お父さんのマリポタ日記。
マリノスのこと、ポタリングのこと。最近忘れっぽくなってきたので、書いておかないと・・・
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 5月19日から4泊5日で八戸、仙台と遠征の旅♪ 2日目はいよいよ日本三大絶景ブルベと主催のランドヌール札幌が胸を張る、F大谷さんプロデュースの「BRM520十和田クラシック200」を走る。

 八戸駅を出発し、南部町〜三戸〜田子町(たっこまち)から峠を2つ越え、ブナが一斉に芽吹く新緑と神秘の湖・十和田湖へ。湖畔をしばらく走った後は雪解けの奥入瀬渓流に沿って北上し、八甲田山の傘松峠(標高1040メートル)を目指す。残雪の回廊のピークを過ぎた後は酸ヶ湯(すかゆ)温泉の先で右に折れ、八甲田山雪中行軍遭難事件の田代平を抜け六戸、五戸と走って八戸駅付近にゴールするという200キロのコースだ。

2023BRM520十和田クラシック200

2023BRM520十和田クラシック200

201.6 km, +2890 m. Bike ride in 八戸市, 青森県

 


 驚いたのはキューシートの項目。たった「22」しかない。過去に200キロは何度も走っているが、ここまで少ないのは初めて。区間距離は28.9キロが最長で次が21.2キロ。10キロ以上がそれを含めて9個所。さらに項目にはなっているが直進が5個所。ミスコースもしようがないし、へタすりゃ覚えちゃいそうだ。


十和田クラシックのキューシート


 たぶん田舎道を気持ち良く走れることは間違いないだろう。だが、困ったことにコンビニがない。34キロ地点が最後のコンビニで、これを過ぎると次はゴール近くの173キロ地点。補給に関しては持って行けばいいし、道中に食堂もある。水分もボトルをダブルにすればしのげそうだが、問題はトイレ。年のせいか近いのよ(T_T)。困ったなと思いながら道中を調べてみると、意外に公衆トイレがあることに気がついた。助かった。キューシートに食堂の位置とともにトイレ情報も追加した。

 さて準備は万端。あとは天気。前日に八戸に到着したときは雨だったが、天気予報によると夜中には上がり、当日に雨マークはなく曇りがズラリ。よしよしと安心して眠りについた。

 ところが、当日午前4時に目覚めると、雨がまだ降ってるじゃないのさ。話が違うやんけ。「やんでね」という祈りも通じず、ホテルをスタートする午前5時ごろになっても降り続けている。遠征じゃなければDNSなんだけどね。ここまで来たんだ。しゃーない。走るか。雨用のモンベル一式(ジャケット、パンツ、シューズカバー、防水オーバーグローブ)を身につけ、小雨の中を集合場所の八戸駅東口へ向けて走り出した。

 実はこのモンベル一式のなかでレインシューズカバーがずり落ちてきてクランクにこすれて困った。次回からはバンドでもつけて固定しよう。

 スタート受付では雨の定峰以来、11年ぶりにchicorynさんと嬉しい再会。変わらぬ笑顔に元気百倍やで♪

 前日の土砂降りの中、試走したスタッフの方らの話によると「傘松峠は寒い」。と、今ここで言われてもねぇ。とりあえずウインドブレーカーは2枚持ってきたけど足りるのか。下半身はこれ以上ないし我慢できるのか。丁寧にキューシートにはDNF時のショートカットコースも書かれており、傘松峠手前で離脱する手もあるようで「体調を考えて」など言われると、ビビるなぁ(^_^;。この時期の青森の標高1000メートルはそんなに厳しいものなのか。八甲田山と言えば死の彷徨なのか。なにしろ東北を走るのは初めてなので不安だらけだ。


スタート前の八戸駅東口


 まあ、いろいろ考えても仕方ないのでとにかくスタートしましょう。この日の参加者は20人(DNSはたった4人)。この天候でも走る気満々なのでみんな精鋭に決まってる。なので後方からゆっくりと走り出しましょうね。雨は降り続いているが、本降りではなく小雨。このおかげでSPDシューズが最後まで水浸しにならず、大いに助かった。なにせ靴はこれだけなんでね。


午前6時ごろスタート


 能登半島も信号なかったけど、ここもないなぁ。いいねぇ。これが青森か。いいねぇ。雨じゃなきゃもっといいんだけどねぇ。

 34キロ地点の最後のコンビニは混んでるかなと思ったので、手前の24キロ地点の「道の駅さんのへ」でトイレ休憩。「11ぴきのねこのまち」が意味不明だったが、作者の馬場のぼるさんが三戸出身で、その偉業を称え「11ぴきのねこ」によるまち作りに取り組んでいるそうだ。町内に11体の石像があり、道の駅にあるのはNO.6の「たいやきねこ」だった。ということを帰宅後に知った(^_^;


三戸は「11ぴきのねこのまち」



道の駅さんのへの「たいやきねこ」


 関所の茶屋と看板のあった店の先ぐらいから周囲が里山の雰囲気となり、道は緩やかに上り始めた。車もほとんどおらず気持ちのいい道が続く。どうやらこの道は「鹿角(かづの)街道」というらしく、この後も石碑が何度か現れた。雨じゃなかったらもっともっと最高なんだけどなぁ。ところで鹿角ってどこ?


十和田湖まで33キロ



ここは鹿角街道


 しばらくすると勾配がきつくなってきた。ここから秋田との県境まで約6キロの上りとなる。その途中でバイパスができるという嬉しいお知らせの看板が目に飛び込んできた。確か「険しい峠道からトンネルへ」などと書かれていたと思う。いつできるのかは見落としたが、ぜひ早急に作っていただきたい。でも、ブルベのコースは変わらないだろうけどね。

 名もない峠(たぶん)のピークを過ぎると秋田県鹿角市。あ、鹿角ってここだったんだ。八戸からは約60キロと意外と近い。もちろん青森と同様、秋田も人生で初めて足を踏み入れた。そして、トンネルを抜けると雨は上がっていた。よっしゃ!


秋田県鹿角市へ



振り返ると青森県田子町


 12キロほど下ると再び上りが始まる。十和田湖手前の発荷峠へ向けて約5キロのヒルクライムだ。雨はもう上がっているはずなのだが、道に覆い被さるように生い茂った木々から水滴が次々と落ちてきて雨が降っているのと変わらない状況が続いた。勾配もきつく、連続しての峠越えはさすがにきつい。


緑に囲まれた坂道を進む


 74.7キロ地点のPC1の発荷峠には午前10時10分にたどり着いた。この時点で貯金は50分。まずまずかな。ただ、ここでレインウエアを脱いだり、F大谷さんプロデュースという「殿さまあんぱん」(写真なし)をいただいたりして結構長居をしてしまったようだ。


発荷峠。少し先にトイレと駐車場



レインウエアを脱ぐとアオバジャージー


 もうひとつ。鹿角街道、そして2つの峠越えのここまでのコースはこれだけでも結構満足できるものだった。おまけに雨も上がった。なんとなくほっとひと息して安心ムードになったのもここに腰を落ち着けた要因となった。有人チェックでchicorynさんもいたしね。

 でもね、本番はこれからなんだよね。(後編へ続く)

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