亀井静香代表が国民新党を離党、稀代の「政界策士」の本領を政界再編で発揮、大暴れする!

2012年04月07日 00時22分45秒 | 政治
◆国民新党は4月6日、創立者の1人だった亀井静香代表が亀井亜紀子政調会長とともに離党したことから、党名は残るものの、6年8か月にして、事実上、その使命と役割を終えた。亀井静香代表が結党時から悲願としていた郵政民営化見直し法案が、今通常国会で成立する見通しとなっていることも、国民新党の存在意義を失わせる要因にもなっている。この点では、「郵政解散」まで断行して郵政民営化を推進した小泉純一郎元首相に対し、「江戸の仇を長崎で討った」感じである。亀井静香代表は、未練をバッサリ断ち切って、次なる政治闘争に踏み出すチャンスを得たとも言える。
 これに対して、野田佳彦連立政権内に残った自見庄三郎金融担当相はじめ、6人の国会議員(衆院3人、参院3人)は、いずれも選挙に弱く、次期総選挙では、「消費税増税賛成・消費税利権派」のレッテルを貼られて、「消費税増税反対派」との「真昼の決闘」に臨むことになり、3人全員が枕を並べて落選する可能性が高い。
◆国民新党は2005年8月、自民党の綿貫民輔元衆院議長(元自民党幹事長)、亀井静香元建設相ら「郵政事業懇談会」所属の国会議員が、当時の小泉純一郎首相が推進していた郵政民営化に反対して、党内抗争の結果、離党して結成した。民主党からも党の安全保障政策に不満を持っていた田村秀昭参院議員(防衛大学校第1期生、航空幕僚監部装備部長、保安管制気象団司令、航空自衛隊幹部学校長などを歴任、空将)が参加した。読売新聞政治部記者出身の政治評論家・中村慶一郎が顧問に就任。
 全国特定郵便郵局長会を支持基盤に郵政民営化法の見直し、外国人参政権反対、夫婦別姓反対など「本格保守」の政策・主張を掲げて活動してきた。2009年9月からは、民主党、社民党と3党による連立政権(後に社民党が離脱)を組んできた。
 だが、野田佳彦首相が2012年3月30日、「3党合意書」に反して、消費税増税法案を閣議決定したことに抗議して、連立政権離脱を通告、これに国民新党8人のうち、6人が、離脱に反対して、党内が分裂、結局、亀井静香代表が亀井亜紀子政調会長とともに離党したことから、国民新党は、自見庄三郎金融担当相が、新代表に就任した。だが、亀井静香代表の個人商店だった国民新党は、創業者追放という形で、その使命と役割を終えた。
◆朝日新聞デジタルは4月6日午後6時1分、「亀井静香氏が国民新党離党表明 亜紀子参院議員も」という見出しをつけて、以下のように配信している。
 「国民新党の亀井静香衆院議員は6日夕、党本部で記者会見し、離党を表明した。『混乱の状況に党を置いていることに大変な責任がある。このまま党におるべきではない』と説明した。亀井亜紀子参院議員も離党する。同党は連立維持派の6人で亀井静香氏の代表解任と自見庄三郎金融相の代表就任を決め、6日、総務相に代表変更を届け出ていた」
 これは、自見庄三郎郵政担当相ら6人が、国民新党に国から支給される政党助成(約4億4000万円)を亀井静香代表から「もぎ取る」という切実な目的があった。亀井静香代表は、自力でもかなりの政治資金を集めることができる。一説によると、自見庄三郎郵政担当相ら6人も知らない「約50億円」を保有しているという。行動を伴にした亀井亜紀子政調会長は、旧津和野藩主直系の亀井久興元参院議員(国民新党顧問、衆議院議員、国土庁長官、国民新党初代幹事長などを歴任)の長女である。元東北開発株式会社総裁で旧津和野藩主亀井家の第15代当主・亀井茲建の孫、また明治の元勲岩倉具視の来孫に当たる。この家柄の良さから、政治資金面での苦労はない。
 今後、亀井静香代表は、東京都の石原慎太郎知事が画策している「石原新党」設立にかかわるとか、小沢一郎元代表との連携を探るとか、稀代の「政界策士」の本領を発揮するなど、「政界再編キーマン」として活発に暗躍、つまり最後の大暴れをするものと見られている。
 亀井静香代表の行動は、「ドン亀」のくせに水中に潜るとさすがに早い。4月6日夜、石原慎太郎知事、たちあがれ日本の平沼赳夫代表と東京都港区西麻布のレストラン会食し、今後の政治活動について密談している。

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本日の「板垣英憲(いたがきえいけん)情報局」
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