ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2013.6.9 生きているだけで癒せるものなら・・・心穏やかでありたい

2013-06-09 20:07:09 | 日記
 4月から療養病棟に移動した義母のこと。
 先月夫と2人で見舞ってから早くも3週間が経ったが、特に変わったことはなく容態は安定しているようだ。義妹夫婦が見舞いに行ってもいつも眠っているので長居も出来ず、早々に引き揚げてくるという。
 そうした状況で年単位、最長では5年の間を過ごしている方もいる、ということを訊くにつけ、つい自分のことに引き寄せて考え込んでしまう。その話をある方に話したところ、「そういう状況でも家族の方は誰も『点滴を止めてください。』と言うことはないのですか?」と問われた。
 返事に窮した。もちろんその点滴は命綱だから、点滴を止めるということは即ち早晩亡くなってもらってよいということを意味するわけだ。食べる楽しみもなく、歩くことはおろか座ることも立つことも喋ることも出来ず、おむつをして3時間おきに寝返りを打たせてもらって褥瘡が出来るのを避け、終日何もわからずにただひたすらベッドで眠っているだけの生活は、人間の尊厳としてどうしたものか。今の私には想像することも辛い。
 それでも家族としては、自分が「もう点滴を止めてください」ということは、家族の一員だった人の命を絶つという重すぎる判断を自分がすることだから、そう簡単に出来ることではないと夫は言う。

 夫に「もし私がそういう状況になったら絶対にそんな点滴は止めてね。」と言ったところ、「もしそうなっても毎日(病院に)会いに行くよ。手や足をさすっていろいろ話しかける。そうして自分が癒されてくるんだから。」と言う。
 生きているだけで相手を癒すことなど出来るのだろうか。そんなふうに言ってもらえるとは、有難いことだけれど、やはり辛すぎる。
 だから、とにもかくにもそういう状況になるべくならないように、夫にそんなことを言わせないように、細く長くしぶとく治療を続けながら頑張って生きていくしかないのだ、と改めて思う。

 昨日はフル回転の一日だったので、早寝をしたところ夜中に目が覚めてしまい、2時間半も目がパッチリしてしまった。さすがに起き出すには憚られ、明け方また二度寝を決め込んで、すっかり寝坊をした。
 遅い朝食を摂り、掃除を済ませ午後からはインナービューティヨガに参加。先週初めて参加したところ、とても気持ち良く汗がかけたので、今回はこのクラスを狙って参加した。
 “外からも内からも「いつまでも女性らしく」をテーマとし、女性ホルモンの分泌調整をメインにポーズを構成した新プログラムが登場!「アンチエイジングヨガ」の良さを残しつつ、50万人以上の女性にレッスンを提供してきたノウハウを活かし、日本の女性に効果が出やすいよう考えつくされた自信のプログラム。流れるように動きのあるポーズで心地良くリラックスするとともに、日常に戻った時にもより女性らしい所作ができるよう、姿勢改善を目指し、ゆったりとした呼吸と瞑想で、ストレスのたまりがちな現代女性の心を解放。”という触れ込みのとおり、終わった後、不思議と心がとても安定して満たされている。
 細々とだけれどヨガを続けていることで、以前よりイライラしなくなり、気持ちが穏やかになりやすくなったように思う。8月以降、もし薬が変わってもお休みすることなく続けていきたいなと思っている。

 明日からは早いもので6月も中盤だ。来週は、都心出張やら会議やらで、またあっという間に過ぎそうだ。有難いことである。
コメント (2)
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