月1日にやっと梅雨が明けました~」なんて書きましたが、今となっては本当に梅雨が明けたのか?と不信に思っています。

我が農園は明けて4日間は夏らしい空が広がりましたが、8月5日以降、毎朝このような湿度の高い空気に覆われるようになってしまったのです。

尾白山には一日の中で必ずどこかでガスが掛かり、朝日を浴びてうきうきトマト収穫!なんて日はごく数日しかないんですよね。

高層天気図の相当温位図を見ると、南会津上空1,500mには高温多湿な空気が本州南方の太平洋からずっと流入し続けているのです。

そんなもんですから、ほんとだったら盛夏でも毎朝20℃以下の気温になるのに、この8月はむしっとした曇天の朝の収穫となっているのです。

しかも日中の気温も高いものだから、ほぼ毎日午後になると局所的にゲリラ雷雨が降るのです。梅雨って明けていねんじゃね?

本当にこの夏は不安定な天候です。

農園主の気持ちも身体もどんよりしていたそんな時、今年も東京方面から吉田さん・モトキっちゃん・タカノ氏さん・営業補佐おがっちさんらトマト応援隊のみなさんが、入れ替わりやって来てくれました!

長期滞在の敏腕営業部長阪本さんにおいては、トマト樹の下っ葉をきれいに除去。

これで低段のトマトの見えやすくなり、風通しも良くなりました!

農園スタッフの風通しは今一つですが!

来てくれたみなさん今年もありがとうございます…^_^

ま、話を戻しまして。この多湿な天候でいよいよ葉先にもカビ病が発生し始めました。灰色カビ病のほかにも今年は今までになかった病気も出始めています。

今後の秋雨入りが怖いですねえ…。もちろん対策は打っていますが、どうなることやら。

南会津での農業というものは本当に難しく&楽しいものです。そして悩ましいものです。

自然を相手にした仕事ですから、天候に振り回されるのは当然。だからといって我々事業者は、不作は天候のせい。で終わらせてはいけないのです。家庭菜園とちがい、この収入で生活するのです。生活費・子育て教育ローン・住宅ローンなどいろいろな支払いを農業収入で。

農業という事業は、(たった13年の)経験と植物学・肥料学・農薬学・気象学・昆虫学(害虫&受粉蜂)・跳ね出し営業学などなどを駆使した総合力が試されるモノづくりの仕事だとつくづく思います。

ただ、市場価格は決められないのが悩ましいのです。

農業資材・肥料や運賃などの経費、労務費は毎年上がっているのに、我々の作った野菜の市場価格は…。

まあ言いたい文句はいっぱいありますが、「農業」が魅力あるお仕事なら田舎はこんなに衰退することはなかったはず。

南郷トマト農家はこんなに楽しいんだぜい!とアピールしても、あれ?地元に通える高校がないじゃん、安心して出産出来る総合病院がないじゃん、となれば、移住するのに躊躇しますよねえ。今こそ地方創生!といいながらこのような実態の南会津。このようなことから国や県の本気度が透かしてみえちゃいます…。

もう南会津をはじめ、山間高冷地は末期です。でもこの末期な田舎こそ豊かな生活が送れる種がたくさんあるんですよ。

気付いてほしいんだけどなあ…。

さ、明日も早いです。おやすみなさい。

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8月4日 今日の畑

2024-08-04 20:31:15 | トマト

ここ和泉屋トマト農園も、8月1日にやっと梅雨が明けました~!昨年より10日も遅い梅雨明けです。

早朝からこんなにすっきりした尾白山を仰ぎ見るのは、ほんと久しぶりなんです。

トマト収穫は順調です!我が農園はスロースタート。まだ半分の面積の収穫だけで、管理作業も慌てることはありません。

でも、明日からもう半分の面積も収穫できるようになります。さて、明日からアルバイトのみなさんの協力を得ながら収穫最盛期に突入です!

4日の今日は、さすがに南郷アメダスでも34℃を越えました。こんな日は無理をしないで渓流へ涼みに行くのです!

沢をじゃばじゃば歩いて、和泉屋トマト農園の跳ねだし販売用チラシの写真撮影をしてきました。

南郷トマトはこのような多種多様な樹木が生い茂った森の水流を使って栽培されていて、寒暖差とこの水が美味しさの源なのです。

やはり夏の渓はいい。先ほどまでいた34℃の農園がうそのよう。

今日はここからさらに奥へ。晩御飯のおかずに岩魚を狙います。

さすがに山のヒキガエルも涼を求めて沢へ下りてきていました。しかも、何匹も…。

石の上にじっと涼んでいるもんだから、あやうく何度か踏みそうになります…汗。

しかしこうしてよく見ると、ゴジラみたいですねえ。

渓の飛沫を浴び、蝉の声を聴きながら何を想うのでしょうか…。

小さく狭い渓ではありますが、半日沢登をするにはちょうどよい。

時にはへつり、時には腰まで浸かり遡行します。

遡行して1時間半。沢は流木や雪崩の土砂で埋め尽くされ、とうてい岩魚釣りなどする気にもなれない景観に。

しかし、このエリアを過ぎると…。

今まで険しかった渓相は穏やかに。ここからが釣り本番なのです!

歩くたんびに魚影が走ります。

地元先輩マタギが教えてくれた沢。この秋冬はこの山で熊猟をするつもりなので、下見がてらの沢登でした。

小型ですが久しぶりの岩魚です。これはさっそく晩御飯のおかずへ。

昼過ぎには下山して帰宅。午後は昼寝。そして夕方は農園でひと作業。

最盛期直前の休日でした!

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7月25日 今日の畑

2024-07-25 19:52:26 | トマト

トマトが赤くなり始めましたー!

待ちに待った収穫の始まりです。トマトの栽培が始まった4月からこの7月下旬までは、我々南郷トマト農家は無収入なので現金収入となる収穫は有り難いのです。

まだ梅雨の明けない和泉屋トマト農園。このような雨の止み間の日差しも本当に貴重なんです。

さて、そんな梅雨の止み間に仙台から山エコ井戸さんが駆けつけてくれました!

ハウス内の草取りをしてもらったり、敷地の草刈りをやってもらいました。

さすがは農業経験のある井戸さん。草刈り機も自前。僕よりも丁寧な仕事ぶりは「出来る男」を想像させます。

ありがとうございました!

そして、東京からふたたび我が農園の営業部長。さっそく手際よく収穫に取り掛かってもらいました。

今年もたくさん販売しましょうね!

農園では常に従業員のみなさんが動き回っています。梅雨時期は雨の心配。明ければ熱中症の心配…。

これから4ケ月にわたる毎日のトマト収穫。どうかみなさんこの夏もがんばろうではありませんか!

先日、会津田島祇園祭に連日参加して来ました。夜遅くまでの屋台運行、翌早朝のトマト収穫。

まだ寝不足を引きづっています…。

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7月16日 今日の畑

2024-07-16 18:18:18 | トマト

今日も雨。昨日も雨。明日も雨。ずっと雨…。

尾白山もずっと霧の中です。

そしてとうとう…。

見てください。とうとうトマトの茎や花芽に日照不足障害が出てしまいました…泣。

こうなることは予想されたので、あらかじめアミノ酸入り木酢液を何度か散布してみたりしたのですがねえ。

いい調子で上がっていた茎が、突然首を絞められたように細くなり、次に咲くべき花房が不完全となっています。

メカニズムはよくわかっていませんが、日照不足で光合成が滞ってしまいこのような異常茎になってしまうようです。

この花房は6段目のトマトを生み出すつぼみですので、6段目のトマト収穫は少なくなることは確実です。

あ~あぁ…

にもかかわらず、

東京から販売・営業部長がやって来てくれて、淡々と草取りをやってもらいました!

いつもありがとうございます…m( _ _ )m

受粉バチも淡々と働いてくれています。

羽化したばかりのオニヤンマが、羽を乾かしていました。

そうですね、天候だけはどうにもならない。減収は上の段で取り戻すぞ。とにかくやるしかありません!

雨でしたが気晴らしに久しぶりに沢へ遊びに行ってきました。

2年ぶりの渓です。しっとりした山はいいものです。毛鉤を振ってみましたが当たりは無し。でも、清々しい気持ちになりますね。

やはりどんなに慌ただしくても、山に入る余裕は持つべきですね。あらためて思います。

1段目のトマトはだいぶ大きくなってきました。今週末か来週初めには初収穫になりそうですよ~

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7月4日 今日の畑

2024-07-04 18:46:52 | トマト

和泉屋トマト農園にも梅雨の季節がやって来ました。東北南部は6月23日に梅雨入りです。

それまでの南郷アメダスの降水量は平年の60%程度しかなく、トマトの活着に悪影響が出そうなくらい乾燥した状況でした。以前にも同じようなことがあったので、今年は定植前に株元の点滴潅水チューブの位置をずらして広く水分が行き渡るように対策したので、乾燥にも関わらず順調にトマトは育っていますよ。

土を湿らせた分、草はいつもより大変なことになっていますが…汗。

さて、今は芽欠きやら誘引やら摘果、草取りなどの作業に追われております。

摘果とは、ひと房に成らせるトマトを厳選して余計な果実を取り除く作業です。

よく見るとこのように穴が開いた玉や虫に刺された跡が残る玉などがあるので、このような最初から製品にならない玉は取ってしまいます。すべてがきれいな玉の場合は、将来麗しい玉になるものを見極めて3個だけ残すのです。

人事力・スカウト眼の疎いわたしでも、この玉の見極めだけは任せてください!この時ばかりは老眼も気になりません。

このように3個を厳選しました。あとは売られてゆくまでじっくりと育てるのです。

トマトの出荷が始まると、必ずトマト狙いの獣たちが畑に侵入して来ます。

そういう時にはこれ。熊ちゃんの生毛皮です。

今年は春の熊猟で獲物は授からなかったので、有害駆除で処分されたものをいただきました。

これを小分けにして、獣道の入り口や受粉バチの巣箱近くに置いておくと、タヌキ・アナグマ・ハクビシンなどの中型動物は原則寄らなくなるのです。野生動物界の序列とは本当にすごいものですね。

しかし、極まれに何者かが珍しがって毛皮をくわえて持って行ってしまうのです。おそらく、集落内で一生を過ごす山を知らない若い獣が珍しがって持って行ってしまうのだと…。わたしはそいつらを「アーバンタヌキ」とよんでいます。

我が集落ではタチアオイ(立葵)の花が下から順に盛んに咲いています。この花が一番上に達するころに梅雨が明けるといわれています。

何はともあれ、当たり障りのない梅雨であってほしいですね。

トマト農家にとって定植が終わり収穫が始まるまでは、ちょっと一息つける期間でもあります。今までは子供たちを連れて新潟の水族館や磯遊びに連れて行っていたのですが、この春みな進学や就職で家を離れました。

ただでさえ会話のキャッチボールの少ない我々はこれではいかんと、半日遠出をしました。午前中で畑作業を終え、あわただしく着替えて新潟ビックスワンスタジアムでの第108回日本陸上選手権を観戦してきました。

それにしても日本のトップアスリートの本物のパフォーマンスは本当に素晴らしかった。女子槍投げ北口榛花選手の群を抜いて伸びる投てきや、女子1,500m田中希実選手の外国人ペースメーカーも抜き去るような圧倒的な走りには鳥肌が立ち、予選通過できなかった選手やU20の若い選手の一生懸命のパフォーマンスは美しくもあり感動しっぱなしでした。

高校時代に少しだけ陸上をかじった私には、まるで夢のような半日だけの陸上日本選手権観戦でした!

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