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続・玄米ご飯が食べたい

2024-06-28 15:02:35 | 鍋物語・楽老膳

今回は結論としての感想です。明快至極の感想は、単純に『失敗』です。まあ使った玄米がその炊き方に合わなかったのか、いろいろ条件はあると思いますが、あまり美味しくはできませんでした・・・・・それでもお粥やおじやを作る下処理としては十分だろうと思いますので、寒くなるまで待とうかと思います。

 

ただ思いがけぬ発見に驚いています。すぐに感じた心安さ・・・・・白米や分搗き米の素直さというか軽さというか・・・・・心のこだわりが消えるような・・・・・現代社会の抑鬱状態の原因が、まさか、ここにあったのではないかと思えてしまいます。社会が電化して便利さと美味しさを追求して失われたものがあったのかもしれないと思います。もし不安や心配に悩んでおられるなら、この圧力をかけない電気炊飯器を試してみられるのもよいと思います。私は特に悩みなどはなかったのですが、それでも気分がとても楽に自由になりました。なんでだろうと考えて末の結論が、圧力をかけない遠赤効果の炭窯にあったのではないかと思います。分厚いくりぬいたような炭の内釜・・・・・暖かい手触りです。優しい社会の基盤は、穏やかな精神状態だろうかと思います。


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玄米ご飯が食べたい!

2024-05-12 11:15:55 | 鍋物語・楽老膳

壮年期を過ぎ老年期を迎え、とうとう後期高齢者の烙印を押される境遇になりました。楽老膳なるものを思いついて2年になりますか、我が家の食卓も簡単単純メニューになりました。その中で一番困ったのは、玄米ご飯です。最近のガスコンロはみな感熱式になって、圧力鍋を使いにくくなりました。土鍋も具合が悪い・・・・・炭や豆炭も熾せない・・・・・ガスコンロを別に用意しなければなりませんでした。段々億劫になってきましたが、玄米ご飯程腸を快適に保つものは考え付きません。もう10年になりますが、すい臓がん騒ぎを起こして手術を受けた時も、入院中どれだけ玄米粥が恋しかったことか・・・・・

 

そんな事情になって電気炊飯器も随分進歩しているので、玄米を炊くのによい炊飯器を探してみました。希望は老人向けに圧力をかけない炊飯器・・・・・そうしたら、あったんです!!!三菱電機の炊飯器は、圧力をかけずに玄米も炊いてくれる!!!!!その上に内釜が炭でできているらしい!!!!!我が家は、以前からご紹介している自然食品和みさんのおかげで、電気に関して電磁波カットをしているので電気炊飯器で玄米を炊こうという気になったのですが、炭素の遠赤外線も電磁波中和に役に立つだろう・・・・・何とか美味しい玄米が食べたい!!!

 

そういうわけで、三菱電機の丸っこい炊飯器を買いました。美味しい玄米ご飯が炊けるかどうか、これから試行錯誤しなければなりません。思ったより柔らかく炊けましたが、これから様々な条件を試してみたいと思っています。同時に白米についても予想外の体験をしています。白米ご飯はこれまでの電気炊飯器メーカーの努力の賜物か、美味しく炊けているとは思います。だけど、

それよりもなお驚きの感覚を味わいました。気楽になったんです。心楽しいというか、安心というか・・・・・

このことはとても大事なことではないかと思います。心病める人が増えたのも、もしかするとあまりにも電気というものに頼りすぎている便利社会の現象ではと思いつきました。人間の肉体と精神に対する高周波の影響についてもっと研究がなされるべきではないかと思います。手遅れにならないうちに、竈は無理だとしても、この三菱電機の電気炊飯器に対する態度を評価したいと思います。


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おろし大根の残りメニュー

2021-11-09 21:27:52 | 鍋物語・楽老膳

鍋物の残りのおろし大根・・・・・翌朝鰹節をかけたりして使っていましたが、今日は変わったメニューを発明しました。大根が夏大根の辛みを捨てて、冬大根の甘みを増しています。それでついついたくさん下ろしてしまい、たくさん残ってしまいました。どうしようかな・・・・・と思っているうちに閃いたのが、おろし大根の卵とじ風。

おろし大根の水切りをします。こし汁としぼり汁はとっておきます。絞ったおろし大根をフライパンで軽く乾煎りします。そこに多めの油(私は生ゴマ油を使っています。匂いのないゴマ油です。)を入れて軽く炒め、溶き卵(大根の2倍くらい)を加えて形にならないオムレツのような卵とじを作ります。大根汁に和風の味付けをして(即席の粉末出しと薄口醤油)加えて煮立てふんわり水気を飛ばして出来上がり。

思いがけない絶妙な味でした。大根おろしが残ったらお試しください。消化の良い卵料理ですし、いろいろなものを加えて工夫できると思います。


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糠漬け容器

2021-07-19 13:00:00 | 鍋物語・楽老膳

糠漬けは食べたいが・・・・・悩みの尽きない糠漬け容器!!!今のお台所事情では、桶やカメは無理、琺瑯容器は冷蔵庫の中で冷たくなりすぎ・・・・・あれこれ試行錯誤しているうちに、便利な糠漬け容器を見つけました。この写真はジップトップ(お馴染みのジップロックと間違えて旭化成のお客様室に要望のメールを出したら、親切に対応して下さいました。)のシリコン容器です。残念ながらちょっと小さい!!!・・・・・ですが、老夫婦の楽老膳なら何とか・・・・・というところです。きうりを一本半分にして、あと少しキャベツをちょっと漬けるとかニンジンを漬けるとか、おナスを半分くらいなら漬けられます。ですがちょっと大きいとジップが解けてしまうので、大きなクリップで挟んでいます。二つ買いました。漬ける度に取り換えるんです。するとかき混ぜる必要がありません。容器はいつも清潔です、つまり臭いません。

                    

そして、水が出てきたら最後の写真のように表面にキッチンペーパーを載せてひっくり返して置いておけばよいのです。漬けながら・・・・・です。なんと便利な!!!!!願わくば高さがあと5センチ欲しい、それだけです。現代生活の糠漬けの問題が見事に解決しました。

それから、もう一つ。これは便利というおすすめです。習字用の筆置き、単純な陶器製の安いものですが、お菜箸置きにもってこいです。おすすめです。


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初夏の味

2021-05-29 10:59:20 | 鍋物語・楽老膳

今年は初夏だというのに、梅雨だとか・・・・・・心が晴れませんが、初夏の味を見つけました。『オクラ』。冴え冴えとした緑が、ひと時心の憂さを吹き飛ばしてくれます。

 

  

                     

以前にもお話したように思いますが、オクラの種のぎちぎち感だけは・・・・・と、産毛のはえた生で食べられるようなオクラ以外は、縦割りにして種を取り除き、それから塩ゆでにして刻んで、削り節をかけ、お醤油で味をつけ・・・・・納豆のオクラ版です。初夏から夏の間の味です。緑が映えるように、白い洋食器を使ってみました。視覚で受け取る情報の『ヨロコビ』が、世界に蔓延するウィルス騒動の憂さ晴らしになりますように!!!!!   


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菌ちゃんそばがきのから揚げ

2021-04-08 12:34:41 | 鍋物語・楽老膳

これは美味です!簡単な、ただの素揚げです。お・い・し・い・!・!・!!!

夫は、美味しそうに見えない、と言っています。

 


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楽楽老膳

2021-03-17 12:47:23 | 鍋物語・楽老膳

そばがき、そのまんま

自分一人の時・・・・・献立もいらず思いつき次第の、楽老膳の楽々膳!ともいうべきメニューを楽しみました。そばがきと春キャベツのぬた。これはすっきりしました。修験者の食事にもなっていますから、相当の理由があると思います。役(えんの)行者によって、日本中の荒れ地に伝えられたとか・・・・・

まあそれはそれとして、思いついて先日の『菌ちゃんげんきっこ』を混ぜて搔いてみました。 これがなんとも乙な味でした。本当においしい!!!この『菌ちゃんげんきっこ』はふりかけなので、野菜のほかに、いりこ、あご、昆布、シイタケの粉末も入っています。これだと、唐揚げの素材にもなると思います。我ながら良い思い付きだと思いました。なにより簡単にできますし・・・・・おすすめです。

 

追記3/28:白木のお菜箸を詰めて、そばがき箸を作りました。力を入れてかき混ぜるのに、ものすごく便利です。


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楽老膳再び

2021-03-07 11:42:31 | 鍋物語・楽老膳

ちょうど去年の今頃、『楽老膳』を思い立ちました。それは自分たちの食生活に大きな変化の必要性を感じたからです。年を取ったからに違いないと思うのですが、食事量少なくなって、いわゆるメインディッシュなるものを普通量で作ると、それだけで満腹になってしまうようになりました。これでいいのだろうか???・・・・・という感じになってしまい、年に相応しい献立が必要だろうと思います。それが、昨年は心あわただしい一年になってしまい、その一年のむなしさを取り戻そうかと思いまして、また『楽老膳』に取り組むことにしたというわけです。

今年付け加える項目は、『食器も食事のうち』。そういうわけで、『楽老膳』開始にあたって食器選びをしました。すべてを端折って修行僧の応量器のような単純なものを取り入れようかとも思いましたが、自分の食器棚を眺めているうちに、もともと大事にしてきた四季と朝夕の4種類の区分が一番合っているように思いました。大別すると、夏の朝と夜・冬の朝と夜・・・・・朝はさわやかに夜はゆったりと。夏は涼しく冬は暖かく・・・・・衣服や住まいのしつらいと同じです。若い時と同じですが、サイズを小さくすることにしました。それで息を吹き返したのが、冒頭に載せた写真の器・・・・・実家の納戸に眠っていた円菓子碗です。円菓子碗は煮物碗ですが、和え物碗にすることにしました。この小ぶりの器を生かした『和え物碗メニュー』を楽老膳のシリーズにすることにします。

 

というわけで、【春はぬた!!!】ぬたの特集です。春のぬたは、大好きな白みその『ぬた』。白みそにリンゴ酢とバルサミコ酢を加えて、『イキな塩』で調整します。この平戸の『トキ(0950-23-2566・販売店は自然食品和み)』製のお塩は必須です。夫は私が料理上手だと言いますが、それはこの塩のおかげです。これさえあれば、だれでも料理名人になります。大根を短冊切りにしてこのお塩を振っただけでも、それだけで美味しいのです!!!それに、下した生姜を加えます。

去年の記事では、春キャベツのぬたでした。このぬたは、キャベツはもちろん季節のわかめ、意外なジャガイモにもなんにでもぴったりと合います。私は、白ご飯にのせて食べたり、ちらし風混ぜご飯の味付けにしたりします。冒頭の写真は、『春ねぎのぬた』です。次は胡麻和え。芹や春菊などには、黒ゴマがさっぱりとしています。ねっとりとした甘味が欲しい時は、白ゴマ。私はお砂糖は一切なし!!!で、ほんの少しの薄口醤油のうまみでお終いです。お醤油類は、小豆島の丸島醤油製です。

 

青菜のメニューは、ぬたに胡麻和え、おひたし・・・・・、それに加えるべきものは、海藻類の煮物・根菜類の煮物・豆類の煮物。

 

                  

最後に、平戸の早春の幸、 打ち牡蛎の酢の物にヒラメ・・・・・春はお魚がおいしい季節です。


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おくら!!!

2020-10-22 10:57:56 | 鍋物語・楽老膳

             

瑞々しいオクラ!!!このずんぐりむっくりした柔らかそうな『オクラ』は、我が家から5分くらいの海岸にある『平戸瀬戸市場』から買ってくるものです。オクラにも色々あるようですが、これは本当に美味しいと思います。楽老膳を楽しむつもりが、今年の夏は本当に野菜の出来が悪くて、何もかもイマイチ・・・・・?????そんな中でこの『オクラ』と『さやいんげん』だけが、頼みの綱でした。

我が家の『刻みおくら』では初期の小さな生でも食べられる和毛が愛らしいオクラ以外、半分に割って種を取り除いてから塩ゆでします。それから刻んで鰹節をかけお醤油で食べます。種ごと茹でて刻むと、あの何とも言えない『ニチニチギチギチ』した感触が味を損ねてしまいます。煮物やてんぷらにする時は種ごと使いますが、このオクラはそれにもぴったりです。西の涯の市場ですが、近くをお通りになる時は、どうぞのぞいてみてください。


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楽老膳事始め

2020-03-01 23:17:55 | 鍋物語・楽老膳

 

以前ご紹介したお粥鍋です。私の『楽老膳』のとりかかりは、玄米がゆです。夫婦二人の朝ご飯は、玄米がゆとお味噌汁、それに梅干しとゴマ塩と焼き海苔・・・・・このお粥用土鍋の優れた点は溝があって噴きこぼれを処理できること。素晴らしい工夫だと思います。

3月になって、段々お粥が熱すぎると感じる日も出てきました。雑炊にしようか・・・・・朝ごはんのメニューから外れそうです。

2月の楽老膳の主役は、『芹』でした・・・・・芹の胡麻和えが恒例メニューです。 白ゴマと黒ゴマを半々にしました。それから嬉しいのが、つわぶきの油揚げとの炊き合わせ。夫の叔父がいつも山野から採ってきてくれた『つわぶき』・・・・・今では海岸の瀬戸市場で買ってきます。これが美味しくて、飽きることがありません。

 

3月になって『春キャベツ』・・・・・『春キャベツ』の美しい黄緑は本当に魅力的です。私は茹でて『ぬた』で食べるのが大好きです。その『ぬた』は、白みそにりんご酢と、バルサミコ酢を少し、それにおろししょうがを、かなりたっぷり加えます。それに隠し味の『イキな塩』・・・・・これが、抜群に美味しい春の『ぬた』になります。ヤリイカを茹でて加えました。母の好物だった『結びねぎ』・・・・・・春のぬたは、この『生姜ぬた』にすることが多い・・・・・木の芽のぬたはお客様向きですが、生姜のぬたは飽きることのない普段のぬたです。青じそを加えたりもします。

この生姜ぬたは、固めの木綿豆腐に火を通して水気をきり、ぬたで食べるのも美味しいと思います。ワカメを和えるのも美味しいです!!!!

 

 

外も春めいて可愛い水仙の花盛り・・・・・   これからが楽しみです。


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私のお鍋の物語

2019-01-23 20:23:30 | 鍋物語・楽老膳

私はお鍋が大好き?????・・・・・でした。お料理が好きだった・・・・・というより、どんなお料理をどんなお鍋で作るかということを考えるのが好きだった・・・・・というのが近いと思います。これは4人の子供(後には柿本の両親を加えた8人家族)を抱えた大家族用の海賊料理(と、私が呼んでいた大皿盛のお料理)のためのお鍋の数々・・・・・一番手前のは当直の看護婦さんを加えたお雑煮用にあご出しを取る特大のお鍋・・・・・全部マクロビオティックの教室用になりました。

家族が減るごとにお鍋のサイズは小さくなり、今では夫婦二人用・・・・・大きなお鍋はどれもこれも昔の思い出になりました。若い時は力もあったので重たい鉄のお鍋もありました。久慈鉄の分厚い天ぷら鍋は圧巻でした。今ではあまり重いものは敬遠してしまい眠らせています。誰ももらってはくれません。自宅を建てる時も、設計士さんからあきれられたお鍋の数・・・・・子供が独立していくたびに分けてやったり・・・・・息子の嫁にやったり・・・・・だいぶなくなりましたが、それでも多い・・・・・。いつでしたか、娘から言われました。『うちにはおそうめんを茹でるためだけのお鍋がある、と言ったらあきれられた!』って。自己弁護するわけではありませんが、『お料理には適切なお鍋がある」というのが持論です。

 

そんなお鍋のことを記事にする気になったのは、今朝玄米ご飯を炊いてお鍋を洗おうとしたとき・・・・・すぐに移して水を張らないとご飯がこびりついてしまいます。こびりついているご飯粒がいとおしいというか、大切というか・・・・・ひとつ残らずかすりとって・・・・・とおしゃもじを動かしながら、圧力鍋との付き合いを、ふと、思いました。一番初めは両手の圧力鍋だったなあ~~~。初めは音に驚いたなあ~~~。あれこれ次から次へと思い出しました。そしてどれもこれも、お鍋にまつわる思い出がある!!!!!お料理によって必ず取り出すお鍋がある!!!!!そうでした!そうでした!主婦としての私は『鍋集め』が趣味でした!!!!!私のお鍋は、私の歴史・・・・・私の物語・・・・・。

そういうわけで、お鍋についての思い出話を記事にすることにしました。今回は、圧力鍋。私の初めての圧力鍋は、もうここにはありません。結婚間もないころ、40年以上も前、セブの圧力鍋を買いました。それは何のためだったか・・・・・玄米を炊くためではありません。まだマクロビオティックに出会っていませんでした。娘が2歳か3歳か・・・・そんなころだったと思います。豆味噌を作ろう!!!!!と、思いついたんです。それで池袋の西武デパートで、セブの圧力鍋(それも大きめの)と、大きなすり鉢とすりこぎ、大きなバット、それと大きな常滑焼の芸術的な味噌甕(今では傘立てになっていますが)を買いました。持っては帰れませんでしたから、配達してもらいました。そしてどこからだったか忘れましたが、北海道の鶴丸という大豆と、麹を買いました。甲州街道を渡ったところにあったタバコ屋のおばさんから、その当時出始めた『赤穂の塩』を買いました。準備万端整えて、大豆を一晩水につけて・・・・・夕食の下拵えも早めに済ませて・・・・・いざ!味噌づくり!!!!!。

お豆を煮るのが大変でした。大きめのお鍋と言っても、数回に分けなければ炊けませんでした。大豆は皮が詰まって危ないこともわかりました。途中で火を止めなければならないこともありました。おもりを取った途端、蒸気が吹き上げて、お台所を汚してしまって大わらわ・・・・・試行錯誤の圧力鍋でした。どうにか大豆を煮るまではうまくいきましたが、今度は少しづつ炊きあがるたびに熱い大豆をすり鉢ですり潰しました・・・・・が、かなり気長な忍耐力のいる大仕事でした。そして麹と香りも高い大豆を混ぜ合わせたのですが、そこで一大事件が起こりました。今でもぞっとしますが、温かい麹と大豆の香りに、住んでいたビル中の(?)『ゴキブリ』がぞろぞろ集まって来たんです!!!!!私も小さな娘もゴキブリに這い上がられました!!!!!大騒ぎ・・・・・大ハプニング!!!!!ゴキブリを追うのにひと騒ぎして、何とか無事に豆味噌の仕込みは終わりました。それから一年後、豆味噌はそれは高級品(?)に仕上がりました。最初のかき回しのたびに、甕の縁など日本酒でアルコール消毒したのが良かったのか、一切カビは生えませんでした。お汁の濾し滓もおいしく食べたくらいです。

 

その後セブの圧力鍋は小さいのも揃えてずっと使いました。大豆で便利と危険と体験したので、使い勝手を会得したのだと思います。それからマクロビオティックを始めて玄米ご飯を炊くようになると、セブよりもフィスラーよりもその他の外国産のものよりも、国産のワンダーランドの圧力鍋が玄米ご飯にはちょうど良い圧力加減だったのか、美味しく感じました。それからずっと使っています。錘(おもり)の形もいろいろ変わりました。今の帽子のような錘はかわいらしいと思います。

 

昔の人は圧力鍋もなく玄米を炊きました。どうやって炊いたのでしょうか?????現代の私達のように我儘ではなかったのでしょうね。歯も顎も強かった!!!!!羽釜で炊いたか、土鍋で炊いたか・・・・・二度炊きをしたのかもしれません。ちょっと硬い玄米ご飯は、今でも、雑炊にします。土鍋のマスタークックというのがあって、病人には最適の優しい玄米ご飯が炊ける厚みが1センチ以上あるようなお鍋です。それも大小と深型浅型、持っています。圧が少し足りないと感じた時は、砥石を重しに乗せたこともあります。それよりもなお、父の黒入り玄米スープを毎日マスタークックで作りました。懐かしい思い出です。最近は夫も以前よりも積極的に玄米を食べるので、これからも圧力鍋との付き合いは続きそうです。

 

 

1/24追記:玄米ご飯生活に必須(?)のアイテム鍋を忘れていました。通常玄米ご飯を炊くときには、三合は炊きますよね。私達夫婦二人の三回分です。江戸時代のようにお櫃に入れて冷えたご飯を食べるべきかもしれませんが、やはり温かいご飯がいい・・・・・そこで登場するのが、写真の小ぶりの二段式スチーマー    これはいつも登場する自然食品和みで買ったものです。自然食品ではおなじみの『加藤農園の蒸しパン』を蒸かすのによいとのことで・・・・・下から蒸気が来るのと違って鍋の縁周りからくるのでベチャベチャになりにくい・・・・・それでも、少しでも水っぽさを避けたいパンなどには竹のすのこを敷いています。そしてこのお鍋は玄米を温めなおすのに『持って来い』なんです。下鍋はひとつに上鍋を二つ、毎日毎日重宝しています。


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