4月20日過ぎ。ようやく庭先の雪も、ほとんど融けた。
この冬は降り出しが遅かったものの、結果的に平均的な雪の量だったと思う。
我が集落の最深積雪は180㎝。真っ白に埋め尽くされていた冬の景色は、まるで別世界だ。毎年この繰り返し。
その4月20日の雪解け後まもなく、道端のスイセンが一気に咲きだした。そして、一週間後の27日に小学校のソメイヨシノが開花した。
今年はちょうどGW三連休が満開となるだろう。
俺は冬は大好きだが、この豪雪地の爆発的な春の到来は同じくらい好きだ。このたった10日そこらで春の花が一気に咲きそろうのは、見事としか言いようがない。
29日の今日。誘うとまだ付いて来てくれる小6の次男と裏の神社へ散歩した。梅も同時に咲き始めている。
境内の入口には、キクザキイチゲとちょっと間延びしたフクジュソウが咲いている。
日当たりのいい石段の両脇には、カタクリが咲いており、
その石段の隙間には、ウスバサイシンが独特な花を咲かせている。小さな小さなラフレシアのようだな。
石段を登りきるとカタクリが群生する平場があるが、まだ雪が残って新芽が出始めたばかりだった。
雪の重みで石灯籠が崩れている。今度の普請で、村のみんなと直すことにしよう。
扉の閉まった神社の前には、今年もイワウチワが咲いている。
社裏の日当たりにはカタクリも。
イワウチワに見送られながら、やらせ写真に付き合ってくれた次男はため息をついて帰っていった…。
とまあ、この時期は散歩するだけでこれだけの山野草が楽しめるんです。
雪国の春、到来です。