野田佳彦政権が、皇室典範改正を急ぐのは拙速、「女系天皇」「女性宮家創設」は政治的安定性を乱す

2012年04月12日 01時22分18秒 | 政治
◆政府は、「皇室制度に関する有識者ヒアリング」を進めており、その「第3回会合」が4月10日、首相官邸で開かれたという。
 皇位継承者は、以下の順で決まっている。
 第1位=徳仁親王(皇太子)殿下(浩宮)
 第2位=文仁親王殿下(秋篠宮礼宮)
 第3位=悠仁 親王殿下(秋篠宮)
 第4位=正仁親王殿下(常陸宮義宮)
 第5位=崇仁親王殿下(三笠宮澄宮)
 第6位=仁親王殿下 (三笠宮)
 第7位=宜仁親王殿下(桂宮)

 これだけ皇位継承者がおられるというのに、「女系天皇」「女性宮家創設」などを検討するというのは、甚だ失礼なことであり、拙速である。何も慌てて結論を急ぐことはない。
 女系天皇を唱える論者は、皇太子殿下に男子がおられないから、「愛子」様を「女系天皇」に祭り上げようと願っているのであろう。そうなると、秋篠宮殿下以下は、不要ということにもなりかねない。何のために「皇室典範」(法律)により皇太子のほかに皇位継承の順位を決めているのかが、わからなくなる。皇太子殿下の男子が生まれない事態に備えて、わざわざ宮家を設けているのだ。それは、皇太子殿下妃殿下にとって不幸なことでも、さびしいことでもない。徳川家は、大奥を設けて、なおかつ、御三家(尾張、紀伊、水戸)、第8代将軍・徳川吉宗公は、御三家に加えて、新御三家(一橋、清水、田安)まで新設して、備えていた。それでも、子宝に恵まれない将軍もいたのである。それを補ってきたのが、御三家、新御三家というシステムだった。
◆「皇位は男系の男子、これを継承する」という条文は、時流によって、簡単に改正すべきものではない。この条文の立法の趣旨は、ひとえに「政治的安定性」であり、これが、「最大の法益」であることを忘れてはならない。
 逆に言えば、これを安易にいじることによって、日本の政治を不安定にする危険があることをよくよく認識すべきである。断っておくが、日本には、「女帝」の時代が何度かあつたことは事実である。だからと言って、「女系天皇」を認めてよいことにはならない。また、男女共同参画時代であるからという理由で、「女性宮家創設」を認めようという論者もいるが、「政治的安定性」を乱すばかりか、「女性宮家」を増やしたところで、「男系の男子」を増産することにはならない。
◆となれば、大東亜戦争敗戦後、連合国軍最高司令部(GHQ)によつて、無理矢理、宮家を減らされた原点に立ち返って、現在の男子をもうけていない宮家が、「男系の男子」を輩出する可能性のあった旧宮家から、養子を迎える制度を検討するのが、自然である。ただし、遺伝子をよく調べたうえでのことである。この意味で、私は、日本大学の百地章教授の意見に賛成する。

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