お父さんのマリポタ日記。
マリノスのこと、ポタリングのこと。最近忘れっぽくなってきたので、書いておかないと・・・
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05年10月29日 国立
横浜1ー0東京V 1万9377 人
バックスタンド中央前段で観戦

 横浜が6試合ぶりの勝利を挙げた。久保がナビスコ杯大宮戦以来の先発に復帰したマリノスは序盤から攻勢に出た。しかし決定機を決められず、これまでのイヤな試合の流れと同様になりかけた。しかし後半37分、右サイドからのドゥトラのFKを、中沢がわずかに方向を変えてゴール。この貴重な1点を守りきって勝ち点3を挙げた。マリノスは10位に浮上し、残留争いからようやく1歩抜け出した。


ゴール裏の声援にこたえる中沢
 ニコリともしないでインタビューに答えていた中沢の顔が、バックスタンドに向かうときに急に満面の笑みに変わった。おどけたようなランニングでピッチを横切る。先にインタビューを受けていた達也をせかすように手招きし、広告看板の間をすり抜けてトラックまでやってきた。試合終了とともに強くなった雨にもかかわらず、スタンドにはまだ大勢のサポーターが残っている。バックスタンド前で声援に応えた後、ゴール裏ではお立ち台に上がり、サポーターと一緒にホームでは7月13日の千葉戦以来の勝利の雄叫びを上げた。

 試合開始前。ピッチに整列した中沢の左腕にキャプテンマークは巻かれていなかった。新潟戦に敗れた後、岡田監督に「流れを変えたい」と直訴。松田にキャプテンを任せ、自分は選手として試合に集中した。

 相馬、戸田、平本を出場停止で欠く東京Vとの国立での戦い。02年7月21日に、両チームはここ国立で対戦している。そのときはレジーナへ移籍する俊輔の国内最終戦となり、5万人の大観衆がスタンドを埋めた。それから3年。日産、読売時代からのライバルチームだが、残留を争うという客観的に見ると少し寂しい直接対決となり、雨模様も重なって観衆は2万人弱にとどまった。

 序盤から攻勢に出たのはマリノスだった。「前へ」の意識が強い。岡田監督が遠征メンバーを絞りきれず、18選手を国立に連れてきた。迷いに迷って決めたスタメンだけあって、ピッチに立っている11人のコンディションはいい。ボールを簡単にはたき、攻撃はスムーズに繋がっていく。特にトップ下に入った山瀬が効いていた。運動量も多く、積極的にボールに絡んでいた。

 前半の決定機は3度あった。相手クリアミスから奥、続けて久保の右足のシュートはDFにはじかれる。右CKからの中沢のヘッドはクロスバーを直撃。フリーとなった上野のシュートは大きく枠を越えた。対する東京Vのシュートはミドルが2本のみ。マリノスが押しまくっているのだが、シュートが決まらず前半は0-0で折り返した。

 後半に入ると、東京Vが押し込んできた。前半はワシントンに仕事をさせなかった3バック。しかし12分にたたひとつのシュートチャンスを与えてしまった。ゴール前の混戦から足下に収まったボールをループ気味に狙われる。頭を抱えた瞬間、ボールはクロスバーにはね返された。

 東京Vの攻勢の時間をしのぎきると、マリノスが再び攻め始めた。クロスに飛び込む久保、坂田。しかし決まらない。時間は刻々と過ぎていく。引き分けか? そんな感じもしてきた。残りは10分ほどしかない。

 久保に決定的チャンスがやってきた。こぼれ球を至近距離から左足でシュート。「よし!」。思わず腰を浮かせて、バンザイの準備。しかし、相手GKにはじかれゴールはならない。この直後、久保、山瀬はグラウ、マグロンと交代した。

 この交代が勝利に結びついた。右サイドで隼磨がドリブルで駆け上がる。横をグラウが併走しようとして倒された。ドゥトラがFKを蹴る。ボールは大きくカーブを描く。そのボールに対してひときわ高く飛ぶ青いユニホームが見えた。そしてボールはゴールネットを揺らした。「入った~!!!」。バックスタンドも一斉に立ち上がる。ドゥトラのFKがそのまま入ったようにも見えた。でも中沢が喜んでいるぞ。しばらくして場内アナウンス。中沢のゴールだった。

 リードして迎えるロスタイム。前線に2人のFWしかいないというのは久しぶりに見る光景だ。コーナー付近でキープしようとするのだが、慣れてないためあまりうまくいかない。しかしピンチらしいピンチはない。そして、試合終了。勝った勝ったよ勝ったんだ。

 内容も悪くない。孤立しがちだった両サイドバックのフォローもこの試合はあった。守備もしつこく、松田がワシントンを、中沢が森本の突進を綺麗に止めたシーンは圧巻だった。

 さあ、次は天皇杯。アジアへの扉を再び開けよう。

GK達也   6.5 ナイスセーブが1本。雨にもかかわらず安定したキャッチングみせた
DF中西   5.5 空中戦で競り負けるシーンもあったが、堅実な守備
DF松田   6.0 危ない止め方もあったが、とにかくワシントンを止めた
DF中沢   7.0 試合を決めるボンバーヘッド。守備も完璧
MF隼磨   5.5 惜しい飛び込みあったが、抜けきれなかった
MF奥    6.0 ダッシュ良くパスカットするなど動き良かった
MF上野   5.5 ちょっとボールを落ち着かせ過ぎか。意表を突くパスも見られず
MFドゥトラ 6.5 驚異的な運動量で攻守に大貢献。決勝アシストも
MF山瀬功  6.5 よくボールに絡み中盤で起点となった
FW久保   6.0 シュートは決まらなかったが前線で存在感
FW坂田   6.0 よく走った。久保へ絶妙のクロスも上げる

FWグラウ  6.0 得点の起点となるファウルを得る
MFマグロン 5.5 得意のボールキープをロスタイムにもっと見たかった
MF那須   ー ロスタイムに出場

GK哲也     出場機会なし
FW大島     出場機会なし

DF河合     ベンチ外(遠征参加)
MF大橋     ベンチ外(遠征参加)

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