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ルール違反と恩知らず

2005-10-13 20:29:30 | Weblog
ルール違反と恩知らず、マクロビオティックではどちらが罪が重いでしょうか?ここ数年知的財産権とかいうものが物議をかもしましたよね。何億円の損害賠償という判決が出たりすると、考えてしまいます。インド人がゼロを発見して以来数学の発展は完全にインド人のおかげでしょうし、私達は改良版とはいえ未だにカエサルに暦の恩恵を受けている、、、、、知識や発見って完全に自分のオリジナルってあるのでしょうか?でもまあこれはそういうルールを、善悪や真理、正義というものとは全く別の次元できめただけの話なんだからと思います。法律というものは人間社会において、昨日は悪でも、今日は善になり、また明日は悪になるかもしれないものですよね。

でもたとえ法律がどう決めようが絶対に変わらないものってありますよね。道徳上のもの、例えば裏切りとか殺人とか、こういった道に外れた事柄は、いつの世でも許されないこととして認識されてきました。戦国時代だろうとどういう時代だろうと、罰せられるか否か、咎められるか否かに関わらず、悪いこととして認識されてきました。

恩知らずもそんな部類に入ると思います。マクロビオティックを知りえた喜びを思う時、食卓で頂きますと祈る時、いつも身震いする思いにかられます。久司先生のご恩、久司先生の先人たちのご恩、久司先生まで私を導いてくれた方々のご恩、直接具体的に教えてくださった方々のご恩、この人生を生きていることに関する父母の恩、主人の恩、子供達の恩、私に食べられる食事に対する恩、限りがありません。私達は本当に一人では一刹那たりとも存在し得ないのですねえ。繰り返し繰り返しこのありがたさと海山の恩を思うこのごろです。恩知らずにだけはなりたくありません。マクロビオティックの道を歩む者として、私の一番大切な心構えとして日々おそれて暮らしています。

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