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マクロビオティックインスピレーション・随想古事記・日本語と歴史・バベルの塔・日々雑感

朝のお味噌汁

2015-08-29 19:53:56 | 母から娘へ

お出汁は、昆布と煮干し。お味噌は、立科麦みそ。・・・・・・・マクロビオティックの末に行き着いた朝の味の結論です。これが一番おいしいと、私は思います。

昆布と煮干しは朝ほんの短時間でお出汁を引きます。酸化防止剤を使っていない上質の小さ目の煮干しを10匹(?)ばかり、頭とはらわたを取って水洗い。昆布は細く切ったものを数枚。煮干しで生臭くならないよう、ほんの数分煮出し濾して使います。朝の味噌は麦みそ・・・・・・それも商品名で『立科麦みそ』・・・・・・朝のすっきりした味という点で、これに勝る組み合わせを、今のところ、私は知りません。

 

マクロビオティックを基本に据えてから、あまり煮干しを使わないようになりました。キノコやおナスなどのお汁には鰹節のお出汁を使いはしましたが、基本は精進だし・・・・・でやってきました。ですが、このところ朝のお出汁は日本人の懐かしい『昆布と煮干し』になりました。昆布と煮干しの軽いお出汁ほどお味噌に合うものはないような気さえしています。これは、年を取ったのでしょうか?????


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風が涼しくなりました。

2015-08-20 11:51:02 | 教室情報

この夏は本当に暑い日が続きました。東海地方って暑いんですねえええええ!!!!!でも、よくしたもので、北風が吹くようになりました。それでエアコンを使わなくても何とかなる日が増えてきて・・・・・季節の巡りを感じさせる風です。ついこの前まで、「お湯を出しているの?」というほど温かかった水道のお水・・・・・・それもかなり長い時間・・・・・それが朝起きだしたとき冷たく(とまではいきませんが)感じるようになり、気持ちよく顔を洗えるようになりました。夜冷えるようになったということですよね。過ごしやすい季節を迎えようとしている!!!!!と思うだけで、何となく嬉しくなります。

 

今年は病み上がりだし(?????)、とあれこれ食べるのを控えていたものがありました。そのうちどうしてもおナスの糠漬けが食べたくなってしまいました。それで、昨年の膵炎騒動で冷凍保存していた『糠床』・・・・・平戸の教室で松見先生が作られたデモ用です・・・・・それを解凍しました。それを新しい糠床と半々に合わせて復活させました。とてもうまくいきまして、美味しいナスの糠漬けを楽しんでいます。今ではお漬物用の倉があるではなし・・・・・皆さん冷蔵庫で糠漬けをするんですよね。素晴らしい方法を発見しました???。以前『糠漬け名人』とかいう円筒形の糠漬け容器について記事にしましたが、あれは冷蔵庫に入らない(もちろん、これは冷蔵庫に入れなくてもよいやり方なんですけれど)形だし、寸法が今一ということもあって使っていません。新しい方法で毎日丁度よい状態を保って、おナスをつけています。いつかこの『和子式糠漬け(と言えるほど大仰なものではありませんが)』をご紹介したいと思っています。

 

膵炎騒動からそろそろ一年、私はすっかり元気になりました。いろいろご心配をおかけしました。ですが、教室については、しばらく休止を続けたいと思います。それぞれがお一人で思い到るところまで思い続けていく時間を大切にしていただきたいと思います。

 

 

 


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NHKの番組・ミクロの世界

2015-08-14 14:29:05 | 日本語・古事記・歴史・日本人

昨日でしたか、おとといでしたか、お札についていた菌で感染症?とかの外国のニュースが報道されていました。子供の頃お金に触った手は洗わなくてはいけないと言われたものです。それを思い出しました。神経質になりすぎるのもどうかと思いますが、もう一つ思い出すのが映画≪ローマの休日≫のアン王女がジェラートのコーンをちょっとかじって投げ捨てるシーン・・・・・コーンを食べないのは『不潔だから』ですよね。だけどあれは、あの後鳩がつつくんですよね(多分)・・・・・日本では紙でくるんだアイス屋さんのコーンは『食べてよい』とか・・・・・とも。

 

ところで先日放送されたNHKの『ミクロの世界』という番組をご覧になりましたか。マクロビオティックが長年言ってきたことですが、科学の最先端はそれを解明しつつあります。ここでいう『それ』とは、人間の体が細菌とのコングロマリットだということです。まあ虫として認識されてきた寄生虫から、細菌というべきかウィルスというべきかの微生物、ミトコンドリアのような欠落機能を他の生命体と共役して生きているという生命体まで、要するに互いに『まみれて生きている』という生命の実体が明らかになりつつあります。

番組の内容はかなり衝撃的でした。世界には免疫疾患を治療するために寄生虫をわざわざ自分の体内に取り入れた細菌学者が出てきました。回虫でしたか(?)寄生虫を皮膚につけると、その寄生虫は血管をとおって大腸に行き着くのだそうです。そしてそこで寄生虫の生命活動を営む・・・・・そうすると排泄物というか副産物というか、そういうものが大腸内で利用される・・・・・こうした連鎖によって細菌学者が健康を取り戻すといったような筋書でした。つまり、私達現代人が『消毒・滅菌』という『清潔病』によって自分の生命を脅かしている、という事態に直面しているということでした。

 

これは現代人が設定した目標の修正をしなければならないということですよね。善玉だけが生き残って悪玉を殺してしまえば、人類は健康でいられる!!!!!・・・・・?????現代はプラスチックにまで滅菌処理がしてある時代です。これが先進社会の病根になっているというんです。一方でまだ人類の過剰生産や片寄った流通によって劣悪な、いわゆる病害菌が繁殖しすぎている地域もある・・・・・・それで消毒をして救済をしようとなるのですが、それが人間の浅知恵で本当は適切に分布させなければならないんですね。適切であれば、必要に応じて発現するんです。不要な時は増殖せずにおとなしく身を隠し、片づけなければならないものがある間だけ出現する・・・・・そんな善玉菌が仕切っている通常の社会と悪玉菌が必要なごみ処理場を併せ持っていなければならないんです。

生命体の大きさにかかわらず善玉人(菌)と悪玉人(菌)とが・・・・・善玉は人の見ているところで善を行い、悪玉は悪を行う。だけど裏ではその善行が悪業となり、悪行が善根となる・・・・・これは仕方がないことなんです。毎日善人の私達が行っていることなんです。快適な生活をして美味しい食事をたくさん食べ、汚いゴミや排せつ物をたくさん出す・・・・・!!!!!良い(?)ことをして、悪いことをしています。良い食事には乳酸菌や酵母などの善玉菌を、汚物には悪玉腐敗菌などの分解菌を・・・・・これは役目が違っているのだから、仕方ありませんよね。腐れたものは腐敗菌が分解する以外にないのですから。アニメ映画にありましたよね。『風の谷のナウシカ』・・・・・腐海が浄化するんですよね。凶暴ながすべてを食べつくして、新しい世界を作るんですよね。ナウシカは虫の上に乗って戻って来るんですから。

あの映画を見て感動した人はたくさんいたと思います。だけど自分を反省して行いを変えた人が何人いたでしょうか?????みんな感動(良いこと)をして、ほとんどの人が行いを変えなかった(悪いことをした)んだと思います。だから私達の社会はさらに不健康になっているのだと思います。私達は善人でありながら、悪人なんです。

 

今回のNHKの番組は、科学が私達に善悪を飛び越える提案をしている、ということだろうと思います。人体が『コングロマリット』・・・・・つまり善玉悪玉混合して住んでいる場所・多数の生命体の生息地だと言っているんです。私は私でない善と悪を抱えて生きている・・・・・そしてその住み分け度は、その場次第なんです。その場に腐敗があれば腐敗菌が増殖し、酵母の生きる醸造場があれば酵母が増える・・・・・マクロビオティックですね!!!!!そしてこれからが大切なんですけれど、どちらも人体の健康と生きることに不可欠だと言っているんです。凶暴な虫(悪玉菌)が新しいナウシカ(命)を生み出すんですよね、病害虫の働きが健全な生命活動に必要なんです。消毒しすぎてはいけないと言っています。

そして科学はもう一つの大きな命題を提示しています。それでは『私』という意識が何なのか?????、という問題です。

           個人と思って生きてきたのにコングロマリットだったなんて!!!!!

 

ここに、長年『私とは何か?』と記事にし続けてきた私にとって、絶好のチャンスが恵まれたと思います。日本語そのものが示している『』・・・・・人体というか生命体というか『その場』、日本語ではそういうものの一つ一つを『』と言うんです。・・・・・『ワタシ』。独立しているように見える『まとまり』を『ワタシ』と呼んできました。ですから『私』とは多くの生物の複合意識なんです。日本人の『私』は本当は個人を意味していないんです。多くの生物の気持ちがこんがらがっている複合生命体・コングロマリット・・・・・・コングロマリットという英語も『こんがらがっているもの』だと、何となく音声上わかるような気がしますよね。(・・・・・これも、『バベルの塔』のテーマにつながる問題です。)そしてこれは大きくも小さくも生命体を抽象する言葉なんです。大きくは『宇宙』を・・・・・「地球」を・・・・・「組織」を・・・・・人を・・・・・動物や虫や植物を・・・・・小さくは微生物やウィルスを・・・・・生命として認識されていない石や砂を・・・・・・分子や原子をも。私達は変わらなければいけないと思います。『生命』と言っているものに対する認識を大きく変えなければならないと思います。確かに地球上には種々雑多の生き物がいて、山も川も海もあり、我が物顔の人間もいて・・・・・それが一つの地球で、一人一人の人体もそれのミニチュアなんですね。

 

私達日本人には、『お蔭さま』や『もったいない』『ありがとう』という言葉があります。これはそうした生命の機序についての認識があったから生まれた言葉だと思います。日本語はそうした認識を呼び覚ます『音』で組み立てられています。これは世界中にもあって、『観音』経、『真言』、讃美歌などになっていると思いますが、そうした特殊な、それにかかわっている間の一時的なものではなく、私達日本人には本当にありがたいことですが、『日本語』そのものになって深く認識に刷り込まれ日常生活になっているので、無宗教だと言われる日本人の日常生活は非常に哲学的だとさえ思います。日本語というものを考えれば考えるほど、生命の真実に近づくことが出来るように思います。日本人が無宗教的でいられた理由もここにあると思いますし、他の宗教と共存することも、あるいは改宗することも、外国人からするとかなり自由な訳もここにあると思います。あのイスラム教の人達との問題も日本語の解明(カタカムナ)が何とかできるのではと希望をもっています。日本人は仏教と言いながら、年末にはお掃除をして年神様をお迎えし、子供たちはチャペルで結婚式を挙げる・・・・・そうした子供たちもまた親の弔いを仏教で行う・・・・・・おおらかな国です。これは世界の救いです。

コメント (2)
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東海地方のチリメンジャコ

2015-08-08 09:33:36 | 自然食品和みさん

ご縁があって東海地方に住むことになって三年がたとうとしています。東海地方という名前も都の東方の海・・・・・というからには、東の国とはここら辺がもともとなのでしょうね。

この地方には独特の産物が多いのですが、こちらに来て感心したことの一つ・・・・・・それは、チリメンジャコの種類が多いこと!!!チリメンジャコですからもともと小さいのですが、それでもかなり大小がある!!!。そして、生、釜揚げ、かちり・・・・・と、処理法もいろいろある!!!。品質も見た目から受ける感じから自分で選り分けられるんです。

 

チリメンジャコには思い出があります。35年も前のこと、私は三人目の子ども(長男)を未熟児ぎりぎりで生みました。赤ちゃん特有の白い細い腕が枯れ木のように茶色く見えました。母親が『自分を責める』という感情を初めて体験しました。何事も自分のせいだと・・・・・小児科のお医者さんから大事な我が子の生涯は、『ひ弱で病気がちだ』と言われました。でもまあ、それで奮起したんです。『何~~~い、藪医者め!!!、今に見ていろ!!!』って。そうして長男は無事乳歯が生える時期になりました。でも出てきた乳歯を見て、またも自分を責める事態になりました。大事な乳歯が薄茶色の弱そうな歯だったからです。それからまた、奮起せざるを得ません・・・・・今度は丈夫な永久歯を・・・・・これが目標になりました。離乳食のメニュー・・・・・チリメンジャコとキャベツのお味噌汁・・・・・これが定番になったというわけです。

平戸人はほとんどチリメンジャコなんか食べないんです?????というより、頭には大きなお魚しかない?????まあトビウオは水面から飛び跳ねますから・・・・・。それが母心のなせる業と転勤族の父のおかげで私はかなりの根無し草?????、チリメンジャコに抵抗がありませんでした。長男は、お蔭でまあ並の強さの永久歯をもったと思います。

 

それで今日書きたいのは、昨日のチリメンジャコのおいしかったこと、です。『かちり』・・・・・当地方にきて初めて知った名前『かちり』・・・・・チリメンジャコをちょっと干したものです。東海地方以外では、これがチリメンジャコでは???とも思います。この味が濃くちょっと歯ごたえのあるのがお気に入りです。昨日見つけたのが小さな『かちり』。それでさっそく例の『イキな塩水洗い』で、臭みを取ります。・・・・・それから紙などで水気をよく取って平らなバットに広げちょっと冷蔵庫で乾燥気味にします。青紫蘇を刻み、白ごまを炒ってあらずりにします。

                  これを混ぜてご飯にのせるだけ!!!!!

 

これは本当においしくて、簡単で・・・・・・最初から混ぜご飯にしてもおいしいと思いますし、それをおむすびにしてもいいのではないかと思います。チリメンジャコと青紫蘇・・・・・良い取り合わせだと思います。良かったら、お試しください。白ご飯にも、もちろん、玄米ご飯にも会います。

コメント (5)
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