南会津流半農半スキー 和泉屋AK.T

夏は南郷トマト農家、冬はテレマークスクール&ガイドの和泉屋AK.T~~
南会津流半農半スキーのブログでーす!

3月31日 今日の畑

2021-03-31 19:02:30 | トマト

さて、和泉屋AK.Tのスキー事業も無事終わり、ぼちぼちトマト事業を開始しようと思います。

そう、半スキーから半農への移行です。

それにしても、この春の融雪のスピードは早過ぎる!

この畑の写真は3月30日の午前10時ごろ。そして…、

黄砂にモヤる今日31日の午前10時ごろ。

24時間でこんなに融雪進んでます!

今シーズン、最初の作業。

まずは育苗ハウスの新しい屋根ビニールを掛けなくてはいけないのだけど、その前に屋根ビニールを抑える固定ヒモを切り揃えなくてはいけない。

この時期の気持ちって微妙なんですよねえ。いきなりトマト事業が忙しいかと思えばそうでもない。かといって、暇を持て余しても居られない。

ま、天気見ながら山へ遊びに行こうかなあ…。

そんな時、家で暇を持て余していた高校生の息子たちがランニングがてら畑に立ち寄った。

二人とも高校スキー部の極少数派クロカンチーム。ま、がんばれや!

畑の川向うの土手には、フクジュソウが咲き出していた。

あ~、今年も始まるな~

やるぞ!

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3月27日ー28日 TAJ主催「春の会津駒ケ岳を滑ろう!」

2021-03-29 20:46:54 | 

3月27-28日、TAJ(日本テレマークスキー協会)主催の「春の会津駒ケ岳を滑ろう!」は無事に終了しました!

ツアー初日は、南郷スキー場にて明日の会津駒ケ岳を想定したバックカントリーレッスン ゲレンデ編です!

まずはスキー場名物、昭和の雰囲気むんむんの南郷ロッジ前にて、準備体操。

バックカントリーレッスンはアグレッシブな動きが多いので、しっかり身体を準備します!

南郷スキー場は非圧雪コースが豊富。もはやこの時期、雪面はでこぼこのしまったザラメ雪ではありますが、コースそのものは自然地形のコースなので山滑りの特訓には最適なのですねえ。

山の雪を攻略するには、ゲレンデの滑りにさらに強い操作が必要になってきます。

それを明日の会津駒で試してみよう。レッスンにも熱が入りました!

さて、2日目が本番の会津駒ケ岳ツアーです!

しかし、発達した低気圧が近づきつつあり天候は下り坂。予定より出発時間を早めにしました。

TAJ理事、ニセコのコヨーテ敏腕ガイドの古市くんがテールで見守りつつ、奥会津恒例の急登に取りつき始めます。

沢状地形には、必ずと言っていいほどすっくと伸びたサワグルミの大木が林立します。

標高1,300mを越えると立派なブナ森が広がります。このところの暖かさで、樹冠は赤味が増してきました。春の芽が膨らんでいるのですね。

会津駒ケ岳は、今となっては百名山として登山者が多く訪れる有名な山ですが、それよりもずっと前からここは檜枝岐マタギの猟場でもあるのです。

このエリアは申し合わせたように標高1,600m付近からアオモリトドマツが生えそろってくる。

そして案の定、低気圧の先走り雨滴が落ち始めた。上空は薄日の高層雲から確実に黒っぽい湿った乱層雲が混ざり始めた。これより上は楽しめそうもないので、ここから滑降を始めることに決定。雨に濡れる前にブナ森ツリーランを楽しんでしまおう!

ブナ森前半は締まったザラメ、後半はぶすぶすの深ザラメ!

昨日のバックカントリーレッスンの成果は…⁉

地元のぼくらが遊んだり仕事したりしている会津駒ケ岳のブナ森。このように遠くからお越しいただけるなんて嬉しいことです。季節風の風下になるこの森は、パウダーシーズンも最高ですよ!

最後の林道に出る直前は、首の皮一枚の残雪。どうにか板を脱がずに下山しました!

雨粒がぽつぽつ落ちて来たころに無事下山!

2日間のTAJ「春の会津駒ケ岳を滑ろう!」は無事に終えることが出来ました。参加していただいたみなさん、ありがとうございました!

いつかぜひ会津駒ケ岳の核心を堪能しにまたお越しくださいね。

たくさんの写真を撮ってくださったKさん、ありがとうございました。

今回、久々に一緒に仕事したニセコのマウンテンガイド・コヨーテの古市くん。お疲れさま! 

下見は思わぬ新雪でした。

これで今シーズンのテレマークスクール&スキーガイド和泉屋AK.Tはすべて無事に終了しました。

このコロナ禍にもかかわらずお越しくださった皆さまには、深く感謝いたします…m(__)m

今日、久しぶりに畑に行ってみました。

さーて、次はトマトですねえ。その前に身体を休めたいと思います…。

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3月20日~22日 秋田岩手バックカントリーツアー(後編)

2021-03-25 06:57:44 | 

4日目の3月20日は、乳頭山を目指しました。

乳頭温泉郷の蟹場温泉から取りつきの尾根は、今朝もカリンコリン!

尾根を越え、沢を渡る。例年より雪解けの早い田沢湖高原でしたが、山に入ると例年並みの積雪量です。

毎年渡る沢の埋まり具合は、いつもと同じでした。

この乳頭山麓の森は、丸くて穏やか。来るとほっとする森です。

日差しがある今日は、雪面にゆきむし(セッケイカワゲラ)が上流に向かって歩いていました。

この小さな虫にとっては、なんと果てしない大雪原なのか…。

田代平湿原に出ると、今日ははっきりと乳頭山が見えています。

南西方向には、静かにたたずむ田沢湖と真っ白な鳥海山が望めました!

いつもより近くに見える鳥海山。天候は下り坂?

田代平の避難小屋で休憩したあと、本日は乳頭山頂を目指します。

秋田岩手県境にある乳頭山は標高1,478mとそれほど高くはない山ですが、北東北の脊梁山脈の一角で夏はヤマセ、冬はシベリア寒気団がばんばん吹き付けるので、上部は森林限界を越えています。

ガリンコリンの山頂直下でスキーを外し、ツボ足で山頂へ。

乳頭山山頂です! 山頂まで来るのはなんと6年振りでした。

山頂ですれ違った岩手生協の山の会の方たち(なんと会員でもある義理の母と山で再会!)に、美味しい地元のリンゴを頂きました!おいしかったです~

そして、10年来毎年いっしょになるダイヤモンドダストのみなさんとも、ここで再会できました!

山頂からは目の前の秋田駒ケ岳や岩手山をはじめ、津軽の岩木山、鳥海山まで良く見えました。

さて、カリンコリンにゅーこりんの乳頭山を慎重に滑り降ります。

乳頭山エリアはメローなテレマークツアーにぴったりな山域なのです!

やわらかなブナ森を楽しみ、蟹場温泉へと戻ります。

久しぶりの乳頭山でした! お疲れさまでした~

5日目の3月21日は、あいにくの雨。しかも本降りの雨。諦めがつきます。

ということで、雫石町の網張温泉にある国立公園ビジターセンターへ。

毎年楽しませてもらっている山々のお勉強です。

この後は、山麓の手作りアイスクリーム「松ぼっくり」や仙岩峠の茶屋で名物おでんを食べ、お世話になっている田沢高原ホテルへ戻りました。

さて、宿にもどり午後は雪崩サーチ&レスキューのベーシックな勉強会。

各自、各種メーカーの多様なアバランチギアを所有しています。それぞれの特徴や使い方を覚えておくことも大事かもしれませんね。

今日は丸一日雨本降りでした。身体を休めるにはよい一日でした。

さあ、最終日の3月22日です。雨を降らせた低気圧は北海道の北へ去り、代わって高気圧が張り出してきます。

今日は西高東低の冬型です。

旧乳頭スキー場から笹森山のブナ森を目指しました。昨日の雨を含んだ雪面は、冷え込みで再びカリンコリン。

ヤマネコヤナギの花穂が出始めました。山にも春が訪れていますね。

冬型ともなれば、もれなく降雪がある豪雪エリア。雪とガスに霞むブナ森は幻想的。

生えそろったブナ森は造形的な美しさもある。

標高を上げるにつれ、風と雪、ガスがさらに強く吹き付けてきました。ここは無理せず、降りることにしよう。

なんかわからないけど、やけにテンションの高い3人にぼくも元気をもらいます。

高いテンションをそのままに、EXILE並みのブナ森ツリーラン。

うわ! ほんとに楽しそう! 

ブナ森から最後の旧スキー場まで、高いテンションを維持。

ハッピーターンで6日間のバックカントリーツアーを締めくくりました!

10年目の今年も無事に楽しく秋田岩手バックカントリーツアーを終えることが出来ました。

これも阪本様をはじめみなさんの自分に合ったスキーを楽しみたい!東北の山を楽しみたい!という熱い気持ちがあってこそです。

参加されたみなさん、お世話になった宿のみんさんに感謝いたします。ありがとうございました…。

今回参加できなかったメンバーのみなさんも、来年こそは田沢湖高原に集まれるといいですね。

3月23日。久しぶりに南会津へ戻ると庭の積雪計は50㎝にまで沈んでいました。

そろそろ、トマト栽培の準備も始めますかね…。

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3月17日~19日 秋田岩手バックカントリーツアー(前編)

2021-03-24 20:57:58 | 

3月17日から22日にかけての6日間。今年で10年目となる恒例の阪本様御一行による秋田岩手バックカントリーツアーに、今回もメインガイドとしてお招きいただきました!

まずは初日の3月17日。乳頭温泉郷の標高780m蟹場温泉から田代平湿原を目指しました。

このエリアも先週末からの降雨とその後の寒気の流入により、のっけからカリンコリンの登行です。

クランポンは必須!

ブナの幹に張り付いた雪が目立つようになると、ようやくガリガリと長く続いたクランポンの爪音が聞こえなくなりました。

雪面には薄皮のような新雪が積もっています。

昨年の秋はブナの実が大凶作と聞いていましたが、どうやらここのエリアはかろうじてブナの実が成ったようです。

ここぞとばかりに猛烈に食い漁った熊棚が所どころにありました。

北東北では標高1,000m前後からアオモリトドマツが現れます。

そして、秋田岩手県境の緩やかな尾根には小さな湿原が点在し、広々とした雪原歩きが楽しめます。

標高1,270mにある避難小屋の田代平山荘までやってきました。乳頭山がかろうじて見えています。

この田代平山荘。なんだかコアラのような…。愛嬌のある小屋っつらですね。

見えている部分は2階です。ここで軽くお昼を済ませます。

小屋からは乳頭山(1,478m)が見えていましたが、今日はここまで。後日にとっておきましょう。

秋田駒・乳頭山エリアでは、南会津では味わえない緩やかなツリーランが楽しめます。

テレマークにぴったりな山々。

でっかい帽子?鍋蓋を持ち上げる毛むくじゃらの巨大な手?

山麓のブナ森歩きも、飽きることはありません。

湿原、森歩きを終え、程よい疲れと穏やかな気持ちで宿へと戻ります。

初日、お疲れさまでした!

さて2日目の3月18日は、雫石町の網張スキー場から姥倉山を目指しました。

リフト終点はすでに標高1,300m。弱い冬型は続き、薄いガスが掛かります。

今日も雪面はカリンコリン。

徐々に冬型は緩む傾向でしたが、なかなかガスは晴れず。代わりに森は薄っすらと粉砂糖をまぶした様な霧氷で、冬景色を楽しませてくれました。

天候回復を待たず、姥倉山途中から南面を滑ることにしました。

さて、一見良さげなバーンに見えますが…。

まあ滑り出したら騒音並みのガリガリこだま。転ばないように慎重に慎重に滑降!

これがパウダーやザラメだったらどんなに気持ちの良い斜面でしょうか!

まずは安全に姥倉山南面を滑り降りました。

スキー場へ戻り、消化不良はここで解消!

2日目も無事終了です。お疲れさまでした!

さあ3日目の3月19日は、同じく網張スキー場から今度は三ツ石山を目指しました。

昨日までまったく見えなかった周りの山々が望めます。正面に見えるのは、次に訪れる乳頭山方面。

トドマツの中をまずは大松倉山を目指します。背中に見えるのは昨日訪れた姥倉山と、その右奥には岩手山が見えました。

やはり天気がいいと、荷物も気持ちも軽いかるい!

裏岩手縦走路に位置する大松倉山の稜線は、風当たりも強く雪面はかたい。

やはりここでもこの時期はクランポンは必須です。

ひとまず大松倉山山頂へ。幸いにして微風です。

さて、ここから三ツ石山荘へ滑走です。

大松倉山と三ツ石山の鞍部にある山荘へ。山荘と山と針葉樹、絵になる景色です!

岩手在住時代に度々お世話になった避難小屋。新しくなってからもきれいに保たれています。皆さん大事に使っているのですね。感謝いたします…。

先ほど降りてきた大松倉を背に、三ツ石山を目指します。

三ツ石山(1,466m)も緩やかな稜線で、小屋からは30分ほどで山頂へ!

久しぶりの三ツ石山頂! でもちょっとピンボケ。すんません…。

三ツ石山の大斜面を滑降!

前日までの強風で叩かれたぼこぼこの面を避け、風下たまりのよい面を選びました。

昨日までのうっぷんを晴らします!

平日の静かな三ツ石山を楽しみました!

大松倉山への登り返し。振り返ると…。

大松倉山の下りは慎重に。

最後は網張スキー場のザラメを楽しんで、今日のツアーは終了です。お疲れさまでした!

後編につづくー!

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3月13ー14日 AvSAR雪崩サーチ&レスキュー講習会 那須会場

2021-03-16 07:04:22 | 

那須高原で行われた雪崩サーチ&レスキュー講習会に参加してきた。

3シーズン前に湯殿山AvSARで講習を受けて以降、細々と自分や地元の仲間と勉強会をやってはいたがやはりそこからのスキルアップはできず、そろそろアップデートしなくては…と感じていた。

そんな矢先、足繫く和泉屋AK.Tに来ていただいていたKさんに声をかけていただき、参加にいたった。

なんで南会津よりも雪の少ない那須なのか? それは4年前の記憶に新しい大田原高校生の若い命が多数犠牲になったあの事故現場の山域だから。その時救助に当たった地元の山岳遭対のみなさんや山岳会の有志の方々が行動を起こし、3年前からこの会場で講習会が行われていた。そしてそのスタッフの中には、この事故で生還した当時の高校生が今は大学生となって活躍している。その思いや行動力には敬服するばかりだ…。

講師陣は阿部幹雄さんや榊原健一さんをはじめとする北海道の雪崩事故防止研究会の素晴らしい講師陣!

初日は雨風強い悪天候だったので、ビジターセンター内で中身の濃い講義と室内実技。

そして2日目は標高1,350m付近の残雪を会場に。那須特有といわれる暴力的な暴風の中の実技講習となった。

雪崩トランシーバー(ビーコン)とメンタルマップ構築をしながらの、エアポートアプローチ、マイクロサーチストリップス、マイクロボックスサーチ方法。

プローブでのスポットプロービング、コースプロービングとして一歩一穴、一歩二穴、スラロームプロービング、

掘り出しは、組織的かつ効率的な新しいスノーコンベアベルトシャベリング。

そして最後に、事故発生を想定したシナリオトレーニング。

日ごろ、自分ひとりや仲間と基本的なトランシーバー操作やシャベリングをやっていたつもりだったが、やはりシナリオトレーニングでぼろが出た。各スキルをアップデート出来たことも収穫だったが、シナリオトレーニングを継続する必要性を強く感じることが出来た。

この2日間のAvSAR講習に参加して本当によかった…。自分たちの活動エリアの会津駒や大戸沢などでも数年に一度雪崩事故が起きている。今後は那須山遭対の増渕さんらと協力しながら、地元奥会津のガイド仲間や消防山岳救助隊のみんなと雪崩サーチ&レスキュースキルを広めていきたいと思う。

講師のみなさん、一緒に参加されたみなさんに感謝いたします…。

我が家の積雪計はとうとう1mを切り、90㎝まで沈みました。春がどんどん近づいて来ます。

さて、今日から秋田へ移動。明日から秋田駒・乳頭山エリアでのスキーガイドが始まります!

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