江戸の狸・石原慎太郎、難波の狢・橋下徹、石原政権を樹立できるか「算多ければ勝ち、寡なければ負ける」

2012年04月05日 02時52分37秒 | 政治
◆夕刊フジは4月5日付け紙面「1面」で「橋下・石原きょう会談 連携不能のワケ 小沢、亀井のややこしい関係」「来週渡米で「石原新党」ブチ上げも」という見出して、デカデカと報じている。だが、この記事は、根本認識において、間違っている。それは、大阪市の橋下徹市長-東京の石原慎太郎知事ー民主党の小沢一郎元代表ー国民新党の亀井静香代表」という4人の関係だ。
 この4人の仲について、夕刊フジは、「新党結党、政界再編をめぐる相関図」のなかで、「石原慎太郎知事ー小沢一郎元代表」を、「天敵」と記述しているけれど、これは、大変な間違いである。私のこのブログで書いてきたように、「石原慎太郎知事ー小沢一郎元代表ー亀井静香代表」の3人は、UR都市再生機構が保有していた東京都心の土地売買をめぐり、ともに手を組んで大儲けするなど「利権」を共有してきた親友関係にある。これを目くらましするために、あえて「天敵」関係であるとカムフラージュしてきた。しかし、築地市場の移転問題について、東京都議会民主党が反対して膠着状態に陥っていたときも、石原慎太郎知事は、当時の民主党幹事長だった小沢一郎元代表に、裏から頼み、都議会民主党議員に「賛成」を促して、都議会議決を石原慎太郎知事有利に事を運ばせている。これで、何が「天敵」なのかと、言いたい。夕刊フジは、「反小沢」路線を変えられないが故に、誤報を垂れ流しているとしか言いようがない。
 それ以上に、橋下徹市長と小沢一郎元代表の「密約」について、あえて「ワザ」としか言えないように見えるほど、この真実を報道していないので、これは、実におかしい。
 小沢一郎元代表は3月、橋下徹市長が示した連携の条件をほとんど丸飲みして応じているというのが、真実だ。その後、小沢一郎元代表は、橋下徹市長を褒めちぎり続けている。「剛腕小沢」がである。
◆かつて、自民党は、「鵺(ぬえ)」と言われた。「鵺」とは、「平家物語」などに登場し、サルの顔、タヌキの胴体、トラの手足を持ち、尾はヘビ。文献によっては胴体については何も書かれなかったり、胴が虎で描かれることもある。また、「源平盛衰記」では背が虎で足がタヌキ、尾はキツネになっており、さらに頭がネコで胴はニワトリと書かれた資料も存在する。「ヒョーヒョー」という、鳥のトラツグミの声に似た大変に気味の悪い声で鳴いたとされている。要するに、「得たいの知れない人物」ということだ。
 これを実在の「石原慎太郎知事ー小沢一郎元代表ー亀井静香代表」に当てはめるなら、これら3人は、まだ「鵺」には、たどり着いてはいない。せいぜい「狸=狢(むじな)」止まりである。
 それでも、夕刊フジは、その「狸=狢」に化かされているとしか思えない。どちらかと言えば、先入観ないし思い込みで報道している。夕刊フジを化かし、たぶらかしているのは、石原慎太郎知事である。最も悪人にされているのが、小沢一郎元代表ということだ。
◆石原慎太郎知事の狸色に騙されてはならない。夕刊フジは、石原慎太郎知事が、「来週渡米で『石原新党』ブチ上げも」と期待を込めて書いているけれど、石原慎太郎知事の「化かしの術」は、そんな単純なものではない。昨年4月、あれほど立候補しないと言い続けていた東京都知事選挙に出たのが、この人の本性を表している。他人の幸不幸、どうでもよい。自分が確実に勝てればいいのである。基準は極めて単純明快だ。
 橋下徹市長と石原慎太郎知事が4月4日午後、大阪市内で会談したという。会談の内容は、定かではないけれど、はっきりしていることは、たった1つ。それは、「大阪維新の会」(維新政治塾)を信じていいのか。政権獲得できるのか。石原慎太郎政権を樹立できるのかということだ。孫子は言った「算多ければ勝ち、寡なければ負ける」と。さて、石原慎太郎知事は、どちらの確信を得たのか?

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東京電力福島第1原発に送り込まれた作業員のうち約800人が死亡、かつ、原子炉メルトダウンにより、地下深くで大変な事態が発生、野田佳彦政権が隠蔽疑惑あり

◆〔特別情縫①〕
 3月27日付のこのブログで福島第1原発で大事故処理に当たっている「勇敢なる戦士」とも言うべき白衣の作業員約500人がすでに死亡して、極秘裏に火葬され、無縁仏として闇から闇へと消されていると書いたが、4月4日現在、死者は800人に増えているという。これは、東電福島第1原発の内部事情に詳しい筋の情報である。

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