ロッキングチェアに揺られて

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2017.8.28 新たな気づきと弱点克服へ~ハタフローヨガ・インテンシヴコース2日目

2017-08-28 21:22:12 | ヨガ
 あっという間に4週間が過ぎ、ハタフローヨガ・インテンシヴコース2日目を迎えた。
 この間、真っ白なマイ教科書をなるべく埋めようと日々の気づきを書き留めるように努めたが、なかなか思うに任せず、が実情であった。
 投与後の体調不良時には毎日練習を続けられるわけでもなく、夏休み期間ということで息子の帰省や旅行等も重なり、トホホの空白の日も数知れず。

 前回、初日は午後休暇を頂いて駆け付けた。それでも昼食を摂る時間もなくドタバタの滑り込みだった。それに懲りて今日は一日夏休みを頂いた。朝のうちに先回りして出来る家事を済ませ、教科書を眺めながら昼食時間も摂れるようにゆとりを持って家を出た。

 開始30分ほど前にスタジオに到着すると、M先生が笑顔でお出迎え。体調を気遣ってくださる。治療後でようやく復活したものの、本格的に身体を動かすのは6日ぶりになるので、マイペースで行きます、とご報告。

 ぼつぼつとマットが埋まっている。定刻にはすっかり一杯になった。2日目も21名全員出席である。
 M先生から出された、このひと月自分の観察をしてくるという課題について、どんな気づきがあったのか、シェアするように、とのご指示。スタジオ一杯に11枚ずつ敷き詰められたマットの前列と後列で、真向かいに座った方とペアになって、自分にとってこれぞという1つのネタに絞って掘り下げて話をし、お互いを理解しあうように努めるというワークだ。

 今日ご一緒したのはHさん。既にインストラクターをされている方で、私が通っているスタジオにもワークショップで何度かお見えになっているのを掲示等で見ていた。実際にクラスを受けたことはないのだが、とてもチャーミングな方だ。
 (前回のクラスで受講生から発せられた言葉)「空っぽだけれど満たされている」という状態について、私が気づいたことをお話する。
Hさんは2つの気づきがあったとのことだったが、残念ながら一つだけ伺ったところで時間切れ。

 後は、M先生含め11組が相手から聞いた気づきについて全員にお披露目していく。様々な気づきから、今日のテーマやキーワードが次々とあぶり出されていく。
 Hさんが私の気づきをお披露目してくださった時、自分自身では意識していなかったこと-自分を認め、今の身体の状態で出来るヨガに気づき、それが出来ているからこそ、“空っぽだけれど満たされている”というのは実は空っぽなどではなく、ぴったりとうまく収まっている状態、だからこそ幸せで満ち溢れている状態なのではないか、という気づきがあったのでは-を感じてくださったようで、びっくりした。

 一巡したところで、身体を動かしながら相手と自分の境をなくしていく呼吸法や瞑想を実践する。同じペアでのワークだ。
 実際に呼吸を合わせ相手の胸元一か所を見つめながら手を重ね合っていると、次第に皮膚の表面が溶け合っていくような不思議な感覚になる。指導者として受講生をアジャストする時には、自分の身体に触れるような感じで行うと相手に嫌な感じを与えないという。

 “触れる”という行為のエネルギー交換を鑑みるに、自分のコンディションが悪い時に相手に触れると(良くない感じを与えるかもしれない)いうことの責任重大さを感じる。自分の身体を客観的に見る感じでクラスを指導すると、色々な気づきがあるのでとても為になるとのこと。なるほど、と思う。

 続いて前回練習した太陽礼拝のポーズをペアで観察しあう。M先生のリードのもと、ひとつひとつ丁寧に身体を動かしていく。緊張するけれど、とても心地よい時間だ。M先生が私たちの周りを回りながら一言二言アドバイスをしてくださり、その通りにしてみると、不思議なくらいポーズが楽になる。そしてHさんから温かいコメントを頂く。なるほどな、と納得するところが沢山。自分の弱点、苦手な点もやっぱりな、と痛感する。

 交代してHさんの太陽礼拝を拝見する。現役のインストラクターでおられるし、基本の立ち姿勢からして本当に美しい。プランクのポーズがちょっときつそうだな、と思うけれど、残念ながらどこをどう直してあげると快適になるのか、わからない。そこをM先生がフォローしてくださる。肩の位置、手の向き等、ちょっとしたところでポーズがぐっと快適になるのが素晴らしい。

 M先生から講評がある。ポーズを直された時、すぐに直せる人は全体像の把握が出来ている人だとのこと。一か所を直すだけだとその都度その都度きりがない。どこをどう直すか、どう対応することかでトータルなバランスがOKになるか、という感覚を覚えることが大切なのだ。こうした様々な感覚を身体に染み込ませることが出来るのがクラス最後に行うシャヴァーサナのポーズ。深くこのポーズに入ることで身体では修正作業が行われていくという。その醍醐味に是非触れてほしいとのコメントに深く頷く。ただ気持ちいい~と寝落ちしている場合ではないのだ。

 そして今回の課題。太陽礼拝における自分の苦手なポーズが分かったところで、では太陽礼拝をより良く行うためにはその前に何を練習したらよいのか、自分で良いと思うポーズを実験してみて、採用なのか不採用なのかをまとめてくること。今日のように口頭で発表するのではなく、レポートにして提出するということになった。これは大変。毎日試行錯誤しながら練習を続けていかなければならない。太陽礼拝はどうも苦手で…などと言っている場合ではなくなった。

 まとめとして、前回のいくつかの課題についてM先生からコメントがあり、これからの進め方について大きな指針を頂く。
 自分でもうこれが完璧(これが私のポーズ)だと思ったら何も広がらない。ただ奢り高ぶるだけ。無論、私のレベルでそんなおこがましいことは到底思わないけれど、まあ、このぐらいでいいか(手を打とう)と思うことは多々ある。何かをやり切った時に自信を持つのは大切なことだが、ヨガの学びは決して終わらない。ステージの次元が挙がっていくだけである、という言葉は、瞑想が常に今の段階を突破しながらより繊細なゾーンに入っていくことに繋がる。
 
 というわけであっという間に3時間が経過した。
ご挨拶した帰り際に「〇〇さんはお好きかもしれないので、加島祥造さんが訳された老子の道(タオ)を読んでみるといいかもしれませんね」というアドバイスも頂き、早速手に取ってみることにした。
 
 帰路は私が普段通っているスタジオで何度もお見掛けしたことのあるIさんとご一緒した。車内であれやこれやとずっと喋り続け、気づけば最寄り駅。今日でもう3分の1一が終わってしまいましたね、来月が待ち遠しいけれどそれが終われば半分終わってしまうのですね、寂しいですね、大切にしたいですね、等と言い合う。

 明日からの1か月、マイペースで良いから自分なりに苦手なポーズ、弱点から目を背けずに過ごしていきたいと思う。
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