♬ 歌・唄・詩の日々

いい歌、いい歌手と出会いたい・・・
そんな気持ちを込めて綴る気ままな雑記帳です

市川由紀乃・能登絶唱

2007年07月17日 | 演歌・歌謡曲

★それでは本日は、先ほどNHK歌謡コンサートで唄われたばかりの、市川由紀乃さんの新曲「能登絶唱」を取り上げましょう。昨年10月に「海峡出船」で歌手活動を再開された彼女の、復帰第2弾というわけです。由紀乃さんのシングルでは、平成8年に「越後絶唱」がありますので絶唱つながりで、しかも日本海側を舞台にするという共通点があります。

★ところで「絶唱」ってたまに演歌のタイトルに出てくるのですが、辞書によると「力のこもった歌いぶりで歌うこと」とあります。イメージからすると「心の底から感情を振り絞って歌う」といった感じがあります。この「能登絶唱」でも世間に背を向けた恋の情念を、由紀乃さんは感情をこめて唄っています。彼女はこういうタイプの演歌が本当にうまいですね。感情を抑え気味にしつつ、しっかり聴く者に伝えることができるのは、本当の歌唱力があるということです。

★さて、この曲の季節についてですが、一番の歌詞に「あられ雪」があるので冬かと思えば、二番に「夏の旅」が出てきてあれっと思います。これは過去に二人で夏に能登を旅したことを回想しているんですね。そして三番で最後に「春も遅れる」とあって、早春だとわかります。
ちなみに二番の歌詞にある「キリコの祭り」とは、夏場に能登の各地で行われる切子灯籠を担ぐ伝統行事のことです。

由紀乃さんにはこの新曲でますます勢いをつけてほしいですね。
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