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お父さんのマリポタ日記。
マリノスのこと、ポタリングのこと。最近忘れっぽくなってきたので、書いておかないと・・・
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※小川哲(1986年千葉県生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程退学。2015年「ユートロニカのこちら側」でハヤカワSFコンテスト大賞を受賞しデビュー。17年「ゲームの王国」で第38回日本SF大賞、第31回山本周五郎賞を受賞。22年「地図と拳」で第168回直木賞受賞



●エンゲルスもびっくり

 非常に質の高いSFを中心とした、これぞ小川哲という6篇の作品集。すべてが面白かった。いや、面白過ぎる。

 「魔術師」…片道切符のタイムマシンで人生を賭け、時空を超えた大魔術に挑む。こういう発想もあったか。

 「ひとすじの光」…死ぬ前に周到に相続手続きを終えた父。なのに、なんで駄馬をそのまま残したのか。血統でさぐる感動のファミリーヒストリー。

 「時の扉」…未来は変えられないが、過去は変えられる。よく理解できなかったが、最後に意表を突かれた。

 「ムジカ・ムンダーナ」…音楽が貨幣の島。一番高価な音楽はこれまでに一度も演奏されたことがない。いや、そんなバカな…。構成が素晴らしい。

 「最後の不良」…「流行」が消え、「虚無」が流行する近未来に特攻服と改造単車で殴り込む。なんとなく筒井康隆チックな世界。

 「嘘と正典」…表題作。未来から過去への通信で歴史を変え、共産主義をなかったことにしようとするCIA工作員。これ最高。エンゲルスもびっくりしてるだろうね。

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