私が初めてイタリアングレーハウンドという犬種の存在を知ったのは・・・約16年前です。 その頃は、JKCへの登録数も100頭台で少なくて、イタグレを欲しくてもブリーダーさんも限られていて、なかなか手に入らない時代でした。 その頃にIGのブリーダーをしていた方で、今でも続けている方はほとんどいません。 高齢でお辞めになった方もいますが、一つのことを長く続けていくことは、大変なことです。
当時は、札幌のショップでイタグレが売られている という情報を聞くと、イタグレ見たさに⇒車を飛ばして見に行っていました。東京のブリーダーさんの所へも伺いました。その当時・・イタグレであれば、どんな犬でも興味がありました。私もまだまだ素人だったので、イタグレのことをよく分かっていませんでした。アメリカ製のイタリアングレーハウンドのカレンダーを毎年買って飾っていました。
札幌のブリーダーさんで、こだわっていらっしゃる方とめぐり会い、そこの男の子・AM・CH直子やノルウェーからの輸入犬の息子と交配させていただきました。その方は、アメリカタイプとヨーロッパタイプの2匹の男の子を持っていました。何度も交配させていただくうちに、そこの男の子の性格も、よ~く分かるようになりました。1匹は落ちつきがなくて、耳も興奮すると立っていました。もう一匹は極度の人見知りで、私が立ち会うと⇒ビビって交配をやめるのです。そして、身体もスタンダードよりもかなり大きかったです。その男の子たちには、かなりの交配料を払いましたが・・・内心は、もっとスタンダードに近い⇒良い男の子はいないものか? と嫌な気分でした。
そうしてイタグレのことを勉強するうちに、私は、自分の理想とする、好きなタイプを見つけました。そして~ヨーロッパのブリーダーさんと連絡を取るようになって一年後に、ロナルドを迎えました。ロナ君は、それまでに巡り会ったことのないIGでした。4・4lkgとコンパクトながら、骨が太くてしっかりとした身体つきをしていました。筋肉質でした。それまでにうちで生まれていたミユリやバービィの身体とは違っていました。ミュウやバービィはキレイなラインをしていますが、骨が細かったです。お産もあまり得意ではありませんでしたので、彼女たちからの繁殖はすぐにやめました。
お産に向いていない子の目あすは、いくつかあります。排卵が活発ではないので、宿る子犬の数が少ないこと。陣痛がなかなか来ずに、いきみが弱くて、よい陣痛がくるまでに時間がかかってしまい、母子ともに疲れてしまいます。iいわゆる難産になります。それでもイタグレは母性本能が強いので,子育ては上手です。その後・・ロナルドのDNAを受け継いだ娘達が3匹イノセントにいます。その娘たちは骨格がしっかりしていて立派です。お産も安産で、安心して見ていられます。ロナの歩き方はゴムまりのようにはずんで 軽やかです。前足がよく上がっていました。彼の子孫は走るのが速くコーシングが得意で、たくさんのコーシングCHを完成しています。 ↓
コーシング ⇒ スタートの瞬間です。壮観ですね。ロナ君の子孫です。
イタリアングレーハウンドの走る姿は美しいです。1番の子。ロナの後ろ足とソックリです。可愛いです
IGのことを勉強し、知れば知るほど・・・好きなタイプにこだわるようになりました。好きなタイプ以外は目に入りません。同じイタリアングレーハウンドという犬種でも色々なタイプがあります。色々なカラーもあります。私のことをブルーが好きな人。と思っている方がいらっしゃるようですが、そうではありません。私は濃い色が好きです。レッドやシールの色も好きです。
イタリアングレーハウンドのカレンダーは、10年前ほどから購入していません。欲しくはなくなりました。来年のカレンダーを持っている方も多いでしょう。札幌駅地下街に、動物の輸入雑貨店があります。そこでIGのカレンダーが売られていました。冒頭に2匹の・・・お太りになったIGちゃんの写真が載っていました。私は・・・えええっ!驚きました。 私の持っているイメージとは違う と感じました。
人間にも、人によって好みが違いますね。痩せてモデルのような女性を好む人があれば、ふくよかで女らしい女性を好む人など、たで食う虫も好き好き という言葉があるように、人によって好みが違うから、人間関係も成り立っているのですよね。IGにも色々な好みがあるでしょう。私が好きなのは、このようなイタリアングレーハウンドです ↓
う~ん・ステキです。
イタリアングレーハウンドのことを書いてある本は、多分ほとんど持っています。私はイタグレの繁殖を始めたころ、中央図書館へ行って、繁殖&遺伝の本を沢山読みあさりました。会員になれば一回4冊借りることができます。私と子供達3人が会員なので、毎回10さつずつ借りていました。下の図は愛犬の友から拝借しました。 この月イタリアングレーハウンドの特集で、スタンダードのことなどを書いてあります。
軽く書きます。(1)BHは、体高と言います。雄・雌ともに、32~38cmがスタンダード。理想です。(2)体長、前胸から~座骨突起までの長さです。体長と同じ長さ、もしくは、いくぶん短いのが理想です。これを、スクエア・正四角形と言います。(3)胸深 キ甲から~下胸まで。体高の42%+-が理想。(6)尾根・低いのが理想。(7)尾の長さ・尾端は飛脚と並ぶのが良い。(8)頭長・鼻先~後頭の突起までの長軸の長さ。体高の40%が理想です。(13)C季助骨~骨盤の間。短いことが望まれます。体重は雄も雌も3kg~5kgが理想です。
どうでしょうか?少しは参考になったでしょうか。スタンダードに近いということは、おのずとイタグレらしいキレイな歩様に近づくということでもあります。せっかくイタリアングレーハウンドという犬種をえらばれるのでしたら、スタンダードに近い子犬を繁殖しているブリーダーさんから購入されたほうが、そのあとの愛犬との生活も楽しくなると思います。こだわっているブリーダーさんが、ショーに出しているのは、ただ単にチャンピオンにしたいからだけではありません。複数のジャッジから認められてカードをいただくということは、その犬が、その犬種のスタンダードに近い良い犬だと評価されることなのです。良い犬と評価されたチャンピオンから創られた子犬は、大きくスタンダードから外れることはないでしょう。
もちろん、健康で性格のよい犬であることは一番大切です。 立ち耳になった子のことを気にしていらっしゃる飼い主様もいらっしゃると思います。立ち耳は個性じゃないです 欠点ですよ。それも重大な。。。キレイなローズイヤーをしてこそ、美しいイタリアングレーハウンドだと思います。でも立ち耳になってしまったのは、その犬のせいでもないし~飼い主様のせいでもありません。飼い主様の側には、なんの落ち度もありません。それは、立ち耳の両親、もしくは先祖の犬から繁殖をしているブリーダーさんの責任です。イタグレを好きになったみなさん~イタグレは、走る姿も、静止している姿も優美で美しい犬種です。このエレガントな犬のスタンダードも、たまには見直してくださると嬉しいです。
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知識もない私は犬の耳はこんなものなのかと思って、後に病院で発覚しましたが、同じお里で同じショップの子も同じ外耳炎、同じアレルギー。
うちの子は内疾患、その子はてんかん、
別の子もてんかんと、問題がある遺伝子をそのままブリーディングし続けてるようです。
色々問題があるので逆にうちに来てくれて良かったけど場合によっては治療もしてもらえなかったり手放される可能性もあるのでやっぱりきちんとした繁殖をするべきだなーって思います。
ブリーダーの方にしたら「立ち耳」は欠点なのだと思います。
完璧なスタンダードを目指してるの人なら尚更。
「立ち耳になってしまったのは、その犬のせいでもないし~飼い主様のせいでもありません。立ち耳の両親、もしくは先祖の犬から繁殖をしているブリーダーさんの責任です」
かもしれない。
現状ら立ち耳の子を買ってる方多いと思います。
運命的な出会いで家族として迎えいれ、
愛してやまない家族の特徴を「欠点」だなんて…。
たとえブリーダーのせいだ!と言われても「欠点」と言う言葉は受け入れ難い気持ちのいい言葉じゃないですね。
あなた、「人間にも、人によって好みが違いますね。」って書いてるのに…
私は、P・CでH・Pを立ち上げる前に、ショップに卸しているブリーダーさん達とのお付き合いがありました。ですから彼らの現状もよく知っています。みなさん、
生活が苦しいです。
彼らにも家族があり、生活していく為に一生懸命に生きているので、一概に否定はできません。
彼らがいないと、店頭販売のショップもなくなってしまいます。
ショップが子犬を買い取ったあとは、その子に関しての責任はショップが背負うことになっているので、ブリーダーに(病気などの)連絡が行くことはありません。
譲ったあとに、飼い主様とお付き合いするのが苦手で、ショップに売るブリーダーもいます。
せっかく巡り会って、楽しみにして迎え入れた子に色々と問題が出てくるのは、悲しいことですよね。
多分、母犬が身体を休める間もなく、産まされ続けているのかもしれません。そのような場合、子犬に疾患が出てきます。
mihoさんちのわんちゃんは外耳炎だったのですね。
ショップに長くいたのでしたら、そのショップで治療するのが普通なんですけれど・・・。それもされていなかったとは・・ひどい・・・腹が立ちますね。
でもそのわんちゃんは、mihoさんのところにきて幸せですね。
きちんと治療をしてもらって、可愛がってもらって良かったです(*^_^*)
問題のあるわんちゃんは、きちんと治療してくださるところへ迎えられるそうですよ。
それもご縁だったのですね。
きっといつか、鶴の恩返しのような~わんの恩返しがありますよ。
運命的な出会いをされて、ご家族として迎え入れて愛してやまない大切なわんちゃん。
あなたとわんちゃんの幸せそうな様子がうかびます。
あなたは、とても立派な飼い主様だと思います。
立ち耳を欠点と表したのは、私の言葉ではありません。
JKCのスタンダードに、耳の形についてを細かく説明してあり、それ以外は欠点であると記されています。
ショーに出している人達の間では誰もが周知のことであり、審査を受けたジャッジによっては失格になることもあります。
しかしながら、ショーに出していないパピーミルさんの所では、同犬種の男の子と女の子という組み合わせだけで、立ち耳のわんちゃんでも繁殖しているのも事実です。スタンダードとは関係なくウイペットのような大きな母犬から、毎回産ませている所もあります。大きい子は子犬の数も多いので儲けになります。
お友達の愛犬家同士で話し合って、お互いのわんちゃんの子供が欲しいね~と納得して繁殖するのであれば、我が子の子供が欲しいわけですから、スタンダードにこだわることはありません。一生に一度の大イベントでしょう。大きな経験と喜びを得るでしょう。
しかし私は、市に登録し、子犬を譲ってお金をいただいているプロですよ。。
お金をいただくということは、プロ意識を持って、その犬種の良いところを伸ばし、責任のある繁殖をしなければいけません。個人で譲っているので、お客様とのお付き合いは延々と続きます。
イタグレ専門のブリーダーは少ないです。
そのイタグレ専門の私が、スタンダードにこだわらないで、他の誰(どこのブリーダー)がスタンダードを重視し、IGの犬質向上に努めてくださるでしょうか。
人によって好みは違いますので、それぞれに好きなタイプのイタグレちゃんがあるでしょう。
でも、スタンダードは決まっています。変わるとしても大きな変化はないでしょう。
私も10数年前に国内で購入したIGが・・耳が立ってしまい、身体も大きくて、スタンダードから大きく外れていたことがありました。
でも・・一旦うちにきたら、可愛い私の子です。性格が良い子で、すごく可愛い男の子でした。
当然、繁殖はしませんでしたが、最後まで大切に可愛がりましたよ。うちにきた子は、自分と縁があり、つながっていたからなんです。
あなた・イタグレ飼い主さんは、自分と運命的な出会いをした子を大切にしていらっしゃる。
自分の子が一番可愛い!それが一番大切なこと。その気持ちは素晴らしいと思います。
行っている方々で話合うべきで、こういう一般の方が見れるようなとこで話すべきではないですね、これから飼おうと思っている方がこの記事を読んでお店で立ち耳のイタグレの仔犬に出会った時まず買わないでしょう・・・そして売れ残った仔犬は・・・・ 処分されていくのですよ・・・
ブリーダーブリーディング販売等の関係者達で市場に立ち耳のイタグレが出回らないよう話あってほしいですね
関係者が一般の人達に問いかけるような事があっては
いけないと思います。
もう一度よく考えてブログにUPしてください。
私も、こよなくイタリアングレーハウンドを愛しています。
あなたのご忠告を、真摯に受け止めたいと思います。
ありがとうございました。
いろいろ調べている内に、ブリーディングの本来の意味を知り、とても素人には手が出せるものではないと気付きました。
ママさんがおっしゃっているように、欠点はその犬のせいでもなければ飼い主のせいでもなく、知りながらor調べもせず安易に繁殖した人の責任だと私も思います。
この記事では耳についての事だけど、もし欠点が健康や命に関わるものだったら…
犬を愛する、その犬種を愛するからこそ、より健康で素晴らしい犬を後に残して行きたい。それが真のブリーダーだと思っています。
ご理解のあるコメントを、ありがとうございます。
美星ママさんのように、ブリーディングについて勉強された方がいらっしゃるのは嬉しいことです。
ブリーディングの本来の目的は、その犬種の本来の姿であるスタンダードを守り、犬質の向上の為に(お金・時間・情熱をかけ)努力をおしまないことだと考えています。
私など、まだまだ未熟で勉強中の身ですが・・・今までの約20年近い間、あらゆる生物学の本を読みあさり、諸先輩方から教えていただき、犬学の勉強会があれば(講習料高いです)出席し、知識と実務の両方を積みながら、ここまでやってきました。
耳のことについては見た目の問題だけで、健康や命については何も問題はないと思います。
繁殖される方には ↓
●友人や身内の間で、我が愛犬の子供が欲しくて生ませる人。
●子犬を売ったお金で自分たちの生活をしているブリーダー。
●自分の惚れた犬種の向上・スタンダードを守るために、後世に良い犬を残したいと考えるブリーダー。
この3種類があると思います。
どの方々も、それぞれに頑張っていらっしゃるので、否定はできません。
これから犬を迎える方がどのように考えるかでしょう。
犬が健康で性格が良いことも重要なことです。
飼い主様が満足していらっしゃれば、それが一番幸せなことだと思います。
美星ママさん、ありがとうございます。
勉強だって難しいだろうし誰でもが出来ることじゃないと思います。
私なんかは毛色遺伝学…今 愛犬の友で毛色遺伝学が連載されてますよね、あれを昔ネットと本を読んでそれだけで終わりました(^_^;)
最初は??だったけど、少しずつ解ってきたら凄く面白かったです。
耳は健康には関わらないけど、あの素晴らしい姿に惚れているからにはローズイヤーを守ってほしい(全てのブリさん)。ブリさん視点から見たら欠点は無くして行きたい、慎重にしてても産まれてしまった欠点を持つ子は個性と受け止め大切にする。
疾患や欠点の出ないであろう掛け合わせを調べ予想し、その遺伝子を繋げていく。
こういう事ですよね…?違ってたらすみません(T_T)
平民が偉そうなこと書いてすみません(>_<)
うちのめっちゃんもたまにウサギさんになってます(^_^;)
お褒めの言葉をいただいたのは嬉しいけれど、私なんてまだまだ未熟で、これからも常に勉強しなくてはならない身です。
ペットショップさんとお付き合いしていた頃は~ふ~ん・こんなものなのか?と落胆したこともありましたが・・・
ショーの世界を知ってからは、この道数十年の素晴らしい先生・大先輩の方々と出会い~目からウロコの経験をさせていただきました。
あそして~改めてIGへの愛着がわき、良い子を創りたい!という気持ちが強くなりました。
愛犬の友には、専門的な記事も載っているので、よ~く読んで勉強させていただいています。これから先のことも考えながら繁殖しています。
ローズイヤーは、IGの魅力的な姿なので、私はずっと守っていきたいです。もしうちの子が、完全な立ち耳になってしまったら、お金はお返しする!くらいの気持ちでやっています。
だからといって・・欠点を悪いとは思っていません。
せっかく巡り会った子に疾患や欠点があったとしても、その子が自分と縁があった子なのですから、大切に可愛がることが、お互いに幸せなのです。犬にも愛情は伝わります。
美星さんのおっしゃることは間違っていないですよ。
偉そうでもないです。ありがとうございました。