奈良県橿原市城殿町(きどのちょう)には、国の特別史跡に指定された「本薬師寺跡」があり、現在は金堂跡と東西塔跡が土壇として残っています。
今年も、歴史的遺産の「本薬師寺跡」周辺の水田には、約14,000株のホテイアオイのすみれ色の花が一面に咲かせています。
早めに、飛鳥の地に戻りましたので、今回は丁度見頃な、すみれ色の花が見事な「本薬師寺跡」のホテイアオイを紹介したいと思います。
「本薬師寺跡」周囲にある1.4ヘクタールの水田には、美しい紫色の花が水田一面に広がります。株の植え付けには、地元「畝傍北(うねびきた)小学校」の2年生の生徒さんによって、見事なすみれ色の花の水田になりました。
この場所の案内板の近くには、大好きな作家「黒岩重吾」の筆になる、大伴旅人の次の万葉歌を刻んだ碑が置かれています。
「忘れ草 我が紐に付く 香久山の 古いし里を 忘れむがため」
ところで「本薬師寺跡」は、680年11月12日、鵜野皇后(後の持統天皇)が病に倒れました。夫である「天武天皇」は、皇后のために病気治癒を誓願し、薬師如来を本尊とする寺の建立を思い立ち、百人の僧を得度させました。これによって皇后の病気は平癒したといわれています。
すみれ色の花が見事な「本薬師寺跡」。飛鳥時代に思いをはせながらの、気持ちのいい散策でした!
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます