南会津流半農半スキー 和泉屋AK.T

夏は南郷トマト農家、冬はテレマークスクール&ガイドの和泉屋AK.T~~
南会津流半農半スキーのブログでーす!

5月22日 今日の畑

2024-05-22 20:22:21 | トマト

今朝の最低気温は6.5℃。日中の最高気温は26℃…。この時期はまだ暑さにも慣れず、しかも気温差が20℃越えはさすがにキツいっす。

さて畑では、トマト苗の定植に向けて急ピッチで準備を進めている。

トマトシーズンには忙しい波が三波ある。その第一波がこの定植までの畑準備なのだ。

いつもなら尾白山を見上げながら、ああ山に行きてーなーなんて思うのだが、今はそんな心と身体の余裕はない。

畑では定植前の支柱立てが真っ最中。

メジャーテープの印に合わせ、きっちり均等に刺していく。

全20棟、合計5,400本。この時期、上半身は年甲斐になくムキムキになる。

この忙しい時期に合わせ、今年も東京から頼もしい助っ人がやって来てくれた。そうトマト応援隊リーダーの阪本部長だ。

東武鉄道や路線バスを乗り継ぎ自ら畑にやって来て、気になっていたハウス内のスギナ刈りを率先して取り組んでいる。

阪本部長は、我が和泉屋トマト農園の敏腕営業販売部長なのだ。南会津のような首都圏消費地から離れた産地では、生産者と消費者のつながりが薄いのが現状。しかしそういった難所に橋渡しをしてくれたのが彼女である。もともと冬季のテレマークスキーのゲストであったのだが、このように夏に畑にやって来てはトマトの生育具合や味を確かめ、和泉屋トマトファンを増やしていってくれた。そしていつしか彼女のお陰で和泉屋トマトファンが遠く首都圏から収穫や草取りの手伝いにやって来てくれるまでになったのだ。

植物学、肥料学、土壌学、気象学、数学、経営学、そして体力。総合力が試される。農業は究極のものづくりだ。

形だけでなく味も評価される。いや、むしろ味が優先して評価される。このように消費者と直接意見を交わせるのがまたトマト作りの励みになっている。

(ちなみに「和泉屋トマト」は南郷トマトの跳ねだしトマト(規格外品)でーす。)

(数年前の地元紙福島民報より)

毎朝の水管理には気を遣う。今のトマト苗はまだ8葉苗。あと10日で定植かなあ…。

その前に身体が悲鳴をあげ始めました…泣。

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5月10日 今日の畑

2024-05-10 20:36:26 | トマト

今朝は冷えましたね~。朝一の畑には真っ白に霜が降りてました。

タンクの上には真っ白なとげとげしい霜が。

今朝の畑の最低気温はー1.1℃でした。

みてください、このイタドリ雑草のしおれ具合。これは今朝の低温による凍害なのです。

こんな厄介な雑草イタドリでさえ萎えてしまうほどの冷え込み!肝心なトマトは…?

ご安心ください。当産地は山間高冷地。毎年この時期の遅霜は慣れたもの。

各農家がそれぞれ工夫しますが、うちでは翌朝の予想気温が3℃以下になる時は、厚手のホットンカバーの上にさらにビニールを掛けます。

今朝の外気温がー1℃で、日中の外気温は22℃になりました。一日の気温差が23℃って、それは人間もこたえますよ。

さらにこの時期厄介なのが慣れてない高温です。明日の最高気温予想が27℃。ハウス内は35℃以上は必至です。

これではトマト苗もガオってしまいます。15日以降も高温が予想されています。

そこで今日は育苗ハウスの屋根ビニールに高温対策を施しました。

トマト苗の管理は「苗つくり半作」というくらい、シーズン収穫の半分を左右するくらい育苗は重要なのです。

さて育苗のかたわら、畑では植え付けのための準備が着々と進められています。

本格的な水管理もこれから始まります…。

先日、南会津マウンテンブルーイング(代表関根タケちゃん)の新工場がお披露目されました。

さっそくトマト仲間たちと祝杯に行ってきましたよ。

山間地の小さな町で、仲間たちとトマトの話をしながら山の話をしながらクラフトビールが飲める…。

最高じゃないですか!

我々のトマトもこれからクラフトビール「トマトセゾン」に生まれ変わるのです。

南会津マウンテンブルーイングの今後の発展を祈りつつ、我々も頑張っておいしい南郷トマト産地を維持していこうと心新たにしたのでした…。

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5月1日 今日の畑

2024-05-02 20:02:54 | トマト

朝の尾白山には、昨日小雨を降らせた寒気の雲が掛かっていました。

それにしてもこの春は本当に暖かい。昨年の今頃は毎日霜が降りるくらい朝は冷え込んでいましたから…。

この暖かさの反動が、この後にやってくるのかと心配ではあります。

山の緑は日増しに色が濃くなっていきます。

さて、我が農園にもいよいよトマト苗がやって来ました!

土壌病害に強い接ぎ木苗です。一昔前は自分で接ぎ木をしていたのですが、どうも下手くそでして…汗。

今は少々高値ですが接ぎ木完成苗を購入しているのです。

我が家は美味しさを重視した苗を採用しています。

大きな市場ではどうしても見た目が重要視されてしまう昨今ですが、やはり美味しさを二の次にしてはいけない。良いトマトを最終判断するのは生産者の僕らではなく、店頭で購入してくれる消費者のみなさんなのです。

この産地があと50年先も生き残らせるためにも、この山の中でこのトマトを作る意味を忘れないようしたいと思います。

さーて、いよいよ目が離せない苗管理が始まりました。

まずはこの一か月が最初の勝負です。

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