奈良県橿原市小房町にあるバラと風鈴のお寺「おふさ観音」は、17世紀に土地の娘「おふさ」さんが白い亀の背中に乗った観音様を観たことから、この地にお堂を建てて観音様を祀ったことから始まったお寺です。
今回は、夏の2ヶ月間にわたり開催される「風鈴まつり」について紹介したいと思います。
境内には二千を超える風鈴が吊り下げられ、それらが夏風に揺られて涼やかな音色を一斉に奏でる様子は、まさに圧巻です。
その昔、「おふさ観音」の地元では、夏に厄払いのお参りをするという風習がありました。
「おふさ観音」は、もともと身体の健康を授けるお寺ですから、無事に夏を乗り切れるようにと厄払いをされたのでした。
風鈴の起源は「風鐸」といって、古代中国で、寺の軒先に吊り下げた小さい鐘のようなものです。風に揺られて鳴る音で、魔除けになるとされました。
これが日本に仏教伝来と共に伝わり、平安貴族たちが自分の家に吊ったのが風鈴の始まりだそうです。
このようないわれからも、風鈴はお寺の行事にふさわしいものだと考え、境内いっぱいに風鈴を吊り下げたのが「風鈴まつり」の始まりだそうです。
二千を超す風鈴が一斉に揺れると、やはり迫力がありますね。
また、茶房「おふさ」での、涼しげな風鈴の音色を聴きながらの夏限定「かき氷」、とても美味しかったですよ。
日本の夏を体感した一日でした!
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