南会津流半農半スキー 和泉屋AK.T

夏は南郷トマト農家、冬はテレマークスクール&ガイドの和泉屋AK.T~~
南会津流半農半スキーのブログでーす!

滑り納め 家向山(1,526m)

2013-04-28 19:26:22 | テレマーク

なんと、農家になってからの人生に「GW春スキー」などというカテゴリーは、消え失せてしまったとばかり思っていた。

しかし!トマト農作業にも慣れてきて手際よく段取り良く作業を進めると、このようなご褒美が頂けるとは

それならばと、今シーズンの心残りだった窓開山を滑ろうと、早朝に家を出た。

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三岩岳の登山口に車を置き、窓開山の登山口から登り出す。

この時期、夏道を歩いてまでも窓開を滑ろうとする人はほとんどいない。

巽沢山(1,162m)手前の緩やかなブナ尾根まで夏道を歩く。

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巽沢山の鞍部から家向山に登り出すとブナの尾根となる。

昨日、寒気が入り雪が降った。

汚れたザラメはすっかり新雪に隠されている。この辺りで15㎝ほど。

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家向山の肩に到着。大きく雪庇が張り出した尾根の向こうに、なだらかな家向山(1,526m)。

家向山を横目に、窓開山へはこの肩から一旦標高を下げる。

昨日、季節外れの雪を降らせた冬型は崩れ、穏やかな晴れになる、とばかり思っていた。

この辺りで新雪が40~50㎝ほどもあった。

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家向の肩から少し降りた1,460m付近。

天気は良くなるどころか、吹雪いてきた。これから向かおうとしている窓開への尾根は轟音とともに霞んでいる。

ツェルトを張って、天気待ちすることに。がしかし、2時間近く待っても良くなる気配なし。

やはり山の天気は難しい。

という訳で、窓開を諦め家向山を滑ることにした。

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家向の肩までもどり、雪庇に気を付けながら尾根をたどるとすぐに家向の山頂(1,526m)。

振り返ると、雪庇が大きな塊となってぼこぼこと崩れている。

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家向の肩から直下を覗きこむ。いい~斜面じゃないか~

窓開を諦めただ戻るのももったいないので、家向山で遊ぼう

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山頂直下は気温も低く、湿雪深雪ではあるがこの時期にしては上々の雪を楽しんだ。

登り返して滑っているうちに、いつしか青空が。

しかし、尾根まで登り返してみるとやはり三岩・窓開は強風で煙って見えない。

今回はここで遊んで正解!としよう。

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帰り道、雪の解けたところにイワウチワが咲いていた。

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これで今シーズンの滑り納め。

窓開山はまた来シーズンに。

さて、いよいよトマト苗の接ぎ木作業&育苗が始まるぞ~

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育苗床作り

2013-04-25 21:44:12 | トマト

今年でトマト作り3年目。

3年目ともなると、さすがにちょっと余裕が出て来た。男鹿岳ガイドの後も、焦らずに着々と育苗床作りが進んでいる。

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地主さんから借りて来た耕耘機で、表面を柔らかくする。

これがまた重いんだ…

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表面を柔らかくしたら、トンボで地均し。

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平らになったら遮根シート、保温シートを敷く。

今年は青枯れ病対策として苗の接ぎ木作業もやるので、保温用にモミ殻も敷いてみた。

今年は青枯れで泣きたくない

Img_2842さて、育苗床が形になったら今度はポット土作り&運搬。

昨年、自宅敷地に土焼きして保管していたポット土に、堆肥とほかの肥料を混ぜ合わせ。

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あとは軽トラに積み込み、畑まで何度も運搬

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今年は雪解けも早かったので、ここまで作業は順調

ちょっと山にでも行ってみっかな~

南郷の桜、そろそろ咲きそうです

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男鹿岳(1777m)

2013-04-21 18:36:18 | 

今年もトマト準備の手を休め、パワーゾーンさんの「男鹿岳ピストン登頂」に、サブガイドとして行って来ました。

南会津と栃木県境にまたがる男鹿岳(オジカダケ、南会津ではオガタケと読む)は日本300名山のひとつ。夏道が無いのでこの残雪時期が登頂チャンスとなります。

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栗生沢(クリュウザワ)の集落から林道を釜沢橋まで車で入り、そこから林道歩きが始まります。

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例年なら林道途中の尾根に取り付き、直登するのですが、

今年は雪解けが10日ほど早く、藪が出てしまっているため、1,259mの県境まで林道を歩き山頂を目指しました。

それでも、首の皮一枚で繋がった状態の残雪を選び登行しましたが、幾度か藪歩きとなりました。

Img_2814急登が始まると雪付きも良くなり、気温も低かったためアイゼン&ピッケル使用となります。

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1,701mピークから、ようやく樹林の男鹿岳山頂が見えました。

ここからはアオモリトドマツのゆったりとした森歩きです。

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登り出してから5時間10分。ようやく山頂へ!

やはり昨年に比べて断然雪が少ない。

山頂からは、東側に那須連峰がきれいに見渡せる。

この男鹿岳(地元呼びはオガタケ)は、実は旧田島町(現南会津町田島)の最高峰。七ヶ岳(1,636m)ではないんです。

この山域は、かつての栗生沢マタギの猟場だった。先日歩き回った山域よりも急峻なため、巻き狩りには適さずアナグマ狩り(穴熊狩り)が主流だったという。

さて、下山は同じルートを辿り、全員無事に下山!

全行程20km、総時間9時間10分の山行でした。

日本300名山、男鹿岳登頂を目指すならぜひパワーゾーンへ!

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熊打ち手伝い

2013-04-18 20:30:08 | 里山の暮らし

先日、熊打ちの親父から電話が掛ってきた。

「今度、暇か?巻き狩り助でけろ」

暇ではないが、まだ畑も忙しくもない。

鉄砲を持たない俺に何が出来るのか?

と聞いたら、セコ(勢子)をやれと言う。

マタギ仲間のヒロさんに、いろいろ教えてもらえと。

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当の親父は都合で来れず、偵察がてら仲間のヒロさんにくっ付いて山に向かった。

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目的の山域に近づくと、ヒロさんの足が止まった。「熊の足跡だ。昨日の朝だ。あっちに向かった。」

ど、どこですか?という位の薄い痕跡。難しい…

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さらに奥へと向かう。

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今朝の新しい足跡を発見。熊の付き場の猿倉へ向かっていた。

雪面に概念図を描き、セコの自分はこのルート。タヅ(ブッパ)のヒロさんはここで鉄砲構える。我々は声のトーンを落とし作戦会議。

たった2人の巻き狩り開始!

やっぱ一人森に放たれると緊張してきた!ドキドキしてきた!

「ホーウ、ホーウ」と大声を出し、熊が潜んでいる岩場の下を裏手に回り込みトラバース。潜んでいる熊を、タヅのヒロさんの所へ促す。雪が落ち、急斜の藪のトラバースは難儀だ。

無線でやり取りしながら、岩場をぐるり回り込んだが、逃げられてしまった…

難しいもんだな~

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昼飯を食べた後、元の位置に戻る途中、別な熊の足跡を発見。子連れの熊だ。

我々のたった2人の包囲網をかいくぐって、この熊付きの岩場から逃げて行ったらしい。

後を追う!

子連れの熊は、次ぎの熊の潜伏場所へ向かっているようだ。

ここで無線で仲間に応援要請。

2人のベテラン、トミオあんにゃとタカオあんにゃが駆け付けてくれた。

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じっと動かず集中するタヅ(打ち手)のヒロさん。

結局、親子熊は予想外のコースで逃走。射止めることは出来なかった…

マタギ。

ただのレジャーハンターとは違う、山の神への感謝・畏敬を忘れない奥山の伝統的な狩猟文化の実践者。

いよいよこの世界へ…

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育苗ハウス準備

2013-04-14 19:05:36 | トマト

Img_2765さて、溝の泥上げが終わると今度は育苗ハウスのビニール掛けです。

まずは裾のビニールやら防虫ネット、換気用のビニールを張っていきます。

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今度は、二人で手分けして屋根ビニールを張ります。

日中気温が上がると風が出てきてやり難い。やはりこういった作業は一人より二人。

と、そんな時…。

落ちちゃった~

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次男坊が、また田んぼに落っこちた。

泥だらけ、パンツまでびちゃびちゃ。即、退場!

お母さんに連れられて強制送還されたあとは、また一人作業となる。

ま、いつものことだ。

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一人でなんとか張り終えた育苗ハウス。

次は育苗床つくりだが、土が乾くまで待つことにしよう。

Img_2772トマト畑の川向うの土手。ちょうど福寿草が満開だ。

夏には背丈を越えるぼうぼうの草の土手。福寿草のようなスプリングエフェメラル(春の妖精)は、他の植物が大きくなる前に開花・結実・光合成をすべて終わらせてしまう。

カタクリ、キクザキイチゲなどと共に、初夏までに種を播き枯れてしまう春植物の代表種だ。


コメント (2)
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